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2025年10月06日

デスストランディング(DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT)豪華なお使いゲー



<<前回は、フォースポークンの感想でした

今回は、DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUTのの感想です。


小島監督の独立後初の作品なので超期待してました。
だけど・・・う〜ん、何だかなぁ。
一言で言うなら超豪華なお使いゲー。

キャラも背景もモデル俳優陣も凄く豪華で綺麗で素晴らしいです。
ノーマン・リーダスもウォーキングデッド観てたので好きです。
だけどやる事がお使いで単調。
広くて移動しづらい広いマップを荷物持って行き来するだけという作業感しかない辛さ。
重い荷物を背負うとすぐによろけてコケるし乗り物に乗っても岩などの障害物にはまって動けなくなるしで気持ちよくない事ばかりです。

後半はアイテムや国道のおかげで大分マシにはなるけど、何をするにもイチイチ制限が付けてあるせいで面倒でした。
システムが複雑でちょこちょこ追加されるマニュアル等のガイドを見なくてはならないのも面倒くさい。
それらを見ていれば問題ないかと言うとそうではなく色々な点で説明不足で良く解らない。
結局、操作方法が解らずちょこちょこネットで調べました。

操作ボタンの配置や構成もイマイチ。
車乗りたいのにパンチ出すとか、ボタン長押し操作が多いとか、全ボタン駆使しないといけないしボタン割り当ても感覚的じゃなくて良くない。
ゲームクリア後までマニュアルが更新されてたのには呆れた(苦笑)

それでも面白ければ・・・
物語は悪くないし長いムービーも嫌いじゃないです。
時々流れる洋楽も雰囲気が良いと思います。
でも、やる事が物を運ぶだけなのですぐ飽きます。

メタルギアがステルスゲームとして完成されているせいでそれを期待してしまう自分が居ます。
今作も敵の拠点をメタルギアっぽくステルス攻略できない事は無いですが、隠れ場所が無いので最初から銃をぶっ放して気が付いた敵をおびき寄せて倒した方が効率的だったりします。
攻略も戦略もありません。
緊張感がないままただ敵が来るのを待って撃つだけです。

敵を殺すなと注意されて気絶させるゴム弾の武器を使うことになるのですが、なぜか殺傷武器も出てきます。
新しい武器が手に入っても殺傷武器だと使えない無駄アイテムです。
それらの武器で敵を殺すと凄く面倒くさい事態になります。

序盤の受けが悪くて止めてしまう方が多いのも頷けます。
最初は非力で軽い荷物ですらフラフラするし、攻撃も出来ない主人公。
なのに周りから伝説の運び屋と呼ばれています。

とにかく最初は意味が解らず、ひたすら歩きでお使いをやらされます。
操作が複雑なのでそこでも混乱します。

序盤はしんどいけど後半は面白くなる、というレビューもあったので進めましたが後半も変わらんかった・・・
お化けみたいなやつも最初は怖いですが慣れると障害物でしかなく面倒くさいだけ。

今作はとにかく文章が多いです。
それも、どうでも良い内容の文章が多いです。

メール等で配達先NPCの背景や物語を細かく知れるのですが、主人公の配達人にとってどうでも良いことばかりです。
一般人は通信もできず外にも出れないので配達人しか話せる人が居ないのでしょうけど全員自分語りが過ぎます。
色々知っても、はぁそうですか・・・くらいの感想しか出ません。
最初はちゃんと読んでましたが途中から色が違う重要部分すら読まなくなりました。

今作は全てが劣化していきます。
アイテムも設置物も頑張って復旧した国道さえも時間で劣化します。
もともと劣化システムは凄く嫌いです。
今作は劣化しないものは無いので常に装備などが劣化していないか気を配る必要があるのです。
くそ面倒くせぇ・・・

劣化スピードがそれほど速くないのが救いです。
なぜか配達拠点やNPCの家は劣化しません。
そこで使われてる劣化しない素材で作ってよ。

運び屋と言えばカッコ良く聞こえるけど、やる事は普通の運送屋さんなのでA地点からB地点に物を運ぶ作業の繰り返し。
移動先まで道が悪い上に遠いのでダルい。
車両を手に入れても岩に引っかかったり挟まって動けなくなったりでイライラ。

とにかくメインでやる運送が楽しくないのよ。

頑張って届けてもご褒美も喜びもないです。
届ける相手の好感度パラメーター上げるための作業感しかない。
物量増やすために作ったお使いクエストをメインにしたらこうなるよねって感じ。

敵を攻撃できる銃などが出てくるあたりで「お、これからメタルギアっぽくなるのか?」と期待したけど敵と戦わなくてもゲームを進められるので戦闘はオマケ扱いなのかも。
ごく稀に略奪されたものを取り返す使命を受けて敵を攻撃しますが、多くの場合敵が抱えている素材欲しさに敵の拠点を襲わないといけません。
そうしないと国道が復旧できません。
非暴力がテーマっぽいけど、この私利私欲のための暴力と強奪は正当化されるのかと思ったりします。

ゲームを通して気持よさが無い。
なんでも制限付きで新アイテムが手に入っても使えなものが多いというか。
赤ちゃんはすぐ泣きだすし、幽霊と戦っているとすぐにストレス限界で使えなくなるし。
一番ストレスを感じてるのはゲームしてるプレイヤーですよ。

敵も幽霊もすぐ復活するので倒す意味が無いエンドレスな世界。
例えるなら、中ボス倒してやっと自由に通れるようになったのに、次に来たら中ボス復活してて道塞いでる感じ。

ストーリーは謎が多くてアホな私には難しかった。
クリア後にネット上の考察なんかを観て理解できました。
ゲームクリアしただけでは理解できない部分が多かったです。

合う合わないがあるゲームと言われてますが、それを言ったら何でもそうなので言い訳でしかない気がします。
敢えてその言い方をするなら今作は私には合わなかったです。
不満はあっても面白ければ100%目指しますけど今作はコンプリートする気にはなれませんでした。

クリアまでのプレイ時間は87時間ほど。
長時間プレイした割にだだっ広いオープンワールドを行ったり来たり移動した時間がほとんど。
あとは国道再建のための素材集めが大変だった記憶しか残っていません。
内容が薄〜い感じです。

演出やセンスやグラフィックは凄いけど面白くないってのが正直なところ
小島監督が独立して一発目のタイトルという事で力の入れようは感じます。
オープニングとエンディングのスタッフロールがしつこすぎてうんざりしました。
演出的には超絶凄い大作感があるけど内容がNPCのお使いというショボさ(苦笑)

過去の小島監督ゲームは好きだったし、凄い方だと思ってます。
勝手に過大な期待をした私が悪いのでしょう。
もっとハラハラドキドキしたかったし気持ち良さがほしい、やり遂げた感のある内容で解りやすい操作とシステムなら・・・
デスストファンの方には申し訳ないけど、これが私の感想です。

感じ方は人それぞれなので、気になる人はプレイしてみたらどうでしょう。
オススメはしないけど話題作ですし。
デススト2も相当映像が綺麗なので観たいけど・・・
またあの作業をやるのかと思うとしんどすぎる。

今回は辛口レビューになってしまいました。
良いゲームライフを!





posted by ユージュー at 10:49 | Comment(0) | ゲーム PS5