今回はライフ オブ ストレンジ 2(Life Is Strange 2)のレビューです。
ついでにライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズも少し。
開発はフランスのゲームスタジオDONTNODです。
UBIソフトを退職した5人くらいで始めた会社みたいです。
会社名の「DONTNOD」は前から読んでも後ろから読んでも同じ綴りになるようで「DON'T NOD」何でも頷かずイエスマンになるべからずって意味もあるようです。
シャレが効いてますね。
販売は、スクウェア・エニックスです。
プレイ開始してすぐに気になったのは登場人物です。
なんというかマネキンっぽい感じです。
マネキンを動かしている感じとでも言いましょうか。
DONTNOD社の前作はPS3版の「Remember Me」というタイトルでリアルな人物モデルでした。
Life Is Strange 2では敢えてマネキンっぽい感じにしているのだと思われます。
Remember Meはパブリッシャーがカプコンなのに日本未発売らしく映像でしか見たことないです。
ちなみにディズニー映画のリメンバーミーとは全く関係ないゲームです。
時折出て来る写真などもイラストっぽい感じなので雰囲気を合わせているのかも知れません。
引きのカメラの時はリアルに見えますがアップは人形感が強めです。
最後の方は慣れますけどね(笑)
慣れるけど写実的なリアル方向のキャラならもう少し感情移入できたかな〜とも思います。
ストーリーは非常に素晴らしいです。
映画などでありそうなストーリーですが、兄弟の絆や心情をうまく表現できているお話です。
弟が言う事を聞かない感じはリアル兄弟がいる人なら共感できる部分が多いかも知れません。
こんな出来た兄が居たらどれだけ良いか・・・とも思っちゃいました。
そんな頼れるお兄ちゃんもまだ大人では無いので不安定な感じがリアルです。
他人なのに親切にしてくれる人、助けてくれる人、人種差別者、悪人、色々リアルなアメリカ社会に居そうな人がいっぱい出てきます。
そんな人たちとの関りもありながら話が進みます。
ネタばれになるので詳しい内容は書きませんが、ゲームを進めて行くと衝撃的な出来事が度々あり、この先どうする?どうなる?と飽きずに話を進められます。
そして最後は感動しました。
ストーリー系アドベンチャーとして非常に良く出来たゲームだと思います。
時折選択肢が出てきてそれによって微妙にお話が変わっていきます。
と言っても大きく流れが変わるわけでは無いので大まかなストーリーは変わりません。
しかし選択によってエンディングが変わります。
クリア後セーブデータから話を進めて別エンディングも観れるので気になる方は試してみてください。
やるせない泣ける切ないエンディングや後味が悪いエンディングもあります。
全てのエンディングを観るにはゲームの序盤から選択肢を変える必要があるので相当大変だと思います。
とにかく今作は映像を楽しむというよりはストーリーを楽しむゲームです。
ムービーが多いのが嫌いな方には向かないかも知れません。
映画好きの方は楽しめると思います。
操作は難しくなくゲームに慣れていなくても最後まで進めることができると思います。
宝さがしのミニゲームを受けるイベントがありますが、1度宝が出ないバグで進められなくなりました。
一旦ゲームを終了して再開したら進めるようになりました。
今作に関わらずPS4のゲームはスリープから再開すると割とバグが起きやすい気がします。
プレイ時間は20〜30時間くらいだと思うので短めです。
面白いのでもう少しボリュームが欲しかったですね。
映像はちょっと古い感じがしますが、良ゲーだと思います。
興味がある方はプレイしてみてください。
ゲーム内で「オーサム・アドベンチャーズ・オブ・キャプテン・スピリット(The Awesome Adventures of Captain Spirit)」のダウンロード項目があって無料だったのでプレイしてみました。
これは体験版でライフ イズ ストレンジ 2発売前にリリースされたもののようです。
内容はライフ イズ ストレンジ 2に出て来る隣人のお話で、隣人の過去を体験できます。
2時間程度で終わる凄く短いお話です。
面白いってわけでは無いので絶対プレイすべきとは言いませんがプレイしておけばライフ イズ ストレンジ 2本編で隣人が登場した際によりキャラクターに愛着がわくと思います。
オーサム・アドベンチャーズ・オブ・キャプテン・スピリットはPS4用に作られた体験版らしくPS5では出来ないみたいです。
残念ですね・・・
ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ(Life is Strange:True Colors)
ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズもプレイしたのでついでにレビューです。
開発は、Deck Nine Gamesというアメリカの会社です。
主要メンバーはプログラマーであるマークライオンズとアーティストのスコットアトキンスという方。
元々ソニーインタラクティブ スタジオ アメリカ イン サンディエゴに在籍していました。
Idol Mindsという会社を立ち上げて、プレステ1の時代から開発をしていた模様です。
2024年には昨今のゲーム業界の他スタジオと同じく深刻な不況の影響を受けて20%のスタッフを解雇することを発表しています。
これだけ大きなタイトルをやっている開発会社がレイオフとは・・・深刻な状況でしょうね。
販売は、スクウェア・エニックスです。
さて、今作の感想ですがちょっと厳しい評価となります。
糞ゲーではないけど、色々足りない感じです。
ライフ イズ ストレンジ2が素晴らしいゲームだったのでどうしても比較してしまうのはご勘弁ください。
今作は非常に短いです。
ライフ イズ ストレンジ2も短かくて20〜30時間程度ですが、今作はきっと10〜15時間程度でクリアできてしまいます。
これから盛り上がるのかな〜?え、もう終わり?って感じです。
行動範囲も非常に狭いです。
メイン舞台となる町がありますが、行動できるのは町の1つの通りとその周辺のみで凄く狭い範囲で物語が進んでいきます。
色々な家や店に入れたり出来事が盛りだくさんって訳でもない。
ライフ イズ ストレンジ2のような追われる緊張感や主人公たちの心の葛藤もなく、全編まったりしてんな〜って感じです。
音楽で情緒を出しているけどストーリーに緊張がないので、つかの間のひと時思いにふけっている感も薄いです。
ライフ イズ ストレンジ2みたいな秀逸な話の盛り上がりや展開がなくてダラダラ話が進む感じです。
物語の途中で主人公にとって凄く悲しい出来事があります。
本来なら主人公が一番ショックを受けて何も出来なくなる状況なのに、なせか一生懸命周りの人を励ましてまわります。
何でそうなる?という感じでした。
この辺の心の描き方や演出次第では良くなりそうなのに惜しい感じです。
大事なところをはしょり過ぎな気がしました。
グラフィックに関しては主人公は綺麗でリアル寄りの造形です。
表情も良く作り込まれていて違和感がありません。
しかし主人公以外が適当な感じ。
物語のキーとなる兄も顔のテクスチャーがボケてるし表情も少ない。
主人公が良い感じなので余計主人公以外の手抜き感が目に付きます。
主人公とそれ以外のキャラが別世界に居る人のように見えます。
PS4版だからそう見えるのかな?
背景はそこそこ綺麗です。
ただスケールの大きい広大な景色はなく、近景ばかりなので狭く感じます。
システム面で気になったのが、特殊能力の使い方です。
主人公は人の心を読む能力があります。
メインストーリーの大事なところでは何もしなくてもXボタンマークが自動で表示され、Xボタンを押すと人や物の過去が読み取れたりします。
そういうものだと思ってそこそこ話が進んだところでL1を押すと自発的に能力を発動できることに気が付きました。
えー!そんな説明無かったじゃーん・・・となりました。
より混乱するのはL1を押して自発的に能力を発動してもXボタンマークが出ないところもあります。
自動で能力が発動するところ、自発的に発動させるところ、発動するとXボタンが表示されて読み取れるところ、発動してもXボタンが表示されず読み取るターゲットが無いところがあります。
解りづらい説明になってしまいましたが、要は肝心の特殊能力が解り辛いから1つの行動は1つの操作方法に統一してよってことです。
せめてチュートリアルが欲しい。
主人公自身の気づきと言う形でも良いから能力の解説や説明が欲しかったです。
ストーリー的にも人の心が読める能力にクローズアップしたイベントがもっと欲しかった。
今作はライフ イズ ストレンジ2を作ったDONTNOD作品ではないので手触りが微妙に違います。
ほぼ同じシステムなのに作る会社によって変わるもんだな〜と思いました。
実質的なライフ イズ ストレンジ3に当たるという記事も読みましたがボリューム的にはスピンオフっぽいイメージです。
面白くないわけでは無いので安ければプレイしても良いと思います。
フルプライスだとちょっとオススメは出来ないかな〜。
今作はレコード時代の音楽が1つのテーマになっています。
実在のレコードが出てくるので音楽好きなら琴線に触れる部分もあるかも知れません。
ライフ イズ ストレンジのシリーズは同じ世界で起こっている出来事で時代が繋がっているようなのでこのシリーズが好きならプレイしても良いのではないでしょうか。
それでは今回はこの辺で。
良いゲームライフを!
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