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2017年03月03日

高級サンダルのビルケンシュトック(ボストン)を買いました!


BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)と言えばサンダルです。
数年前にブームになりましたね。
今は人気に陰りが出ていますが、今も使っている方は多いと思います。

今回は、ビルケンの歴史、噂、個人輸入は安いか、派生ブランドの特徴、ネット通販の注意点、正規代理店で買うメリットなどを書いていきます。

ビルケンボストントップ画像

買ったのはBOSTON(ボストン)ハバナです。
濃いめの色で、なかなか味があるでしょ?

ビルケンは、靴名に地名が付けられていますが、ハバナと言うのはキューバの首都です。
でも、キューバで作られている訳では無くドイツ製です。

ハバナは、経年変化が楽しめるオイルドレザーです。
さすがビルケン、履き心地、フィット感、歩いた感じがとっても良いです。
まだ、買ったばかりなので革とソールが硬いです。

ビルケンって、サンダルのくせに2万円近くします。
高すぎる!
高すぎて貧乏人には買えない値段です。

そんな高級サンダルのビルケンを、貧乏人の私がなぜ買ったか?

私は、ずっとホーキンスのクロッグ(ビルケンのボストンと同型)を履いていました。
覚えていませんが、多分5,000円しなかったと思います。
ソールのスポンジ部分が厚く、つま先が合成皮革だったので、少しの雨でも染みずにガンガン履ける優れものでした。
気に入っていましたが、ソールが割れて靴底から水が染み込むようになってしまいました。

同じものを探しましたが、残念なことにクロッグ型で残っているのは(ホーキンスキャンバスサンダル)というキャンバス地のものだけです。
キャンバス地は、通気性は良いですが雨に弱いです。
店を回ってコールマンのクロッグを見つけましたが、履き心地がイマイチでした。
無名メーカー製で同じようなモノはありましたが、評判が宜しくありません。

クロッグでちょっとした雨でも履けるのは、ビルケンしか選択肢がありませんでした。
ビルケン直営店で相談すると合成皮革より、革の方が長持ちするとの事で革製にしました。
革も雨には強くありませんが、キャンバス地より全然マシです。

正直に言うと、自分で買ったわけでは無く奥さんからのプレゼントです。
きっと、酷い状態のホーキンスサンダルを見て憐れんで貰えたのでしょう(笑)
商品券が余っていたので、それも使って買いました。

ビルケンいいなーとは思ってましたが、高価すぎて自分で買おうとは思えません。
「ビルケン1足で、安いサンダルなら3足買える」と思うとね・・・
貧乏根性と闘い、買う決心が付くまで時間を要したのは言うまでもありません。


ビルケンの歴史を簡単に


BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)と言えばサンダルのイメージが強いですが、サンダルの歴史は40年ほどしか無いそうです。
ビルケンの本業は、フットベットと呼ばれる靴の中敷屋さんです。

ビルケンシュトックをネットで調べると、よく「240年の歴史」と書かれています。
ヨハン・アダム・ビルケンシュトックが教会の公文書に「臣王の靴職人」と登録されたのが1774年なので、そこからカウントすると今年で243年です。

コンラッド・ビルケンシュトックがフランクフルトに2軒の靴専門店を開いたのが1896年。
この事から靴メーカーとしてのビルケンは、121年の歴史と言えます。

因みに、通天閣にあるつんつん頭のビリケンさんと名前は似てますが関係ありません。
ビリケンの作者は、米国の女性芸術家フローレンス・プリッツです。
1908年制作なので、ビルケンシュトックの方が先ですね。


意外なドイツでのビルケンイメージ


日本でビルケンと言えばおしゃれな感じですが、ドイツでは「ダサイ」イメージだそうです。

おっさんが履く健康サンダル、イケてない靴、家で履くなら良いけどね〜ってな感じで、街に履いていくのはあり得ないとか。
確かに日本の健康サンダルで街に行くのは、ちょっと恥ずかしいです。

ビルケンは、大戦中に負傷兵用の整形外科靴やナースサンダルを作っていました。
そういった歴史から、ナース靴のイメージもあるようです。

フォルクスワーゲンもドイツでは大衆車ですが、日本ではおしゃれな外車イメージです。
ドイツの高級車はベンツやかBMWですよね。

マクドナルドもイメージが違うようで、アメリカ人の知り合いから「マクドナルドは貧乏人が行くところだよ」と聞いた事があります。
働いている人も食べに来る人も貧困層で、普通に稼げる人は滅多に食べないとの事です。
日本のマクドナルドは、学生が行くところってイメージはありますが、貧困層の食べ物というイメージはありませんでした。
牛丼の方が安いからかな?
あ、私は時々牛丼屋さんに行きますよ!貧困層なので・・・

広告によって、おしゃれに仕立て上げられた海外製品が日本にはいっぱいあります。
海外ブランド=高級ブランド、というイメージを持ってしまいがちですが、実際は大衆ブランドも多く混じっています。

ビルケンは高級な方では無く、大衆ブランドでダサイ方のようです(笑)
逆に日本ではダサイとされているモノが、海外ではおしゃれ扱いされてる事もありますので、どっちもどっちな気もしますが。


ビルケンが裁判で負けたと言われている件


靴屋さんに行くと、ビルケンそっくりのサンダルが売られています。
私が以前、履いていたホーキンスサンダルもビルケンそっくりでした。

なぜビルケンとほとんど同じサンダルが他社から出ているのか、気になりませんか?

某巨大掲示板のテンプレによると「ビルケンがホーキンスを訴えたけど、既に多くの模倣メーカーがありサンダル形状として必然という理由でビルケンが負けた」とあります。

ほんまかいな?と思って調べてみました。
私が調べた限りビルケンが訴えを起こした裁判は見つけられませんでした。

では、某巨大掲示板に書かれている情報が間違っているかというと、当たらずとも遠からずの判例が見つかりました。

平成8年3月29日に大阪地方裁判所での民事裁判。
ホーキンスが大阪ケミカルに、模倣品の製造販売差止の仮処分を求めた裁判があります。
不正競争判例に(ホーキンスサンダル事件の裁判)として出てきます。
この裁判ではホーキンスが負け、申し立ては却下されました。

この判決理由の中に「取引者、需要者において一般に(ビルケンタイプのサンダル)と称されている商品が通常有する形態にすぎないと言える」という一文があります。
簡単に言うと、「ビルケンみたいなサンダル形状は、サンダルとしてありふれた形だから模倣に当たらない」という事。
ビルケンが裁判に負けたと言われるのは、ここから来ている気がします。

なんでホーキンスの裁判に、関係ないビルケンが出てくるのか?

「ホーキンスは形状が似てるから販売差止を訴えてるけど、そもそもビルケンタイプの元祖はビルケン社であり、ホーキンスが開発した形じゃないでしょ?」という事が判決理由の中で述べられています。
また、「ビルケンタイプのサンダル形状は一般的形状であり、不正競争防止法の保護を受けない」とも判断しています。

ビルケン形状が一般的形状であれば、ビルケンに似た形状のサンダルを販売しても法に触れないという事になります。
恐らくこれが、似た商品が出ている原因だと思います。
ビルケンにとっては、いい迷惑ですよねぇ。

形状やデザインというのは、パクリが多いものです。
車だって似ている車がいっぱいあります。
日本車のデザインは、ドイツ車を模倣してるものが多いです。
逆もあって、外国車が日本車を真似る事もあります。

なぜ車メーカーが他社を訴えないか?
どのメーカーも似た形の商品を出した過去があるので、訴えを起こすと逆に自社が訴えられる可能性があります。
訴えた方が負けて、逆に訴えられて賠償する事になったら目も当てられません。
余りにも全てが酷似しているなら別ですが、一部似た程度であれば黙認している状況です。

靴も車と同じで使用方法が決まっているので、似た形状になりがちです。
それをパクリというか、模倣というか、必然というかは見方次第といったところです。

似た商品を出している靴メーカーも、ビルケンの特許を侵害しないよう気を付けていると思われます。
ビルケンは、フットベットに関しての特許を世界中で取得しています。
以前、私が履いていたホーキンスサンダルは、フットベット(中敷)が平らに近かったです。
そこがビルケンとは違うところで、特許に触れない部分なのかも知れません。

ホーキンスサンダルの中敷にも少し凹凸はあるものの、ビルケンほどしっかりした凹凸が無いので足裏のフィット感は少なかったです。
足先でサンダルを引っかけて歩くので、どうしても踵を引きずる形になります。
だらしない歩き方に見えますが、気軽に履けるという点で悪くありません。

ホーキンスは気軽に履くもの、ビルケンはしっかり歩けるものというイメージ。

似た形状で言うと、しまむらでアリゾナ風サンダルが1500円くらいで売られています。
100均で買えるジェルネイルリムーバーで擦るとドット柄が消え、白いアリゾナそっくりになるという裏技が昨年話題になりました。


ビルケンサンダルのメリット、デメリット


ビルケンサンダルは、ほぼ全てのパーツが補修できるのがメリットです。
革が大丈夫ならソールも変えられますし、フットベットも張り替え可能です。
修理内容によっては、新品を買うのと大差ない金額になってしまいますが、長く使えるよう丈夫に作られています。

サンダルのくせに、ガシガシ歩けます。
健康靴として足に負担をかけない設計で、履きやすく歩きやすいです。
履いていると自分の足形にフットベットが変形して、馴染んできます。
履けば履くほど自分専用になるのも魅力です。

あまり知られていませんが、直営店に持って行くと無料メンテナンスをやってもらえます。
何度か行って顔なじみになれば、きっとサービスも良くなると思います。
余りにも酷い汚れ落としや修理は有料になると思います。

革のメンテナンス用品を全部揃えようとすると、それなりに出費しないとなりませんので、非常にありがたいアフターサービスです。
とは言え、普段のメンテ用品として靴ブラシ、防水スプレー、革クリームくらいは買った方が良いと思います。
メンテに関しては次の記事で。

ビルケンを買うなら、1度は直営店に行くのをオススメします。
足のサイズを計ってもらい、適切なサイズを教えてもらいましょう。
どういう履き方が好みか、どういう使い方をしたいか、日頃のメンテナンス方法などの相談にも乗ってもらえます。

直営店では、運が良いと社員の方が何年か履いたものが見れます。
ビルケンのショップ社員は、社割で安く買えますし商品支給もあるようなので、日常的に履いている方が多いです。
革製品は経年変化で味が出るので、色がどう変わるか、傷はどれくらいになるかなど現物で確認できます。

ビルケン直営店の方は、親切な方が多いので気持ち良く買い物が出来ると思います。
ネット上でもビルケンショップ店員の評判は良いです。
私が行った直営店の方も非常に親切丁寧な対応で、無理やり売ろうとしてきませんでした。


デメリットは、やはり金額です。
サンダルにそんな金額出せないよー!という方は多いと思います。
すごく解ります。

高くても8,000円くらいにして欲しいですよね・・・
本国のドイツではそれ以下で買えますから。


ビルケンを安く買うなら個人輸入するのも手


ドイツから個人輸入すれば安くなるのでは?と思い調べました。

アメリカのアマゾンでボストンのハバナ(860131)の価格を見ると$112〜、今のレートで12,500円くらいです。
しかし、ドイツのアマゾンだとEUR49,95〜です。
1EUR=119円で日本円換算すると、5,944円です。
やっすーーーっ!

ここまで安いと個人輸入したくなりますよね?
しかし、個人輸入には税関費用(関税・消費税・通関手数料)が掛かります。

革靴の税額は非常に高く「4300円または総額の30%」が一般的な課税額になります。
靴は素材や靴の形状などで細かく分類され税率が変わります。


一部の商品は、課税対象となる価格(商品価格の60%)が20万円以下の場合、「一般課税率」では無く「簡易関税率」が適用されますが、革靴は適用外です。
課税価格が1万円以下の貨物については、関税と消費税が免除されますが、これも革靴は適用外です。


革製品は国内の革産業を守るために、高い関税が掛かっています。
その中でも特に高いのが革靴です。
日本はEUとのFTAを進めていますので、いつか安く買える日が来るかもしれませんが、いつになる事やら・・・

とにかくこの辺の計算が面倒なので、日本円にして6,000円くらいの靴を買うとどうなるか計算してみます。
商品価格6,000円の60%が課税金額になり、その30%に関税が掛かります。

・課税対象額は商品代金の60%
6,000円×0.6=3,600円

・革靴の関税額は課税対象額の30%
3,600円×0.3=1,080円
これだと4,300円より安いので、税額は4,300円になります。

・消費税対象額
3,600円+4,300円=7,900円
7,900円×0.08(消費税)=632円

合計:商品代金6000円+関税額4300円+消費税632円=10,932円です。
ここに送料1,000〜3,000円くらいと通関手数料数百円が加わりますので、実際はもう少し高いです。

たけぇーーーっ!

個人輸入しても、直営店価格と比べ2,000〜3,000円しか安くならないという結果に・・・
数足まとめ買いしないと、お得感がありません。
革以外の靴なら関税率が低いので個人輸入の方が安いですが、革靴はメリットが薄い!


個人輸入は、全部英語でのやり取りになります。
安い配送を指定すると、商品到着まで1カ月以上かかる事もあります。

私は何度か個人輸入した経験がありますが正直面倒です。
なかなか発送されないので「注文品送ってくれた?」と聞いたら「ごめんごめん、今すぐ送るよ」と返事が来て、やっと送付してくれた事も。
問題は、このようなトラブルが起きた時です。
Google翻訳使えば何とかなりますが、直接電話で話さないと対応が遅れる事も多いです。

返品も出来ますが、送料は注文者負担になるので大きく損が出ます。
関税の払い戻し手続きが、これまた面倒です。
返品しない覚悟で買いましょう。

国際郵便は貨物量が多いので、全数検査できず見落としがあります。
そうすると関税費用が取られず安く手に入ります。
革靴は税率が高いので、税関としてはオイシイ荷物です。
革製品の中でも特にチェックが厳しいので、そうそう見落としてくれないのが現実です。

輸入代行業者は手数料がアホらしいのでオススメしませんが、稀に保証が付く店もあります。
トータルで安くなるのであれば、お願いしても良いと思います。
非常に面倒な個人輸入ですが、少しでも安く!という方はチャレンジしてみては?


ビルケンブランドがいっぱいあって良く解らない


ビルケンには、派生ブランドが幾つかあります。
これまでいくつものビルケンのサブブランドが出ましたが今は消えたものもあります。

・BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)
本家はドイツ製のビルケンで、作りが良く、最も履き心地が良いと評判です。
中敷に「BIRKENSTOCK」という文字が印刷されているものが正規品です。
並行輸入品は、印刷されているものと型押しのものがあります。

・BIRKENSTOCK PROFESSIONAL(ビルケンプロ)
プロと言うだけあって丈夫に作られているシリーズだそうで、帯電消散機能付きだそうです。
EVA素材という弾力のある樹脂がアウトソールに使われていて撥水性に優れています。
EVA素材は、サンダルのソールなどに使われる軽量素材です。

直営店でもほとんど見かける事がありません。
値段も普通のビルケンと大して変わりません。

・TATAMI(タタミ)
畳という名前から解りますが、日本製のビルケンです。
本家ビルケンよりコルク量が多く、土踏まずが高めです。
値段も高めです。

合う人には気持ち良い履き心地になりますが、合わない人には痛いらしいです。
直営店が東京、神奈川、静岡にあります。

・Betula(ベチュラ)
アマゾンや楽天など、よくネット販売されている安価なビルケンです。
再生素材を使って、人件費の安い国で作られているため品質はそれなりです。

このブランドは、店を構えていないのでリペア出来ない可能性が高いです。
ビルケン直営店でも恐らく修理を受け付けてもらえません。
チェーン店の靴修理屋さんならやってくれますが、新品を買った方が安いです。

履き心地もビルケンと比べるとイマイチというレビューが多く、フットベットの凹凸が少なめ(コルクも少なめ)だそうです。
安価なので気を使わずに、履き潰す選択肢としては良いと思います。

・Birki's(ビルキー)
本家ビルケンとほぼ同じですが、種類によって生産国が違います。
「BIRKENSTOCK」ではなく「Birki's」のロゴが中敷に印刷されています。
フットベットが少し浅めなくらいで、他は本家ビルケンと違いはありません。

・Papillio(パピリオ)
女性向けのおしゃれで底が高いサンダルが多いです。
フットベットは、本家より少し浅めです。
スペイン製です。

ビルケン直営店の方に聞くと「以前は色々なブランドがあったけど、今はブランドの統合を進めていて、以前ほどサブブランドが無い」と言っていました。


ビルケンサンダルの横幅


ビルケンのサンダルには、幅が広いもの(ノーマル)と狭いもの(ナロー)があります。
ノーマルとナローは、約4〜5mm幅の違いがあります。
4mmと聞くと大した違いは無いように感じますが、履き心地がかなり違ってきます。

幅狭か、幅広かを見分けるには中敷きの足裏マークを見てください。
中敷足マーク

足裏マークが足型のフチ線だけ(指を除く)の場合は幅広(ノーマル)です。
足裏マークが塗りつぶされているのが幅狭(ナロー)です。

靴の幅
この画像は、靴箱に印刷されているものです。

商品としては、メンズ、レディース共にノーマルとナローの商品が存在します。
ドイツでは全種類売られていますが、日本には「メンズ=幅広」「レディース=幅狭」が多く輸入されています。
ネット通販なら「メンズ=幅狭」「レディース=幅広」が見つかるかも知れません。

女性で足の幅が広い方は、メンズも履いてみてください。
ビルケンはユニセックスなのでサイズが合えば問題ありません。

デザインによって横幅のキツさは変わりますが、実は個体によってもかなり違います。
同カラー同サイズのボストンを何足か試し履きしたところ、履き心地が全く違う個体がありました。

店では同じ商品のストックが何足かあるはずなので、履き心地がイマイチだったら同商品の別固体を出してもらって履き比べてください。

店員さんの説明によると「使われている革の部位によって硬さに違いがあり、履き心地が若干変わる」との事です。
幅に関しても「手作りのため、同サイズでも若干の誤差が出てしまう」ようです。

ネット通販などで購入する場合、幅には注意してください。
並行輸入品と正規輸入品で靴自体に違いはありませんが、不親切なネット店舗は幅を記載していません。
幅が違うと型番も変わりますので、ネット購入の場合は型番を確認するのが確実です。


靴サイズは、ヨーロッパサイズで記載されています。
cmとの対応が、公式ページに記載されています。


サイズガイドページに「測定シート」というリンクがあります。
これを印刷すれば、自分で足のサイズを測ることが出来ます。


ビルケンのフットベットは2種類、どっちが良い?


ビルケンのフットベットには、2種類あります。

ノーマルフットベットが基本です。
最初に履くと硬く感じると思いますが、履いているとソールが軟らかくなってきます。
慣れもありますが、硬さはすぐ気にならなくなります。

ソフトフットベッドは、中敷にクッションが入っているので弾力性があります。
クッション材により、最初から履き心地が軟らかく、かかとが痛くなりません。

2つを履き比べましたが、私はノーマルの方が歩きやすかったです。
ソフトフットベットは、地面からの衝撃が少ないのですが、足が沈み周りが押されます。
それが、狭く窮屈に感じました。

店員さんは、男性はほとんどの方がノーマルを選ぶと言ってました。
ソフトを選ぶのは、足幅が細い女性が多いそうです。
好みなので、履いて確かめてください。


ビルケンサンダルの素材特性


値は張りますが、耐久性を考えると革が1番です。
革にはスムースレザー、エンボスレザー、ヌバックレザー、スエードレザーなど幾つかの種類があります。
革は柔軟性があり、履けば履くほど足や歩き方にフィットして行きます。
革の弱点は、激しい雨の中を長時間歩くと染みてくる事です。

購入する際「合皮と革どっちが雨に強いですか?」と店員さんに聞いたら「雨の日はコルクが痛むので履かないでください」と言われてしまいました(笑)
店としてはそう言うしかないのかな・・・

土砂降りの中ビルケンを履いて出掛ける事はありませんが、晴れていても突然雨が降る時もあります。
サンダルは気を使わずに履くもの!というのが私の考え方です。
仕方ないので防水スプレーで何とかします。


ビルケンの合成皮革は、ビルコフローと呼ばれます。
買ったばかりなら、革と見分けがつかない質感です。
ただ、合成皮革は、表面劣化が早く割れたり表面がはがれたりします。

小学生のランドセルが合成皮革です。
数年で端の方が割れたり、はがれたりしますよね。
合成皮革素材は、加水分解する性質があり、空気中の湿気を取り込んでもろくなります。

日本は湿度が高いので、合成皮革に厳しい環境です。
加水分解は時間と共に進みますので、大事にしまっていても劣化して行きます。
合成皮革は革より水を弾く力が強いとされていますが、表面が割れ、そこに水が染みると加水分解が急速に進みます。

ランドセルは、強く縫製されているので合成皮革が割れたり、はげたりしても、6年間持つように作られています。
靴はランドセルと違い、体重をかけて踏みつけられ、ぶつけられ、擦られ、雨に濡れ、汚されるといった過酷な使われ方をします。

使用状況や保存環境にもよりますが、合成皮革が綺麗なのは2〜3年程度、寿命は長くて5年程度と考えて良いと思います。
革と違ってメンテナンス幅が狭いので、頑張ってもそれほど寿命を延ばせません。

合成皮革のメリットは、拭いてやるだけで新品と同じような見た目を維持できるところです。
革より数千円お安いのもメリットですね。


水に強いのは、EVA素材です。
エヴァと聞くと、シンジ君が出てくるアレを思い出してしまいますが、エチレンビニールアセテート (Ethylene Vinyl Acetate)の略称です。

軽くて丈夫なビニール素材で、ビーチサンダルのソールなどによく使われています。
見た目、履き心地共にやすっちぃー感じですですが、価格も安いです。

海やプールで活躍しますが、水辺で遊ぶなら素直にビーチサンダルの方が良い気が・・・
私は欲しいと思いませんが、EVA素材のビルケンも人気あるみたいですね。


全部同じ色だと思ったら大間違い!色の個体差


合成皮革、スエード、フェルトのサンダルは同じ色で染められているので、固体による色の差はほとんどありません。

天然の革は、大きく色や質感が違う場合があります。
店で靴サイズを履き比べた際に幾つか出してもらったのですが、全部色が違う事に気がつきました。
上に書いたように履き心地が違うものがあるのですが、色も全然違っていて驚きました。

特に茶色系のバハナ、タバコ、アンティークブラウンなど、革本来の色を生かしているものは、色や濃さが大きく違います。
大げさでは無く、これ別カラー?と思うほど違います。

革は天然素材なので、どうしても色の違いが出てしまいます。
使用される革の部位も1足づつ違うらしく、濃い薄いの色ムラがカッコ良く出ているものと、そうでないものがあります。
色ムラのせいで、ダサイというか野暮ったく見えるものがあるんですよ。

ネット通販で買う方は現物が見れませんので、写真と違う雰囲気のものが送られてくる可能性があります。
茶色系は、商品写真と大きく違う場合があるので注意して下さい。

[ビルケンシュトック] クロッグ ボストン 860131 HABANA ハバナ EU 42(27cm)

私が購入したハバナは天然革の風合いを生かしたオイルドレザーで個体差が大きいです。
実物を見たかったので、個人輸入でも通販でも無く直営店(正規代理店)で購入しました。


ビルケンが街の靴屋から消えつつある


街の靴屋さんで、ビルケンを見なくなったと思いませんか?
ネット通販で模造品が多く出回ったせいで、委託販売を抑える方針になった模様です。

ABCマートで店員さんに聞いたら「ビルケンの商品は、全てメーカーが引き上げてしまったのでもう置いてないんですよ」と言われました。
アマゾンや楽天でも、在庫限りでサイズが揃っていない事が多くなってきています。

直接ドイツから輸入しているネット店もあります。
正規品ではなく並行輸入品として販売されています。
ロゴのプリント方法が違う程度で、靴自体は同じです。
極端に安いのは、怪しいです。

ある程度注文数がまとまった時点で、仕入れする「入荷次第ご連絡」方式を取っている通販会社があります。
お得な価格ですが、注文数がまとまらないといつまでも届かないので注意してください。

もうすぐ春です。
暖かい日が増えて、サンダルに良い季節になってきました。

ビルケン、いいですよ!


posted by ユージュー at 19:08 | Comment(0) | ファッション 靴