今回は、PC内蔵のHDDを交換したお話です。
以前からごくたまにですがデータが壊れる現象が起きていました。
データが壊れたファイルは当然読み込みが出来ませんが、バックアップもあるし〜って放ってました。
ある日データ用HDD(ハードディスクドライブ)にアクセスすると妙に反応が重く、読み込みにやたら時間が掛かります。
「とうとう来たか!」と思って急遽データのバックアップを開始しました。
反応が悪いながらもコピーはまだ出来ます。
あと少しで大事なデータの避難が終わるってところでPCがフリーズ。
PCを立ち上げ直してアクセスしてみますが、調子の悪いHDDにアクセスすると止まります。
他のHDDには問題なくアクセスでき、OSも問題なし。
何度か立ち上げ直していると「チェックディスク」というエラーチェックシステムが強制作動しました。
チェックディスクには不良セクターをスキャンして回復する機能があります。
ずらずらと流れていくチェック内容を見ているとセクタ不良がかなり発生していて代替処理が行われている様子。
その後一瞬HDDにアクセスできるようになるも、データエラーでアクセスできないフォルダが多く発生していました。
そうこうしている内に再びフリーズするようになり完全にアクセス不能になりました。
全てのバックアップは取れませんでしたが、アクセスできないフォルダが多くありこれ以上やっても無駄と考え諦めました。
今回壊れたHDDはWD Greenという緑ラベルのやつで1番廉価な物です。
WD Greenは、2015年にWD Blueに移行したので今はもう売っていません。
いつ買ったか正確に覚えていませんが、おそらく5〜6年くらいは使っていたと思います。
HDD故障は異音がするケースが多いですが、今回は全く異音なしでお亡くなりになりました。
随分前からCrystalDiskInfoでHDDを確認すると代替セクタが増えてきてました。
状態が【注意】と出ていたので「そろそろかな〜」とは思ってたんですけどね。
意外と長くその状態で使えていました。
壊れにくいHDDメーカーはどこ?
久々にHDDを購入するので最近の情報に目を通しました。
HDDってどのメーカーが良いっていうのが無くて、型番・製造国・容量によって良かったり悪かったりします。
メジャーメーカーはWestern Digital 、Seagete、HGST、東芝、辺りでしょうか。
クラウドストレージサービスを提供しているBackblaze社がHDDの故障率を公表してます。
メーカーが限られている事や使用台数にばらつきがある事からBackblaze社の数値が全てではありませんが参考にはなります。
ここ数年は、HGSTの優秀さが目立ちます。
WDと東芝は台数が少ないので参考になりませんね。
HGSTは、もともと日立製作所傘下の企業で日立グローバルストレージテクノロジーズという会社名でした。
2012年5月にウェスタンデジタルの傘下となってHGSTという社名になりました。
HGST製HDDのレビューを見ると発熱が結構あるとの意見があります。
カタカタ・・・カラカラ・・・といった稼働音が常に鳴り続けてうるさいという意見も多いです。
発熱はエアフローで対処できますが、うるさいのは嫌です。
他と比べて少し値段が高いのも財布に優しくありません。
Seageteは一時期評判が良くありませんでしたが、今はモノによっては良いようです。
個人的にはすぐに壊れた経験があり、今もあまり信用してないです。
1台まだ現役で使ってますけどね(笑)
お手頃価格で無難なのがWestern Digitalです。
使用経験が1番多いのもWDです。
たまたまだと思いますが外れを引いた経験がありません。
安価なBlueでもそれなりに静かでアクセス時にココッ・・・と小さい音が鳴るくらいです。
って事で、結局今回もWDのHDDを購入しようと思います。
WDのHDDは色によって性能が変わります。
・WD Blue(青):デスクトップ用PC用として一般的な性能
・WD Black(黒):青より少し速度が速くゲームやクリエイティブ作業向け
・WD Red(赤):24時間365日常時稼働環境向けでNAS用
・WD Red pro(赤):中〜大規模NAS用で企業向け
・WD Purple(紫):24時間365日常時稼働環境向けの監視カメラ用
・Ultrastar:全てにおいて1番スゲーやつ
下ほど高性能になっていき価格も上がります。
作業用PCはBlueでも良いですが、仕事ならBlackは欲しいところ。
今まで激安Green使っていた奴の戯言なので適当に流してください(笑)
耐久性や静寂性を考えるとRedもアリです。
RedはNAS向けですが普通のパソコンでも使えます。
データ納品する仕事でHDDで痛い目に遭った経験のある方に向いてます!
RedはBlueより高いですが、容量によっては実売価格がBlueと大差ない商品もあります。
とにかく安定と高性能を求めるならウルトラスターです。
金額もウルトラレベルですが、きっと間違いありません。
買った事が無いので真実は解りません。
メーカーは好みがあるのでお好きなメーカーを選ばれたら良いと思います。
このメーカーは故障率が少ない!って聞いて買ったのにすぐ壊れたなんて話がよくありますからね〜。
WD Redの改良型を購入!
今回は奮発して「WD Red」を買いました!
嘘です・・・たまたまやってたNTT-Xの台数限定セールが安かったので奮発してません(笑)
Amazon・楽天市場・Yahooショッピングはこちらで。
普段の私ならお安いBlue、高くてもBlackです。
現状使ってるNASのHDDなんか貰い物だしね(笑)
データ納品する仕事でHDDで痛い目に遭った経験のある方=正に今回の私なんだな。
今回のHDD故障でデータの完全退避が出来なかったので多少でも安全性が上がればと。
WD Red(正式名WD Red NAS Hard Drive)は製品名で、WD20EFAX-RTは型式名です。
ポイント払いでキャッシュバック20%付いたので実質7,000円くらいで買えました。
容量は2TBで、この値段は安い!
もっと大容量が欲しかったけど高いので手が出ませんでした。
WD20EFAX-RTは2019年4月に発売された改良型で、6Gbps SATA対応、回転数5400rpmの3.5インチHDDです。
前モデルのWD20EFRXはキャッシュメモリ容量が64MBでしたが、改良型は4倍の256MBにパワーアップされています。
キャッシュが何に効くか?
HDDはデータを格納しているディスクとデータを読み書きするヘッダーで構成されています。
トップ画像がディスクとヘッダーです。
HDDは読み書きする際にこれらの機械が物理的に動くのでどうしても遅くなります。
SSDが早いのはデジタルで読み書きするから。
回転数を7,200rpmにすれば若干早くなりますが、発熱・騒音・消費電力が上がります。
5400rpmのメリットを生かしたままスピードアップしてくれるのがキャッシュメモリです。
1度目のアクセスはディスクから読む必要があるので遅くなりますが、2度目以降はキャッシュメモリからデータを取得するので比較的高速にデータのやり取りが可能となります。
・・・とは言ってもWD Redは速度よりも省電力と低発熱を重視したHDDなので速度は期待しない方が良いでしょうね。
その他の改良点は、内部転送レートが147MB/sから180MB/sに向上してます。
消費電力(スタンバイ/アイドル時)が0.4W/2.7Wから0.6W/2.3Wに変更されています。
動作音(アイドル時/シーク時)は24dBA/23dBAから26dBA/21dBAになりました。
重量は0.45kgから0.6kgに増加しています。
WD Red Proは5年保証ですが、このWD Redは3年保証です。
WD Blueが2年保証なので1年長いです。
旧型の改良型なので不具合が潰されて製品としての完成度が高いはず。
けど所詮はHDD、当たり外れはあるでしょうね。
外れを引いていませんように・・・
WD Redの外観はごくごく普通
WD Red(WD20EFAX-RT)の写真です。
ネットで買う際にバルクの記載がありませんでしたが値段的にバルクだろうと思ってました。
届いたのは箱付き保証書付きの正規品でした。
バルク品とは業者向けにロット販売された商品を個人向けにバラ売りしたものを指します。
パソコンを扱うお店がパソコンに組み込む用途で仕入れたパーツを一般向けに売っているパターンが多いです。
勘違いしている方も居ますが、バルクは中古品ではなく未使用新品です。
メーカーや販売店によって箱なし保証書なしの場合もあり、店舗保証しか受けられない場合もあります。
私はいつもバルクHDDを買ってますが問題が起きるのは稀ですね。
箱の裏面です。
そういやWD Red(赤)なのに箱は真青ですね。
中のHDDは大きめなエアパッキンで包まれてます。
HDDは衝撃に弱いのでネット通販だと運送が不安だけどこれなら少し安心。
店によって配送梱包がピンキリなのは色々なレビューにある通り。
緩衝材なしとか段ボール箱の中で固定されないまま送られてくる事もあるようです。
今回購入したNTT-Xは、紙をくしゃくしゃにした緩衝材が製品の上下に詰めらており商品がガタつかない状態の段ボール箱で届きました。
内容物は、HDD本体と保証書です。
ケーブル類は付いてません。
HDD本体ラベルがネットにある商品写真と違いました。
↑ コレが来ると思ってたら・・・
↓ コレが来ました。
「旧型送られてきた?」「違うやつ?」と思って箱を見直してしまいました。
箱に貼られたバーコードシールには「WD20EFAX-RT」と書かれています。
HDD本体ラベルには「WD20EFAX」とあるので間違いなく注文したものです。
↑画像の筐体上面全体を覆うラベル形状はヘリウム充填HDDと同じ形です。
ラベルデザインは違うけど誤認させようとしてないかコレ?
私はつい最近までヘリウム充填HDDの存在を知りませんでしたが、知っていたら勘違いしてたかも。
公式サイトや販売サイトに商品写真として掲載されているものと実物が違うのは明らかにおかしいだろ〜!
デザインで買ったわけではないからまぁ良いけどさ。
混乱するわ!
紛らワシーなJARO案件な気がしないでもない・・・どうなんJARO
インターフェースはSATAで幅広のデータケーブルと細い電源ケーブルが刺さります。
裏面は基盤むき出しです。
ご覧のとおり特に珍しいところはないありふれたHDD形状です。
ユーザー登録と製品登録しときましょう
WDは、RMA(Return Merchandise Authorization)という返品交換プログラムを用意しています。
これを利用する際にユーザ登録や製品登録が必要です。
返品などが無くとも登録するとユーザページで保証期間が確認できるので便利です。
製品登録にはHDDのシリアルナンバー(S/N)が必要です。
シリアルナンバーはHDD本体のラベルに書いてあるのでメモるかスマホカメラで撮影しときましょう。
PCに組み込んだ後でもCrystalDiskInfoというツールを使えばパソコンでシリアル番号が調べられます。
CrystalDiskInfoはHDDの健康状態を調べられる、とっても便利なフリーソフトです。
使った事のない方は是非インストールしてHDDの状態を把握していきましょう。
CrystalDiskInfoの方が手軽で解りやすいと思いますが、WDが提供するソフトウェアの中にある「Data Lifeguard Diagnostic」でもシリアル番号を調べられます。
さぁ本題、ユーザ登録と製品登録するためにWDサポートページへ行きましょう。
ページ右上にある「私のサポート」の中にある「製品登録」から登録が出来ます。
しかしユーザ登録をしないとサポートページに入れませんのでユーザ登録してから製品登録した方が良いと思います。
製品登録を先にやると「どこで登録内容の確認できるの?」となります。
私が最初に登録した時が正にこのパターンでした(笑)
ユーザ登録は製品登録の上にある「WDサポートポータル」をクリックします。
「サポートポータル」という解りづらい名称でなく、素直に「ユーザ登録」と書いておいてほしいですな。
WDサポートポータルへようこそ。画面になるので「今すぐ登録」ボタンをクリックします。
ユーザ登録画面になりますので各項目を選択、記入していきます。
・言語:日本語
・国:日本
・ユーザタイプ:事業ユーザ、エンドユーザのどちらか。
・姓:ローマ字で記入
・名:ローマ字で記入
・電話番号:携帯・自宅・その他のどれか1つ記入が必要です。
・電子メール:メールアドレスを記入します。
・パスワード:アルファベット1文字と数字が含まれる8文字以上です。
この他にニュースレター登録の可否などがあります。
画面の下にある「プライバシー規約」リンクをクリックして目を通しておきましょう。
規約が全部英語で読めねぇー!!
これは酷い・・・WDさん、個人情報に関する事なんだから和訳はしとこうよ。
規約が読めなくても「送信」ボタンを押すと同意したことになります。
「送信」ボタン押さないとユーザ登録が完了しません。
ユーザ登録が終わると「WDサポートポータルへようこそ」画面になります。
画面の左下、もしくは金髪ねーちゃん画像の右側にあるボタンで製品登録できます。
製品登録は、シリアル番号、購入日、どの系統の店で買ったか、を記入します。
登録が終わってしばらくするとWDから登録された旨のメールが来ます。
サイトで登録内容を確認をするには「WDクイックリンク」内にある「登録された製品」をクリック。
現在登録されている製品が確認できます。
この画面の「保証ステータス」というところで保証の残日数が確認できます。
購入日からキッチリ3年保証が付きました。
WD Redの使用感
購入したHDDをPCに接続すると問題なく認識したのでフォーマットしました。
書き込み読み込みも問題なし!
とりあえず初期不良じゃなくて一安心。
少しの間、使って感じたのは「すごく静か」ってことです。
WD Redを組み込んだPCには他にWDの7200rpmと5400rpm、Seageteの7200rpmなどのHDDを積んでいます。
他のHDDはアクセス時やヘッダーが動き出す時に音が聞こえますがWD Redはほぼ音が聞こえません。
スタンバイ状態のHDDにアクセスして動き始める際にPCケース本体に耳を近づければ微かにディスクが回り始める音は聞こえますが、聞き耳を立てないと気が付かないくらいです。
今まで使ってきたHDDの中では1番静かですね。
WD Redには3D Active Balance PlusというHDDから発生する振動を最小限にしてくれる技術が使われています。
HDD1台ごとの個別調整により振動やノイズを抑えてデータの読み書きに影響を与えないらしいです。
今時のHDDはどれもPCケースに伝わる程の振動はないと思いますが、ケースが薄いNASだと差が出るかもしれません。
発熱ですが、CrystalDiskInfoで見る限りは他HDDに比べて1〜2度低いです。
これもまだ使い始めたばかりなので判断が難しい。
アクセススピードは、そんなに速くないと思います。
ベンチマーク測定してないので正確には判りませんが、体感は他HDDと変わんないかなぁ。
データ保存用HDDとして使っているだけなので速度は全然気になりませんね。
使い始めたばかりなのでどれくらいの期間トラブルなく使えるか?
高耐久と謳われているので他より長持ちしてほしいものです。
MBRとGPTどっちにするか?
HDDの記事なので、ついでにMBRとGPTのお話。
新しいHDDのフォーマットする際に、MBRにする?GPTにする?とOSに聞かれます。
MBRとGPTはパーティション管理方式の違いです。
毎回どっちにするか迷います・・・
MBR(マスターブートレコード)は、パーティション容量が2TBまでしか認識できず、パーティション数も4つまでという制限がある古い形式です。
GPT(GUIDパーティションテーブル)は、2TB以上の大容量のHDDをサポートをしていて、4つ以上のパーティションが切れる新しい形式です。
2TB以上のHDDを起動ディスクとして使いたいならGPT形式にしとかないとダメ。
更にシステムがUEFIサポートしていて64bitOSじゃないとダメという細かい仕様もあります。
MBRのメリットは古いPCにHDDを接続しても見れるところで、GPTのメリットは1パーティション2TB以上が扱えるところ。
今回私が購入したHDDは2TBでパーティションは4つ以下にします。
古いPCに接続する事もありません。
この状況ではメリットもデメリットも無いので決め手がありません。
結局どっちでも良いので何も考えず最初にチェックが付いていたMBRのままフォーマットしました。
2TB以上の大容量HDDが安くなってきているので今後はMBRを選択する機会が減っていくでしょう。
因みに、2TB以下のHDDでもGPTを選べます。
パーティションを4つ以上にしないとGPTにする意味ないですけど・・・
2TB以上のHDDなのにMBRにすると1パーティション2TBまでしか認識しなくなります。
2TB以下で各パーティションを切っていれば問題ないはず。
2TB以上のHDDをMBRにする人はあまり居ないと思いますが、もし6TBのHDDをパーティションを切らずにMBRでフォーマットすると使えない領域が4TBでてしまい2TBのHDDのようになります。
WD Redは価格と性能がマッチした良いHDDだと思います
耐久性がどれほどか解らない内は本当に良いか判断できませんが、2TBの高耐久HDDが1万以下なら良い買い物だと思います。
NAS用にも欲しいけど、NASに使うなら4TB以上容量が欲しいところ。
6TBになると4TBの価格から一気に1万上がるので、3〜4TB辺りがお買い得です。
WDのメーカーサイトを見るとキャッシュが64MBの旧型の記載がまだありました。
旧型で記載されているのは、1TBの3.5インチがWD10EFRX、2TBの3.5インチがWD20EFRX、3TBの3.5インチはWD30EFRXとなります。
2TBは新型と旧型の2種類記載されています。
旧型も併売なのかな?
ネット店も新型のWD20EFAXと旧型のWD20EFRXが混在して販売されています。
旧型も新型と同じくらいの値段で売られています。
新型の方が少し安い場合も・・・間違えやすいのでご注意してください!
お手軽にバックアップ体制を強化
今回のHDD故障を踏まえてバックアップ体制を強化するため「BunBackup」というソフトを使う事にしました。
BunBackupは、かなりメジャーなフリーソフトです。
今まで手動バックアップがメインでしたが、このソフトの力を借り自動化します。
我ながら今までやってなかったバカさに呆れます(笑)
BunBackupを導入する際、設定と理解に少し時間を要しますが1度設定してしまえば後は手動は1ボタンで、自動は指定時間でのバックアップが出来ます。
私のオススメはタスクスケジューラでの自動バックアップです。
時間になると自動でソフトが起動してバックアップが終わるとソフトが自動で終了します。
指定フォルダから指定フォルダへバックアップやミラーするなどの処理内容は好きに設定出来ます。
素敵すぎる!
ソフト側からタスクスケジュールを1つ作れますが、Windowsのタスクスケジューラを使えば毎日バックアップはこのファイル、毎週はこのフォルダ、毎月はこれらのフォルダ群など、何種類ものバックアップスケジュールが組めます。
BunBackup開発者のNagatsukiさんに感謝です。
BunBackupは窓の杜などでもダウンロードできますが、インストール方法や使い方の解説が見たい方はNagatsukiさんの公式サイトが良いと思います。
HDDとバックアップで安全なパソコンライフを!
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