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2025年06月10日

ゴーストオブツシマやったよ!賛否あるけど良作です




今回は、ゴーストオブツシマの感想です。


プレイしたのは、ゴーストオブツシマ ディレクターズカット(Ghost of Tsushima Director's Cut)です。
通常版は2020年に発売でディレクターズカット版は翌年の2021年に発売されました。
メインの対馬マップとは別に壱岐マップが追加され、新ストーリーや新スキルなどが追加されています。

壱岐編は本編クリア後のお話なので本編をクリアした後でプレイした方が良いでしょう。
本編クリア後のプレイが想定されているので、本編をクリアしていない状態でプレイしてしまうと主人公の発言がおかしく感じます。
敵も本編より強くなっていますし、そこそこボリュームがあるのでやりごたえがあります。

本編の対馬内に壱岐に行ける場所があります。
うっかり壱岐に行ってしまうとしばらく対馬に戻れなくなりますので注意してください。

壱岐編をしばらく進めると対馬に戻れるようになりますが、私はうっかり壱岐に行ってしまい話の流れを見て本編クリア後に行くべきだった後悔しました。

開発はアメリカのサッカーパンチプロダクションズ(Sucker Punch Productions, LLC)です。
サッカーパンチはPS2の「怪盗スライ・クーパー」やPS3の「inFAMOUS」シリーズでご存じの方も多いと思います。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の子会社で割と古くからPSのソフト開発を行っている会社です。
販売はもちろんSIEとなります。

今作は、プレイ前から面白いという声は聞いていました。
逆に「つまらなくてすぐに止めた」という感想もチラホラあったので不安ではありました。

期待していたのでプレイしてみることに。
ゲームを始めてまず「こいつが主人公?!」と思いました。
パッケージのシュッとしたイケメンではなく、冴えないおっさん・・・
う〜ん、パッとしない。
この主人公にしばらく慣れませんでした。

そして、暗い。
話も世界も暗い。
夜のシーンから始まるので本当に暗いです。
時代が鎌倉時代なのでリアルは本当に暗かっただろうけどさ。
日本らしさは抜群ですが陰鬱な感じです。

少しすると女性の仲間キャラも出てきます。
日本人的な顔立ちの田舎臭い感じの人です。
可愛いとか綺麗って言うより強い女性って感じ。
リアルと言われればそうなんですが、主人公も仲間キャラももう少し見栄えを良くしてほしいと思っちゃいました。

ゲームをプレイしていく内にキャラの見た目は慣れます。
見た目が冴えないおっさん主人公ですが、生き様や葛藤などを体験していくと何故か格好良く見えてきます。
この垢ぬけなさがリアルで良いのかも・・・

仲間の女性キャラも頼れる相棒として良く見えてきます。
ゲーム全体を通してビジュアル的に美男美女は出てきませんので全員イケメンのコーエーテクモのゲームとは真逆です(笑)

主要キャラクターの造形は素晴らしいです。
日本人は日本人っぽく、蒙古はモンゴル人っぽくてリアルです。

主人公のモデルは、アメリカ在住の俳優ツジ・ダイスケ氏。
ご本人の写真を見ると主人公の3Dモデルが非常に良く出来ているのが解ります。
写真を見て「おー主人公の境井仁だ!」と思っちゃいました。

主人公の声がワンピースのゾロ役の声優さんなのでやたらカッコいいです。
見た目はおっさんなのに・・・
声が格好良すぎて合っていない気がします。

ストーリーやサブクエがほぼ復讐や無念を晴らすといった恨み辛みなので鬱話が多いです。
もう少しクスっと笑えるところが欲しかった。
全員何かしらの酷い過去を背負っているので笑いがありません。
蒙古兵が攻めてきて酷い状況になっているので仕方ない部分もありますが、ゲームなので楽しい場面も欲しいところ。
最後の方で初めて一瞬主人公の笑顔が観れます。
笑顔モデルあったんだ・・・と思いました。


景色は非常に良く出来ていていて美麗と言えるクオリティです。
朝昼晩の光の移り変わりなどが素晴らしい。
背景の美しさはトップクラスです。

綺麗ですが全体的に光が強すぎだし影は濃すぎな気はします。
時間帯や場所にもよりますが暗くて良く見えないとか光がギラついて見づらいといったシーンがありました。

今作の前にプレイしたスターウォーズ ジェダイサバイバーが未来的な世界観で暗い場所も見やすかったのでゴーストオブツシマの陰影に慣れるまで少し時間がかかりました。
本作はちょっとやり過ぎな感じですが独特な色使いの妙があります。

鎌倉時代なのに大仏?江戸時代の鎧?などリアルな歴史からするとちょっとした違和感がありますが、そこはゲームなので全然良いと思います。
映像作品の時代劇でも時代考証がデタラメのことはありますからね。

とにかく日本らしさへのこだわりが凄くてビビりました。
本当に外国人が作ったの?と思ってしまいます。
違和感のない日本らしさを出せているのは開発者の日本に対する想いと開発をサポートした日本のスタッフが優秀だったのでしょう。
変な翻訳は一切ありません。
というか外国語では「日本語のニュアンスや漢字の意味合いは伝わらんだろうな〜」とさえ思います。

戦闘は時代劇の剣劇です。
良い感じにチャンバラしてます。
刀が敵に当たった際にちょっとモーションが重くなるような溜めがある辺りは時代劇を良く研究してるなーと感心しました。

本作の戦闘の要となるシステムに構えの型があります。
盾持ちにはこの型、槍持ちにはこの型と敵によって型を切り替えながらの戦闘するのですが正直面倒でした。
型を変えるのに一瞬戦闘の流れが止まってしまうのが良くない。
強くなって一撃で敵を倒せると気持ち良いのですが、型を変えないと倒せない敵はダルいです。

後半の敵は主人公の攻撃を防御してきます。
こちらから刀を振っても振ってもガードされて当たらない時があります。
仕方なく敵が攻撃してくるのを持って振りかぶったタイミングで反撃(パリィ)するとか、敵の攻撃を受け流して隙を作って攻撃するという戦闘が多くなります。
序盤はそれが楽しくて良いのですが、後半は敵の動きが早くタイミングが難しくなります。

大人数での混戦時は対峙している敵がコロコロ変わるので型をイチイチ変えてられません。
結局、味方と戦っている敵の背後にまわって切り付けるという武士らしくない汚い戦い方のほうが効率的に敵を倒せます。

基本的に敵の動きを見極めて戦うタイプのアクションゲームなのでアクションゲームが苦手な方には難しいかも。
一応そういったダルさを軽減する能力も得られますが乱発できる技でもありません。
アイテムなどを使って敵をひるませるなどの戦い方に工夫が必要になります。
もう少し気持よくチャンバラがしたかったかな。

拠点を攻略する際は、武士らしく堂々と名乗り出て戦うもよし、敵に見つからないように潜入して暗殺していくも良しです。
好きなやり方で敵と対峙できるところは良かったです。

今作は一部の人から和製ウィッチャーと言われてますが、クエストは本当にウィッチャーに似てます。
足跡を辿って敵を追うのですが、これはまんまウィッチャーです。
今作は足跡がハイライトされないので非常に見づらく、どこに行けば良いのか解らなくなるあたりはウィッチャーより不親切です。

オープンワールドでイベントがそこら中にあって好きなものから進められるという定番の形です。
定番すぎて目新しさは無いです。
もう少し捻りや新しさが欲しいところ。
前回プレイしたスターウォーズ ジェダイサバイバーも全く同じ定番型のオープンワールド剣ものアクションだったので余計そう感じたのかも。

主人公は馬に乗れます。
簡単にいつでもどこでも呼び出せる便利な愛馬なので長距離移動時に重宝しました。
移動手段の馬はこうでなくちゃ!

メインストーリーは主人公の葛藤が描かれていてそこそこ面白かったです。
ボス戦も盛り上がります。

サブストーリーやクエストは普通だけどいっぱいあります。
しかし、やる事が同じなので飽きます。
同じのが多くて「またこのパターンか」となりました。

建物内はほぼ同じ構造で変わり映えしないので家の中を探索する面白みは無いです。
大したアイテムは落ちてないのでスルーしても良いけど取りたくなります。
終盤アイテムが余りまくるのでそんな本気で探さなくても大丈夫です。
民家は床下に隠れれる入り口があったりするのですが、アイテム取るボタンと床下に隠れるボタンが同じなので意図せず床下に隠れてしまうのでイラっとします。
全編を通して床下に隠れる必要性は感じられず邪魔なギミックでした。

武器や鎧を強化してくれるショップ的な奴が居ます。
しかし、どこに居るのか解らない町がちょこちょこあります。
町がそこそこ広くて分かりづらいのでショップを見つけるのに苦労します。
「なんでそこに配置したんだよ」と思うほど解りづらい場所に居たりもします。
一応各ショップのアイコンが家や壁を透過して表示されますが、近くに行かないと見えないし表示自体が小さく気づきづらいです。

やり込み要素としてコレクション的な収集があります。
花以外は全て集めましたが、数が多すぎて面倒なだけの作業です。
集めると良い事があるわけでも無いので時間の無駄かも。
各地で拾える装備アイテムも使わないものばかりで見つけても嬉しくないです。

今作をプレイして一番驚いたのはロード時間の短さです。
PS4版なのにファストトラベル時のローディングが凄く早いのです。
ほとんどのゲームはロード時間が長く「ファストトラベル嫌だな〜」と思うのですが、今作は早すぎてロード中のヒントが読めないほどです。
この技術は本当に凄い!

1度だけフリーズバグがありましたが、その他のバグはありませんでした。
発売から時間が経っているからバグがないのか、最初からバグがないのかは解りません。
バグの心配をせずに最初から最後まで安心してプレイできたのは久しぶりです。

キャラクターに華が無い事、陰湿な雰囲気、暗いお話などなど好き嫌いが分かれるのも理解できます。
私も序盤は「う〜ん・・・続けられるかコレ?」と思っちゃいました。

アサシンクリードのような良くあるオープンワールドゲーシステムで面白みはありません。
何ならちょっと古い感じすらあります。

色々な面で序盤の印象が良くないのはもったいないと思いました。
話が見えてきて技の強化されていくと幾分戦闘が楽になります。
忍者っぽい飛び道具などもあって利用すれば戦い方の幅も広がります。
しかし、魅力があるのは刀での切り合いです。

プレイ時間は95時間でした。
ほぼやり尽くしてこれくらいの時間です。
アイテム収集などをしなければもっと早く終われます。
アイテム収集は諦めてメインとサブストーリーだけ追った方がきっと楽しめます。

オンライン協力型マルチ「レジェンズ(冥人奇譚)」は、ストーリーミッション「奇譚」だけ試しにプレイした程度です。
マルチは感想を言えるほどプレイしていないのでノーコメントにしときます。

神ゲーと仰る方もいらっしゃいますが、私的には神まで行かなかったです。
つまらなくて止めたと仰る方もいらっしゃいますが、途中で止めるほどつまらなくもないです。
やる事がほぼ同じで物量が多いので飽きるし作業感は出てしまいますが、全体的には丁寧に作られた良ゲーだと思います。
もう少し気持ちよさ、達成感、続けたくなる要素があれば・・・と思いました。

10月には、次回作のゴーストオブヨウテイ(Ghost of Yōtei)が発売されます。


似た世界観になりそうなので日本じゃない方が良かった気がしますけど、スタッフがサムライ好きなので日本が舞台のシリーズを作っていくのでしょうか。

それでは今回はこの辺で。
良いゲームライフを!



posted by ユージュー at 13:08 | Comment(0) | ゲーム PS4
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