今回は「え!もうバッテリー寿命?!」となって互換バッテリーに交換した話です。
前回バッテリーを交換してから1年半。
バッテリーチェック時にバッテリー交換ブザーが鳴り響きました!
1年半しか持たないなんて・・・
前にも書きましたが、私はUPSを置いている部屋の温度には気を使っています。
なのにUPSに最初から入っていたバッテリーは2年で劣化しました。
2年でも短いと思ったのに交換したバッテリーは1年半しか持ちませんでした。
オムロン純正バッテリー劣化早すぎじゃね?
オムロンサポートに問い合わせました
オムロンサポートに設置環境や室温などを伝え「1年半は短すぎない?」と聞きました。
すると以下の点を確認してほしいと返答がありました。
周囲温度が30℃の場合、バッテリ期待寿命は2〜2.5年となり、
周囲温度が40℃の場合、バッテリ期待寿命は1〜1.25年となります。
室温が20℃前後や常温程度の環境であれば特別問題はございません。
また、BY50Sはファンを搭載していない自然空冷の製品となりますので、設置面以外は周囲5cm以上空け、周囲を覆わない環境でご使用ください。
他機器との距離が近い状態で設置されている場合や、棚の中に並べて設置されているような場合などは機器同士の熱や、周囲の空気が温まる事で放熱が十分に行えずバッテリ寿命が短くなります。
全て承知の上で気を使って運用してこれですが・・・って感じです。
当然UPS本体周辺に十分な空間を取ってますし、室温が30度を超える事はありません。
設置場所の室温を上げないために電気代かかってます。
バッテリーの使用頻度についても確認がありました。
バッテリが使用される度に放電→充電が繰り返されるため、短時間のバッテリ使用でもバッテリ寿命は短くなります。
また、長時間のバッテリ使用の場合には更にバッテリ寿命が短くなります。
意図的に入力ブレーカーをOFF/ONされるような運用を行われている場合や、入力電源環境が不安定でバッテリ運転が頻繁に行われている場合などにバッテリ寿命が短くなります。
なお、UPSの入力電源が壁のコンセントではなくOAタップ等の分配器に接続されている場合、分配器に大電流を使用する機器(プリンター、FAX、シュレッダー等)が接続されていると、それらの機器が大電流を使用した瞬間に周囲の電圧が下がる事でUPSが入力電源異常と判断し、短時間のバッテリ運転に切り替わる事が考えられます。
バッテリーを交換してからは、不注意でブレーカーを落としてしまうのが年1〜2回、停電でUPSからの電気供給が年1回あるかないかです。
UPSからの電源供給は長くても3分以内です。
意図的にブレーカーをオンオフする運用は一般用途ではあり得ません。
UPSの入力電源は壁のコンセント直なので入力電源環境が不安定は当てはまりません。
これらを再度説明して使用状況、使用環境に問題がない事を理解してもらえました。
環境などに問題が無いので、UPS本体側や、バッテリ自体の故障といった可能性も考えられますため、お手数おかけいたしますが、UPS本体ごと修理へお預けいただく事をご検討ください。
じゃあ、本体とバッテリーを観てもらうか・・・と思いましたが、UPS本体の保証期間、及びバッテリ無償提供サービスは購入日から3年間となるため不具合が見つかっても有償修理となるとの事でした。
修理期間は、通常修理対応で約2週間が目安だそうです。
修理期間中のUPS貸し出しもやってますが、貸し出しは無償だけど送料は双方元払いとなり、返却時の片道送料を負担せねばなりません。
UPSの送料はまぁ良いとしても、有償修理金額がお高いです。
送料+修理費用を考えると、バッテリーを買い替えた方が圧倒的に安く済みます。
送料と修理費用を払うならUPS本体を買い替えも視野に入るので有償修理はお断りしました。
サポートは返信が早く丁寧な対応で素晴らしいですが修理が高すぎです。
周囲温度30度でも本来は最低2年は持つはずなのに、常に室温30度以下で1年半しかもたなかったのにはガッカリ。
バッテリーの持ちが良さそうだからオムロンUPSにしたのになぁ〜。
オムロン純正バッテリーはコスパが悪い!
UPS本体の異常で劣化していないバッテリーを劣化したと判断した可能性もありますが、バッテリー性能のばらつきでハズレを引いた可能性も捨てきれません。
たまたま2回連続でハズレバッテリーを掴まされた?
普通は考えにくいですがハズレ運の強い私にはあり得る話(笑)
バッテリー交換で1年半〜2年持つのは本体異常じゃない気がします。
そもそもそれくらいが純正バッテリーの平均値という可能性もあるけど3〜4年使えている方も居ます。
原因が何であれバッテリー交換して様子を見る事にしました。
オムロン純正のバッテリーはネットで1万円前後で売られています。
最安値は税込8,400円ほどですが、在庫がなく取り寄せで時間がかかる場合もあります。
純正バッテリーを8,400円として寿命を1年半(18か月)で計算すると月466円になります。
突然の電源消失や作業中データの保全を考えれば驚くほど高いという訳ではありません。
でも年数回のために8,400円は、私にとって安くはありません。
高い純正バッテリーが1〜2年しか持たないなら、安い互換バッテリーを買った方がお得です。
使える年数が純正の半分でも値段が半額以下なら結果的に安く済みます。
UPSはずっと使い続けるものだけど滅多に活躍しない機器なのでランニングコストは抑えられるだけ抑えたいです。
UPSに使われているバッテリーは昔ながらの鉛バッテリーです。
鉛バッテリー技術はもう枯れた技術なので、連絡が取れないような怪しいメーカーじゃなければきっと大丈夫でしょう。
・・・ってことで今回は互換バッテリーを買う事にしました!
オムロンUPS「BY50S」で使える互換バッテリーは色々なメーカーが販売しています。
どんなメーカーがあるか知りたい方は「オムロンUPS「BY50S」からピーピーという警告音!バッテリーが2年で寿命?」をご覧ください。
購入した互換バッテリーはスーパーナット12SN9!
購入したのはスーパーナットというブランドのバッテリーです。
スーパーナットは南進貿易株式会社というバッテリー専門メーカーのオリジナルブランドで、楽天・AMAZON・ヤフーショッピングに「バッテリーストア」という名前で出店しています。
過去に楽天市場のバッテリー部門にて「ランキング1位」も獲得しています。
南進貿易は設立が2010年の新しい企業ですが、品質の良い互換バッテリーを安価で販売していて製品の評判も良いです。
説明によると、国内販売総数100万個突破!、メーカー保証とアフターサービス、使用済バッテリーの廃棄回収、不良率0.01%以下、だそうです。
前に互換バッテリーを検討していた際にスーパーナットとLONGバッテリーの違いについてバッテリーストア.com経由で何度かメールのやり取りをしました。
その時の丁寧な対応からサポートも含めて変な会社じゃないと感じていました。
そういった経緯もあり、スーパーナットシリーズの「12SN9」をポチリました。
外形寸法(mm)長さ:151、奥行:65、高さ:94
電圧(V):12
容量(Ah):9
F2ファストン端子(NO.250)
原産国:台湾もしくはベトナム
販売店6ヶ月保証
同梱物(本体、日本語説明書、保証書)
純正は12V7.0Ahで、こちらは12V 9Ahになります。
V数が違うのはダメですがAhが大きいのは問題ありません。
適合機種は以下の通りでオムロンUPSバッテリーBYB50Sも入ってます。
APC製 Smart-UPS 700(SU700J_RBC5J)要2,
ES725(BE725JP_RBC17J),
ES500(BE500JP)/CS350(BK350JP)/CS500(BK500JP)/BK UPS(BK350J/BK500JS/BP300JPNP/BP500JPNP)等_RBC2J,
Smart-UPS 1400RM(SU1400RMJ(3U)_RBC8J)要4,
1400RM(SU1400RMJ2U)/1500RM(SUA1500RMJ2U)等_RBC24J要4,3000RM(SU3000RMJ3U_RBC12J)_要8,500(SUA500JB)/750(SUA750JB)等_RBC48L要2,
RS900(BR900-JP_RBC32J)要2,BN50XS/BN75XS/SUA700J要2,HP UPS T1500,ユタカUPSmini500,OMURON BYB50S
12SN9の凄いところは値段。
税込3,260円です!
純正バッテリーの平均価格が1万円前後なので3分の1くらいです。
この価格は互換バッテリーの中でも1〜2を争う安さです。
安いけど保証が付いていないバッテリーは1日で使えなくなっても文句は言えません。
12SN9には6か月保証が付いているので、もしハズレを引いても交換してもらえるはずです。
7か月目に寿命が来たとしても最低6か月間は使えます。
もし1年以上使えれば純正バッテリーより相当安く済みます。
「安いのは安いなりの品質なのでは?」と不安もありますが、上で書いたようにサポートがしっかりしているので何かあった時は対応してくれるでしょう。
ホームページには企業の歴史や製品に対する想いなどが書かれてます。
電話やメールなどの連絡先表記もあります。
気になる方は、南進貿易株式会社公式サイトをチェックしてください。
最後まで候補だったBYB50S-S
今回は12SN9にしましたが、最後まで迷ったのが同じバッテリーストアで販売されているBYB50S-Sというバッテリーです。
適合機種:オムロン BY35S / BY50S
基本性能:12V/7.2Ah
外形寸法(mm)長さ:94、奥行き:65、高さ:151
販売店保証12ヶ月
製品および付属品:本体、説明書、保証書
BYB50S-Sは純正バッテリーの再生品なのでコネクタが合わないとか寸法が違うといった不具合がありません。
保証も1年と長いので安心を求めるならこちらが良いと思います。
価格は12SN9より高い5,980円ですが、バッテリー回収用伝票が付いているので使用済みバッテリーの処分が無料で済みます。
バッテリーは一般ゴミとして捨てる事ができません。
各バッテリーメーカーに送れば回収してくれますが送料元払いです。
バッテリーは送料がお高めなので無料回収は有難いサービスです。
凄く迷いましたが私は価格が決め手になり12SN9にしました。
12SN9がダメならBYB50S-Sもダメかなと。
12SN9バッテリー到着!
バッテリーは佐川急便で届きました。
箱は大きめです。
箱を開けると目に入ってくるのがこの文字。
開封した時に最初に目に入るよう入れてあるのは面白いですね。
この「ありがとうございます」の書かれた紙には他に「不要バッテリー受付のご案内」と「バッテリーのトラブル解決」というQAが記載されています。
裏面は「バッテリーストア通信」というバッテリーについてのあれこれが紹介されています。
紙を取ると新聞紙が緩衝材として入れてあります。
上の新聞紙を取るとバッテリーの箱が入ってます。
因みに緩衝材として入っていた新聞は西日本新聞でした。
九州らしさがありますね。
バッテリーの箱を取り出してみると白い箱に「SUPER NATTO」の文字が書かれています。
色々なマークもあります。
三角の中に電気のマークは「感電注意」マークです。
分解したり水をかけると感電するので止めましょう。
丸い禁止マークの中にマッチの火は「火気禁止」マークです。
バッテリーを炎のそばで使っちゃダメって事です。
三角の中に!マークは「注意マーク」です。
発火、感電、発熱、などに注意してくださいとマークです。
これは家電製品などでよく目にするマークです。
矢印が三角形になっているマークは「小型充電式電池リサイクル」マークです。
これは電池などにも付いているため目にした事がある人が多いと思います。
ゴミ箱に×マークは「WEEE指令(廃電気電子機器規制)」です。
WEEE指令は、電気・電子機器廃棄物に関するEU法です。
生産者にに対し、ReuseとRecycleを考慮した機器の設計と製造、分別収集、リサイクルシステムの構築、再生率及び再利用・リサイクル率の目標達成、収集、処理、再生、処分のためのコストの負担等を義務付けているものです。
消費者に対してのリサイクルへの協力要請(取説への記載と製品へのマーク記載)が義務付けられているので記載しているのでしょう。
ゴミ箱の下にある「Pb」の文字は、小型シール鉛電池を表す文字です。
スマホのバッテリーなどに書いてある「Li-ion」はリチウムイオン電池を表す文字ですが、それの鉛電池版表記です。
本の上にiマークだけは調べても解りませんでした。
説明書にも書いてありません。
説明書を表しているのか、マニュアルを読めって事を表しているのか・・・
皆が知っている一般的なマークではないですね。
iの文字があるので何かのインフォメーションかな?
箱の後ろには「安全にご使用いいただくために」という注意事項が印刷されています。
内容物です。
左上から、バッテリー保証書、取扱説明書、バッテリー本体。
左下から、特典チケット、領収書、冊子です。
書類は全て日本語です。
特典チケットの詳細は下の方で・・・
バッテリー端子には端子カバーが付いていました。
端子カバーを外すと端子形状はこんな感じ。
UPSに接続する際は端子カバーを外します。
取付け、行ってみよう!
バッテリーの取外し、取付方法は前にやった純正バッテリーの交換と同じ手順です。
取り外した純正バッテリーと購入した12SN9を並べてみました。
手前が純正バッテリー、奥が12SN9です。
バッテリーサイズは全く同じです。
端子の位置が微妙に違うくらいですね。
純正バッテリーを外したのでメーカーを確認するためにプラカバーを外しました。
最初に製品に入っていたのはCSB製でしたが、保証交換バッテリーはPanasonic製でした。
型番は「LC-P127R2NA1」で12V,7.2Ahと記載されています。
同じ環境で使った結果はCSB製が2年、Panasonic製は1年半なのでパナソニックの負け。
取り出したパナソニック製バッテリーの端子にはガムテ―プを貼っておきます。
金属が端子に接触するとショートしたり発火したりする恐れがあります。
廃バッテリーの端子には必ず絶縁のためにテープを巻いておきましょう!
純正バッテリーから外したプラカバーを12SN9に移植しました。
私は純正と同じ薄手の透明ビニールテープで固定しましたがセロテープでも大丈夫です。
プラカバー付けると純正と見た目が変わらんです。
安全のためUPSに接続する時まで端子カバーは付けておきましょうね。
バッテリーをUPSに入れてコードを端子に接続します。
UPSから出ているコードの先にある端子がバッテリー端子の奥までしっかり入ってるか確認しましょう。
確認できたらバッテリーをUPS本体に押し込みます。
純正バッテリーと外寸が同じなので問題なく奥まで入り蓋を閉められます。
蓋をネジ止めして交換終了です。
バッテリーに付いているプラカバーの移植を除けば純正バッテリー交換手順と同じです。
特に難しいところはありませんが、敢えて言うなら端子の接続でしょうか。
端子をしっかり奥まで刺すのに多少力が必要です。
互換バッテリーで問題は起きたか?
互換バッテリーで1番心配なのがちゃんと動くかですよね?
接続してみた結果は・・・・問題なし!
接続後の充電も問題なし、1か月ごとのバッテリーチェックも問題なくクリアしました。
少し前にバッテリーチェック2回目がありましたが問題なく終わりました。
素晴らしい!
これで1年以上使えたら嬉しいなぁ。
2年以上持ったら純正って何?って感じです・・・
どれくらい持つかは時間が経過しないと何とも言えません。
やっぱり互換バッテリーはダメ!となるか、互換バッテリーで十分、純正イラネ!となるか?
結果が出たらレビューします。
私が購入した時は、レビュー特典でマイクロファイバータオルや使用済バッテリー無料回収伝票など4種類から貰えるものが選べる特典チケットが付いていました。
私はバッテリー回収伝票をチョイスしました。
伝票1枚で同サイズのバッテリー2個まで送って良いそうなので、廃バッテリーが2個貯まったら使わせていただこうと思ってます。
前記事に書いたように廃バッテリーはバイク屋さんに持っていけば引き取ってくれるけどね・・・
再利用するから安くバッテリーを提供できる面もありそうなので回収に協力しようかと。
この記事を書いている時にはもう選べる特典キャンペーンは終わっていて「使用済バッテリー無料回収伝票プレゼント」に変更されていました。
この回収無料伝票プレゼントも「数量限定」となっているのでいつ終わるか判りません。
送料無料回収はお得なので互換バッテリー購入を考えている方は御一考あれ。
UPSで突然の停電やブレーカーあがりに備えましょう!
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