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2016年05月30日

(NAS導入編3)これにしました!NASの確定



前回幾つかのNASを挙げましたが、候補を絞りたいと思います。

Netgearは、NASを販売してきた期間が長いので使っている方が多く、良い点も悪い点も情報が得やすいです。
長く販売されてきた事から、実績という意味で信頼性があります。

ただ、ちょっと設計が古いというか今時のトレンドを押さえていない気がします。
ファイルストレージとしての基本機能はありますが、ちょっとつまらない感じです。
他社製品と同じ性能を求めると、高価格の上位機種になってしまうので、今回は見送ります。

ASUSTORは実績が無いものの、低価格でもハイスペックなのが魅力です。
ASUSも嫌いなメーカーではありません。

ただ、新メーカー故に初心者向け情報を得るのが難しいです。
ネットを探しても使っている方の声や、使い勝手、使い方などの情報が少なかったです。

消去法で、この2つのメーカーは外しました。
残るは、QNAPかSynologyです。

QNAPかSynologyか?


正直なところNASを1からセッティングした事のない私が、不親切極まりない説明書の海外NASを扱えるのか?
知識が無いので購入前は非常に不安でした。

何が解っていないかが、解っていません(笑)

詳しい友人に聞けなくもないですが、24時間対応で教えてくれる優しい友人は居ません。
トラブルが起きた時に、自分で解決できれば、周りに迷惑をかけずに済みます。

そこで、頼りになるのがGoogle先生です。
ネット上には、同じ知識レベルで苦労している方も居るはずなので、検索してみました。

QNAPで検索すると約10,400,000件ヒットしました。
日本語ページは、約446,000件です。

Synologyを検索してみると約8,800,000件でした。
日本語ページは、約428,000件となりました。

検索件数は、商品ページや紹介ページが殆どだと思われますが、QNAPが少し多い結果です。

検索してヒットしたブログタイトルから数十件見たところ、幾つかQNAP製NASのインストール手順を紹介しているサイトも見つけました。

機種が違っても、OSの基本部分は変わっていないので、インストールは同じ手順で行けます。
初心者には、こういった使用者の解説サイトが非常に助けになります。

QNAPもSynologyも飛び抜けてどっちが良いという事は無く、スペック的にも肩を並べているので迷いました。
どちらも私には馴染みの無いメーカーなので、ひいき目はありません。

2社とも公式ページで「ライブデモ」というOSの体験版があるのでやってみました。
購入前に管理画面がどんなものか体験できるので、事前に触ってみても良いと思います。

私はやってみて、すんげー似てると思いました。
OSにも大きな違いは感じられませんでした。
若干Synologyの方が、まとまってる気がしますが大差ないです。

メーカーの特徴としてQNAPはハードが強く、Synologyはソフトが強いと言われています。
NASはハードなので、QNAPの方が有利な気がします。

スマホ対応の連携ソフトも見てみました。
Synologyは、元々がソフト屋さんだけあって種類がいっぱいあります。
至れり尽くせりなソフト群が用意されているのは魅力的ですが、いっぱいあり過ぎて細かく見てたら切りが無いです。
全部見るのは諦め、使いそうなものだけ確認しました。

一通り見たところで、ふと考えました。
そもそも、それほどスマホ連携ソフトを使うのか?と自問自答。
ソフト入れるのを面倒に感じるだろうな〜と思いました。

インストールしても、年に数回しか立ち上げないパターンになりそうです。
スマホに入っているソフトを全部使いまくっている方は、少ないのではないでしょうか。

NASとしての基本機能とそれに付随する便利機能は、使い勝手に影響してくるので押さえておきたいポイントです。
仕事で使えて、少しプライベートでも遊びたい、サクサク動かなかったり固まってしまうのはイライラするので嫌です。
将来的に便利に使いたくなった時に、少しマルチメディア機能が欲しい気もします。

オンライン説明書やチュートリアルも軽く読んでみました。
説明書は、全て日本語化されているので読めますが、一部翻訳がおかしな部分があります。
専門用語が多く、どちらも初心者に優しくありません。
私は少しだけQNAPの方が読み易く感じました。

他に何か決定打は無いか、そう思いながら色々なサイトを巡りました。

SynologyのNASレビューを見ていて1つ気になったのは、転送速度が思ったほど出ないという書き込みです。
原因がNAS以外の部分にありそうな気もしますが、原因を発見できなければ同じ苦労をしそうです。

仕事のデータや動画などは、大容量データになります。
そういったものを書き込んだりする時に、速度が出てくれないと困ります。

知識が無いのでトラブルは、勘弁です。
トラブルに絞って調べてみるとQNAPを長く使っている人のブログが幾つかあり、そこを見る限りはトラブルが少なそうでした。

LANは、なかなか壊れるものではありませんが、最初から2口ついてるQNAPは安心感があります。
似た価格と機能なら、不安材料が少ない方が良いです。

って事で、購入したのは「TS-231+」です!

バッファローNAS使っててQNAPに乗り換えた方がレビューしていて、同じ状況での使用感が参考になりました。
インストール関連で参考になりそうなサイトが見つかったのも、これにした理由の1つです。

やっぱりバファローは・・・


前の記事を書いている時は、バルクの安いHDDを購入しようと思っていましたが、事情が変わりました。

先日、友人と会った際にNASの話をしたところ「3年ほど使ったバッファローのNASに入ってたHDDが2台余ってるけど要る?」という有難い言葉をいただきました。
HDDは問題なく使えてデータも取りだせたけど、NAS自体がどうやっても動かなくなったとの事でした。

ここにもバッファローNASの被害者が・・・とは言いませんが、3年で壊れるのはちょっと早い気がします。
普通HDDが先に壊れると思います。

友人の使用用途は仕事のみなので、確実性を求めて定期的にHDDを入れ替えているとの事。
古いHDDは捨てる予定だったそうです。
ブルジョアっす!

因みに次のNASはどうするのか聞いたら、ASUSTORあたり行ってみようかな〜と言ってました。

「捨てる神あれば拾う神あり」と言いますが、貧乏な私はゴミでも使わせていただきます。
仕事で使われていたHDDなので、それなりの劣化はあると思います。

HDD非搭載のNASキットを買って動かしてみて、S.M.A.R.T.値を見て壊れそうなら入れ替えようと思います。
2台一気に壊れることは考えにくいので「RAID 1」でヤバイHDDを1台づつ交換して行く予定です。

HDDがあれば、初期費用が少なく済むので助かります。
うちの大蔵大臣である妻からの批判もかわせて、一石二鳥です。

S.M.A.R.T.ってのは、Self Monitoring Analysis and Reporting Technology(セルフモニタリングアナリシスアンドリポーティングテクノロジー)という噛みそうな名前の略称で、HDDの状態が見れる機能です。
ここで詳しく説明しませんが、S.M.A.R.T.の値を時々見ておくと、事前に起こるであろう不具合をある程度予測できます。

動くかどうか不確定でしたが、取りあえずHDDを2台確保しました。

NASメーカーによって動作確認されたHDDリストというものが存在します。
動作確認HDDであれば、トラブルは起こらないというリストです。
貰いもののHDDは、古いので推奨HDDリストには載っていませんでした。


貰いものHDDが問題無く動いてくれたらラッキーくらいの想いで取り付けてみました。
初期設定時にちょっとトラブル(後の記事で書きます)はありましたが、動きました!

QNAPを選びましたが


QNAPの「TS-231+」を選びましたが、1万ケチって+無しの「TS-231」でも機能は変わりません。
私の使い方として、同時アクセスしても数人程度です。
マルチメディア機能をバリバリ使う事は無いでしょう。

高いのにCPUやメモリが多い「TS-231+」を選んだのは、快適にオペレーション出来るだろうという部分が大きいです。
設定しよう!データを移そう!って時にもたつくのが嫌なんです。

仕事上、機密を求められる事が多いので、HDD丸ごと暗号化を掛けます。
そういう部分でもNAS自体のパフォーマンスが無いと反応が1テンポ遅れます。
数年使う事を考えれば、1万でストレスが減るなら、まぁーいいかって感じです。

今のところ反応が悪くてイライラした事はありません。

わざわざメーカーがハイパフォーマンス型を出すくらいですから、+無しの「TS-231」だと、反応が遅い時があるのかも知れません。
並べて比べた訳ではないので、正確なところは判りませんがそういった感想やレビューがあるのは事実です。

書き込みスピードも、読み込みスピードも早いので不満はありません。
スピードは以前使っていた古いNASとの比較なので余り参考にならないですが、大きなファイルでも転送が遅いと感じることはありません。

Synologyを選んでも、同じような感想になっていたかも知れません。
同じようなスペックとシステムなので、恐らく大差ないでしょう。

明らかな性能差は無いので、どちらが良いかは好みの域です。

動作音に関して


音を気にされる方も居ると思います。

QNAP「TS-231+」の騒音レベルは16.8dBです。
Synology「DiskStation DS216play」騒音レベルは18.5dBです。

どちらかというとQNAPの方が静かなようですが、2dBの違いしかないので差は無いようなものです。
机の上にQNAP「TS-231+」を置いておくとファンの音が少しうるさいです。
音質は所謂PCファンの回転音と風切り音です。
高周波のような、耳障りな音ではありません。

机の下など耳に近くない場所に置けば気になりません。
私の環境では、PCの電源ファンの方がうるさいです。

スリープモードになるとHDDの回転とファンが止まりますので、ほぼ無音です。
スリープモードが解除され、起動する時はキュイーン、キュイーンと2回HDDが回り始める高音が鳴ります。

HDDのアクセス音は、微かにカコカコッという音が聞こえます。
ディスクの回転音は、HDDの回転数次第なので静かなHDDなら気にならないでしょう。

HDDは、高速回転になるほどアクセスが早くなりますが、早くなればなるほど振動と音が発生してうるさくなります。
音が心配な方は、回転数が低いものにするか、回転数制御機能がついたものを選びましょう。
新規でHDDを購入される方はご注意ください。

NASケースはプラスチックですし、前面からHDDを突っ込む形状なので、音漏れはある程度仕方ないと思います。
ケースの防音性は、特別高くは無いと思います。
うるせー!という感じでは無いので、私は許容できる範囲です。

以上で、NAS導入編は終わりです。

posted by ユージュー at 06:21 | Comment(0) | PC NAS導入編