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2017年09月22日

キャンプで使うランタンやハンドライトなどの灯りは災害用としてもGOOD!



お泊りのキャンプでは、夕方から夜にかけてバーベキューをする事が多いと思います。
冷えたビールと焼肉、最高ですよね!

テント内の灯りは暗くても大丈夫ですが、調理する際のランタンは明るさが重要です。
暗い中で調理すると、肉の焼け具合や煮え具合が判りません。
食べてみたら生焼けだった!を防ぐために、明るいランタンを使いましょう!

キャンプ用ランタン

ランタンの燃料は、ホワイトガソリン、ガスボンベ、電池やバッテリーがあります。
各燃料によって明るさ、使い勝手、手間が変わってきます。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、用途や好みによって使い分けましょう。


各燃料のメリットデメリット


先ずは、ホワイトガソリンです。
ホワイトガソリンのランタンは非常に明るいのが特徴で、慣れたキャンパーが使っている事が多いです。

ホワイトガソリンは安価なのでコスパが良いです。
アウトドアグッズのホワイトガソリンは高いですが、ガソリンスタンドで買えばかなり安く手に入ります。
ただ、売っているガソリンスタンドは少なく、売っていても一斗缶(約18リットル)で販売されている事が多いです。

ガソリンを持ち運ぶ際は、ガソリン携行缶(ガソリン専用の金属容器)に入れなければならないと消防法で決まっています。
ガソリンは、揺らすだけで静電気が発生して発火する可能性がある危険物です。
消防法適合品の携行缶を使うのは、事故を起こさない為なので絶対守ってください。

ホワイトガソリン(白ガス)と、車に入れるガソリン(赤ガス)の違いは、オクタン価です。
オクタン価は、簡単に言うとノッキング(異常爆発)のしづらさです。
ホワイトガソリンのオクタン価は50〜55前後と低いですが、レギュラーガソリンは89.0以上、ハイオクは96.0くらいになります。

車に入れるガソリンには腐食防止剤や洗浄剤などがたっぷり入っていて、原料となるナフサも特殊な方法で蒸留されています。
ホワイトガソリンはナフサが主原料となり、添加物が入っていても腐食防止剤くらいです。
オクタン価が違うので、ホワイトガソリンを車に入れるのは向きません。

熟練キャンパーの中には、安いレギュラーガソリンをランタンに入れている方も居ます。
手に入れやすい事や安価な事が理由です。

ガソリン燃料式のランタンはレギュラーガソリンでも問題なく点灯しますが、何度も使っている内にジェネレーター(気化部)に添加物成分のカスが溜まってガソリンの流れが悪くなる可能性があります。
そうなったらバラして洗浄するとか、不純物を焼き切るなどのメンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠ると、最悪ジェネレーター交換が必要となります。

ランタンメーカーは、純正以外の燃料を使った場合の保証をしておらず、PL法の適用外となります。
純正以外の燃料を使う場合は自己責任となります。
他社のホワイトガソリンを使って問題が起きたと聞いた事はありませんが、念のため異常燃焼などに注意してください。

ホワイトガソリンのランタンは、燃料を送り込むために燃料タンク内の圧力を高めてやらねばなりません。
そのためにポンピングという作業が必要になります。
ポンピングを含めたメンテナンスの手間を楽しめる方には良いと思います。


次が、ガスです。
ガスランタンは、ホワイトガソリンを使うより明るさが出ないものが多いです。

ガソリン特有の臭いもありませんし、ホームセンターならどこでもガス缶が売られているので手に入れやすいのが魅力です。
ガス缶なので、保管に気を使わないのも良いところです。
ガス缶をランタン下部にねじ込んで使うのですが、ほとんどのメーカーのガス缶は口の大きさが統一されており、安価なガス缶でも使えます。

ガスランタンの弱点は、使い続けているとガス圧が下がってくるところ。
ガスが気化する時に熱を奪うので、缶が冷たくなります。
スプレー缶などと同じで、ガス缶は冷えるとガス圧が下がります。
燃料の出が悪くなるので、ランタンの火力(明かるさ)が落ちてしまいます。
寒い季節はノーマルのガス缶では、パワー不足になりがちです。


寒くても圧力が下がりにくい、ハイパワータイプ(スーパータイプ)も売られています。
ノーマルがLPガスなのに対して、寒冷地仕様はブタンガスやイソブタンガスの割合が多めになっています。

寒冷地仕様のガスは春秋のキャンプで活躍しますが、ちょっとお高いのがネックです。
ノーマルのガス缶を2本用意して、暗くなったら付け替えれば安くあがります。

最後は、電池式やバッテリー式です。
電池式は全般的に暗いランタンが多いです。
熱が出ないので火傷や火事の心配がなく、長時間テント内で使用しても一酸化炭素中毒になる心配がありません。

電池の消費が多くなるので、どうしてもコスパが下がります。
意外と早く電池が無くなります。
バッテリー式もバッテリー寿命を考えるとコスパ的にはイマイチです。
エネループなどを使ってコストは下げましょう。



ガスランタンは使い勝手が良い


私のメインのランタンは、ガスランタンです。
理由は、価格と手間の少なさです。

ガス缶は石油系燃料と違って劣化が少ないので、災害時用として長期間保管できます。
ガスランタンは、燃料路のメンテナンスが必要ないのも楽で良いところです。
安い時にまとめて購入して保管しています。

私が使っているのは、コールマンの2600ピナクルLPガスランタンという製品です。
ピナクルガスランタン
このケースは、ランタンを載せる台にもなります。
ケースを開けると本体が入っています。
ピナクルガスランタンケースと本体

明るさが約240W相当で非常に明るく、ホワイトガソリンのランタンにも引けを取りません。
強にすると眩しすぎて直視できない程です。

ピナクルLPガスランタンの「火力調整ツマミが黒いもの」はリコールになっています!
点灯後しばらくして、本体下部から出火する可能性があるとの事です。

コールマンガスランタンリコール
ピナクルLPガスランタン(2600-A60XJ)の他にも3点が回収対象になっています。
・ノーススターLPランタン(2500B790XJ)
・ツーマントルLPガスランタン(5155A750XJ)
・スクエア2マントルLPガスランタン(5177-A65XJ)

詳細は、コールマン(公式)のリコール情報を確認してください。

ピナクルガスランタンは、既に製造終了となっています。
ガスランタンの中で、1〜2を争うほど明るい製品だったので残念!

サポートによると、現在コールマンで1番明るいガスランタンはノーススターだそうです。
200W相当なのでピナクルより少し明るさは落ちますが、点灯時間は長いようです。
ノーススターには、ソフトケースが付属されています。
上のパーツが赤色の色違いもあります。

これらのガスランタンには、発光体となるマントルが必要です。
火を点けるとこのマントルが発光して、電球のフィラメントの役目をします。
お使いのランタンによって付けられるマントル形状が違うので、説明書を確認してください。

マントルは、軟らかい布状で折り畳まれて売られています。
マントルをランタンにセットして引き伸ばし、空焼きすると硬くなって発光体になります。
なるべく綺麗に開いて空焼きした方が長持ちすると思います。
マントルを焼くと開いた形のまま固まります。
マントルの形は明るさにも影響しますので、空焼きだけは気を使いましょう。

焼いた後のマントルは、衝撃に弱いのでランタンを落とすなど、強い衝撃を加えると崩れたり穴が開いたりします。
穴が開くとそこから火が飛び出して風防ガラスを熱してしまうのでマントル交換になります。

私はランタンの箱にエアパッキン(プチプチ)を巻いて運搬しています。
5〜6年使っていますがマントルの割れや穴開きがないので、1度も交換していません。
長く使っていると明るさが落ちるようなので、2〜3年で交換しても良いと思います。

マントルは消耗品です。
マントルが壊れない限りずっと使えますが、必ず予備のマントルは持って行きましょう。
キャンプ場でランタンを出したらマントルが割れていた・・・なんて事もあります。
コールマンのマントルは、他社のマントルより丈夫なようです。
海外メーカーのマントルは、弱いものが多いので注意が必要です。


テント内用は電池式のランタンで十分


リビシェル内でもガスランタンを使う事がありますが、基本的に幕内では電池式のランタンを使っています。
明るいガスランタンはテントから少し離して点けておくと虫がそちらに引き寄せられるので、テント内への侵入を防げます。

電池式のランタンはどんなものでも構いませんが、LEDむき出しのランタンは眩しすぎて目が痛くなります。
目の近くに置くランタンは、光量調整できるモノを選びましょう。

私が使っているのは、ジェントスのLEDランタンです。
適度に明るくて、点灯時間が長くて、安い!
定番商品なので使っている方が多いです。
280ルーメンで十分な明るさですが、電池が無くなるにつれて少しづつ暗くなります。
明るさが2段階あり、Highモードなら72時間、Lowモードなら144時間持ちます。
単1電池を3本使います。

外側のライトカバーが外せるようになっています。
ジェントスLEDランタン
LEDの周りに半透明カバーがあるので、LEDでも目に優しい灯りです。
テーブルの上に置く場合は、ライトカバーを付けていても良いのですが、吊る場合は本体部分が影になります。
私はカバーを外し、付属の折り畳めるS字型の釣りフックで逆さに吊って使う事が多いです。
こうした色々な使い方が出来るのが素晴らしいところです。

ジェントスLEDランタンの収納に使えるのが100均のプラボックスです!
ジェントスLEDランタンケース
これが本当にピッタリなんです。
本体をそのまま入れても良いのですが、パッケージの透明カバーを切って緩衝材として利用すると、S字フックの収まりも良く本体もボックスの中でグラつかずに済みます。
100均プラボックス

ジェントスの類似品のような商品ですが、点灯時間より明るさを重視したい方は、こちらでも良いでしょう。
LED周りのカバーが透明なので、外カバーを外すと眩しいと思います。

テント用には吊り下げタイプを使ってます。
バッテリー式もありますが、安価な電池式で十分だと思います。

寝る時に立ってテントの上に付けたランタンに手を伸ばして電源を切るのが面倒です。
リモコン付きランタンが欲しい今日この頃。
リモコン付きなら、ゴロゴロして眠くなったらピッと消せます。


ランタンを吊るすランタンポール


電池式のランタンならテント内やリビシェル内なら吊るせますが、ガスランタンはランタンポールが無いと吊るせません。
ランタンポールは、長さが変えられるタイプが便利です。

私が使っているのは、ロゴスのシステムランタンポール3です。
システムランタンポール3も生産中止されていますが、ほぼ同じ商品が出ています。
高さが95〜235cmまでという機能も同じです。

ランタンポール-Lは、26段階です。

AFは、29段階です。

高さが90〜230cmまでの商品もあります。
高さ調整は、28段階です。

システムランタンポール3との違いは、ロックピンの数くらいです。
システムランタンポール3には付属されていない専用の袋が付いています。

ランタンを引っかけるフック収納時は、このような形になります。
ランタンポール先端収納時
丸いゴムボールに穴が開いており、フック先に取り付ける事が出来ます。
これを取り付けたままポールを伸ばしてタープやテントの下に置くと、生地を押し上げて雨溜まりを防止できます。

先端のフックを引き出すと、このような形になります。
ランタンポール先端引き出し時

私が持っているガスランタンのハンドルは金属なので、ランタンポールのフックにかけると滑って安定しません。
そこでランタンハンドルをフックに引っかけて、太いタコ糸で結んで固定しています。
写真のフック部分にタコ糸が結んであるのは、そのためです。

ランタンポールで人気があるのがパイルドライバーです。
プロレス技にも同じ名前がありますが関係ないです。
三脚式では無く地面に突き刺して使うタイプなので、狭い場所にも設置出来ます。
片手でガンガン打ち込めるのは楽ですが、軟らかい地面じゃないと突き刺すのに苦労すると思います。

私はキャンプ中に灯りの場所を移動するので、この刺して固定するタイプにしませんでした。
価格が高いのもありますけどね。
三脚タイプも転倒防止で脚を3か所ペグ打ちせねばならず面倒ですが、パイルドライバーほど深くまで刺す必要がないので少しは楽です。


夜トイレに行く時は、明るいハンドライトを!


夜も電灯が点いていて明るいキャンプ場もありますが、真っ暗になるキャンプ場もあります。
暗闇の中でトイレに行く時、手持ちの懐中電灯があると転ばずに済みます。
キャンプ場内に川や側溝がある場合もあるので、怪我をしないためにも手持ちライトを持って行った方が良いです。

キャンプ場で頭にライト(ヘッドライト)を付けている方を見ますが、正直アレは迷惑です。
使っている本人は頭の方向が照らされるので便利なのかも知れませんが、他人のテントを照らしてしまう事が多くなります。
寝てるのに照らされると「眩しい!」と感じます。

頭の位置にライトがあるので、正面からすれ違う時も眩しくて眼つぶしを食らいます。
懐中電灯を顔に向けられているのと一緒ですから・・・

ハンドライトなら足元に向けられるので、他人のテントを照らさないように出来ます。
人には向けない、他人のテントに向けないと子供にも言い聞かせてます。
キャンプ場では当たり前のマナーですけどね。

ハンドライトは、色々な種類がありますので好みで選んでください。
100均でも小さいハンドライトがありますが、やはり安ものは耐久性がありません。
災害時でも確実に明りが灯せるハンドライトを1台は持っておきましょう。

どれくらい本格的なものにするかは趣味の世界です。
品質が確かな製品は長持ちするので、損はしないと思います。
安価なものは、いざという時に点かない事も・・・。

私が愛用しているは、 レッドレンザー(LED LENSER)P7というハンドライトです。
P7シリーズは、全世界で売れまくったハンドライトです。
外国の警察や警備会社で採用されている実績があるそうです。
映画やドラマなどでも時々使われています。

箱に「MADE IN CHINA」というシールが貼ってありますので中国製です。
レッドレンザーP7箱

箱の中にあるスポンジは、捨ててしまったのでありませんが本体がすっぽり入ります。
箱に入れて停電時、直ぐに出せる場所で保管しています。
レッドレンザーP7保管

本体は、専用のカバー付きです。
カバーには、腰に着けられるようボタン付きベルトが付いています。
スナップフックも付いているので、パンツのベルト通しなどにも着けられます。
カバーの手前を開くと、ライト部分が出ます。
レッドレンザーP7カバー
カバーの後ろに丸い穴が開いており、カバーをしたままオンオフ出来ます。

カバーを外したライト本体はこんな感じ。
レッドレンザーP7本体
それほど大きくなく手にフィットします。
丸くて転がり止めが無いので、平らな所に置くと転がります。

本体内部に単4電池が4本入ります。
レッドレンザーP7電池入れ

レッドレンザーのハンドライトは、スポットライト状態で均一な光を放ってくれます。
これが安い懐中電灯とは違うところ。
レンズ先端を回すことで、スポットから広角まで無段階で調整できます。
操作は、本体後ろのボタンを1回押すと強ライト、もう1回押すと弱ライト、もう1回押すと消灯というループです。

カタログスペックでの光は最大200ルーメン、点灯時間は約64時間と記載されています。
この明るさと電池寿命のバランスの良さが受けているようです。
実際はオンオフを繰り返すので64時間も持ちませんが、ずっと点灯している訳でも無いので長期間持ちます。
使用頻度にもよりますが、キャンプの夜に使う程度なら半年〜1年くらいは使えると思います。

最長照射距離が約210mあるので、かなり先まで照らす事が出来ます。
キャンプ場では、それほど遠くを照らす事が無いので広角で使うことが多くなります。

現在は、P7のモデルチェンジ版のP7.2という商品が出ています。
明るさが320ルーメンになりましたが、その分点灯時間が約50時間と少し短くなりました。
明るさが上がった分最長照射距離が少し伸びて約260mになり、最大広角も広くなりました。
若干計量化もされています。
別売りの付属品なども多くあり、評判が良いです。


キャンプグッズは災害時の味方


キャンプ用照明を幾つかご紹介しましたが、これらはあくまでも私の装備です。
荷物は増やしたくありませんが、これくらいは必要になったという一例に過ぎません。

快適に過ごすために、メインランタン、リビシェルがある場合はそれ用の灯り、テント用の灯り、懐中電灯の4つくらいはあった方が良いと思います。
この他にテーブル用の小さい置き型ライトがあると、本を読んだりカードゲームなどをやる時に便利です。
キャンプ場の過ごし方は人それぞれなので、焚き火の灯りだけで十分という方もいらっしゃると思います。
そういう方は、必要な灯りだけで良いでしょう。

燃料も照明も、災害時にも使えるものをオススメします。
頻繁にキャンプに行くなら別ですが、たまのキャンプだけにしか使わないという方は費用対効果が薄くなります。

大きな災害時は、幹線道路が封鎖されます!
しばらくは遠くへ逃げられませんので、学校や公園などの避難所で暮らす事になります。
これまでの大きな災害でも、キャンプグッズを持っている方は素早く個人スペースを確保できています。
車中泊より、テント生活の方が断然楽です。

灯りは非常に大切です。
人は視覚に頼る生き物なので、暗い中に居ると不安になるものです。
何かあった際に直ぐに使える照明を用意しておきましょう!

キャンプ用照明を購入する際の参考にしてくださいな。

posted by ユージュー at 13:24 | Comment(0) | アウトドア キャンプ