PCスピーカーの設置ついでに、邪魔なモニターの脚を何とかしようと思います。
モニターを低い位置に保ちつつ、モニター付属のスタンドをどうにかする方法は無いものか?
私はデスクトップパソコンを愛用しています。
これまでモニター付属のモニタースタンドをそのまま使って、机に直置きしてきました。
このモニター付属スタンドは、上下首振りしかできない使い勝手の悪いスタンドです。
モニター本体の価格を抑えるためにスタンドにコストをかけられなかったのでしょう。
上下左右に首振りできて高さも変えられる最近の高級モニターが羨ましい・・・
モニタースタンドの土台は、厚みがある板です。
これが邪魔でキーボードをモニター下に突っ込むことが出来ません。
モニター下(机の3分の1ほど)のスペースが無駄になってます。
仕事柄、大きいペンタブレットを使用します。
モニター前にキーボード、その手前にペンタブ、少し横にマウスとマウスパッドという環境なのでモニター前が大渋滞です。
紙に絵を描いたり、ラフを描いたりするのにキーボードとペンタブが超絶邪魔!
ペンタブの上に紙を置いて描けなくも無いですが、ペンタブも多少厚みがあるので段差が気になります。
ペンタブ下敷きにしているイラストレーターやデザイナーは多いと思いますが、私のように邪魔に感じているケースもあるかと思います。
私の場合、仕事によってペンタブを常用する時とマウスとキーボードを常用する時があり、両方を同時に使うのは稀です。
忙しい時は机で食事をしますが、汁がこぼれたりすると故障に繋がるのでペンタブは避けておきたい。
そこで、ペンタブを使わない時は卓上のブックスタンドに立て掛ける事にしました。
使う時にサッと取り出せる位置にあれば、出し入れは苦になりません。
問題はキーボードです。
キーボードは使用頻度が高いので普段はモニター前に居てほしいけど時折邪魔になります。
キーボードをモニター下に突っ込みたいという衝動に駆られますが、そこには邪魔なモニタースタンドが陣取っています。
モニター前を何もないフラットな状態にしたい!
モニターがVESA規格に対応しているか?
最初に考えたのはモニターアームです。
モニターアームなら好きな位置にモニターを配置でき、モニター下に空間が出来ます。
モニターアームに取り付けるには、モニターがVESA規格に対応している必要があります。
VESA規格は、Video Electronics Standards Association(ビデオ エレクトロニクス スタンダーズ アソシエーション)という組織が策定した規格です。
FDMIと呼ばれることもあります。
・VESA規格 MIS-D 75x75
板厚:2.6mm
ネジ穴の間隔:75mm
ディスプレイ重量:8kgまで
ネジ深さ:M4x10
穴径:Φ5
・VESA規格 MIS-D 100x100
板厚:2.6mm
ネジ穴の間隔:100mm
ディスプレイ重量:14kgまで
ネジ深さ:M4x10
穴径:Φ5
・VESA規格 MIS-E 200x100 mm
板厚:2.6mm
ネジ穴の間隔:100mm
ディスプレイ重量:23.7kgまで
ネジ深さ:M4x10
穴径:Φ5
この他にも規格はありますが、PCモニターで使われるのはこの辺りです。
最近のモニターであれば大体VESA規格に対応していると思います。
モニターの仕様に「VESA対応」などと書かれています。
モニター裏にあるネジ穴とネジ穴の間隔を測っても解ります。
VESA対応モニターでもモニター裏がデコボコしている場合、市販のモニターアームが取付できない可能性があります。
多くのモニターアームは75mm間隔4箇所と100mm間隔4箇所のネジ穴が開いている供用タイプのブラケット(ディスプレイ裏に取り付ける板)が付いています。
モニター裏に75mm間隔のネジ穴があり、その周りに出っ張りがあると供用ブラケットが干渉して取付け出来ない場合があります。
その場合は隙間を埋めるスペーサーが別途必要になります。
モニターアームメーカーから専用でスペーサーが別売りされている場合もあります。
専用品は値段が高いのでホームセンターで必要な長さのパイプとネジを買ってきた方が安上がりです。
多少の高さ調整なら、ワッシャーを重ねて代用も可能です。
モニター裏のネジ穴がVESA規格に対応していないモニターも「VESA規格変換プレート」をモニターアームブラケットとモニター裏の間に挟めば取り付け可能です。
ホームセンターで木や鉄板を買ってきて、穴を開けてスペーサーや変換プレートを自作されている方も居ります。
モニターアームのブラケットに直接鉄鋼ドリルで穴を開けるのも手です。
重いモニターが落ちないよう、自作するなら強度に気を付けてください。
幸い私のモニターはVESA対応で、モニター裏のネジ穴周りも平らだったので問題なくモニターアームが取付できます。
モニターアームはどれが良い?
モニターアームは、安いものなら2,000円くらいからあります。
高いのは2〜3万します。
低価格帯で良さげなモニターアーム
耐荷重が10kgあるので、大型モニターを買った際も使用できそうです。
対応サイズは17-27インチですが、モニターの重さが耐荷重内なら使えると思います。
こちらも耐荷重は10kgです。
形も凄く似ています。
このタイプは高さを変更するのに、バーに付いているレバーやハンドルを回して固定する必要があります。
モニターの上下移動を頻繁にしないなら、これらの低価格のモニターアームで十分でしょう。
モニター位置を頻繁に動かすなら、高級モニターアームです。
エルゴトロンは、モニターアームの定番です。
こちらは、最低3.2s、最高11.3sまでのモニターに対応しています。
値段は張ります、目的の場所できっちり止まってくれると評判です。
耐久性もあり10年保証が付きます。
欲しい!
耐荷重が6.4〜13.6kgまでのMXという商品もあります。
最近のモニターは軽くなっているので大きなモニターでなければLXで間に合うと思います。
モニター重量が6.4kg以下だと画面が上に向いてしまうそうなので気を付けてください。
壁掛けは45-243-026という型番で、LXが耐荷重3.2〜11.3kg、MXが耐荷重6.4〜13.6kgとなります。
壁や柱にネジを打ち込めるなら、壁掛けタイプの方がアームが邪魔になりません。
2×4材をラブリコなどで突っ張り、そこに壁掛けアームを取り付けるのも手ですが、モニター+アームでかなりの重さになるのでオススメはしません。
ある日突然倒れてきてモニターが壊れたり怪我に繋がる可能性があります。
「エルゴトロン高くて買えないよ」って場合は HP(ヒューレット・パッカード)のBT861AAがオススメ。
これ、エルゴトロンの廉価版で、かなりお安いです。
貧者のエルゴトロンです(笑)
部品強度が下がっている可能性はありますが、同じ作りなので性能は同じです。
保証は1年になります。
モニターアームを物色しつつ「どの辺に付けようかな〜」と机を確認したところ、取り付けが難しいと判明しました・・・
私の机は、天板動くようになっていて天板下の奥側に大きなコード受けが有ります。
天板を手前にずらすとコード受けが出てくる仕組みです。
モニターアーム付け根にあるクランプ金具やネジなどの下に伸びるパーツがコード受けに引っかかります。
98-083アンダーマウントCクランプというコンパクトなクランプもありますが、ネジ部を含めると43〜52mmなのでコード受けに引っかかります。
そもそもアンダーマウントCクランプを取り扱ってる店がほぼありません。
天板は動くけど両サイドにあるフレームは動かないので、フレームごとクランプで挟む事もできません。
天板に穴を開ければ付けられなくもないですが、机に穴を開けるのは嫌です。
エルゴトロンにするなら、2×4材を突っ張って壁掛けタイプをくっつけるという危険性の高い方法しかなさそうです。
机の奥は壁なので机と壁で2×4材を挟めば倒れてくる事は無くなりますが、机を手前に引き出すのは避けたいところです。
そういう事情で、エルゴトロンは諦めました。
他を探したところサンワダイレクトのモニターアームを見つけました。
こちらは上からネジ締めが出来るという珍しいクランプです。
机に下に潜り込まずに設置できるメリットもありますが、机裏への張り出しが少ないのでコード受けに干渉せずに取り付けられそうです。
ガスシリンダータイプで耐荷重は2〜10kgです。
剛性や耐久性はエルゴトロンに劣ると思いますが、エルゴトロンより安く同等の機能が手に入ります。
サンワサプライ株式会社は、日本メーカーなので何かあった時のサポートも期待できます。
もう100-LA018で決まり!と考えてましたが、写真を良く見ると机の後ろにクランプが少し出っ張る事に気が付きました。
先ほども書きましたが、机の奥は壁で机を壁にベタ付けしています。
部屋が狭いので机は少しも手前に引き出したくないのです。
クランプがどれくらい奥に出っ張るかサンワダイレクトに聞いてみました。
「本商品のデスク端からコード受けを除いたクランプ端部ですと、約13mmとなっております。なお、本商品のケーブル受け部は出荷時に付属しており、取り外しが難しい場合がございますので予めご了承ください。」
とのお返事をいただきました。
サンワダイレクト様、ご返答ありがとうございました。
ケーブル受けのゴムを除いて13mm出っ張るという事は、コード受けゴムを入れると20mm前後は出っ張るはずです。
たかが2cmですが、机の奥に無駄な隙間が開くのも机を引き出すのも避けたいです。
安いものから高いものまで、ほぼ全てのモニターアームは机の天板下に長いクランプパーツが伸びます。
見た目も機能もモニターアームが理想でしたが、結局モニターアームは諦めました。
かくなる上は、モニター台とモニタースタンドだ!
アームで浮かさずともモニターの下にキーボードが突っ込める隙間が作れれば良いのです。
モニターの下にモニター台を入れる作戦に変更です。
モニター付属のスタンドを使っている状態で、モニター画面下部から机までは5cmほどです。
モニター台をモニター下に置けば当然モニター台の高さだけ画面位置が高くなります。
見上げなくても良い高さに抑えたいので、高くなっても10cmくらいまでにしたい。
モニター位置を低く抑えるために、低く出来るモニタースタンドを探しました。
見つけたのが、サンコーのLCDモニタースタンド
スタンドの土台が平らで薄いので、ギリギリまでモニターを下げられそうです。
耐荷重は8kgです。
VESA規格は、75mmx75mmと100mmx100mmに対応しています。
私のモニターは、VESA100mm×100mmなので問題なし。
設計図で詳細を確認します。
モニターが付くブラケットまでの高さは、195〜243mmとなっています。
高さが48mmしか変えられないのは調整幅が少ないですね。
スタンドを外した状態でモニター裏の4つのVESA穴の中心からモニター画面の下まで測ると約200mmでした。
スタンドの最低高さが195mmなので、モニターがスタンドの土台板にくっつくまで下げられる事になります。
スタンドタイプでこれくらい下げられるのは中々ありません。
モニタースタンドは、これで決まり!
私のモニターは24.1型ワイドモニターなのでそれほど大きくはありません。
いずれ作業空間の広い4Kモニターを買おうと思っていますが、今はまだ種類がそう多くないので買うまでに至ってません。
4Kは字が小さくなって1.5倍表示しないと作業しづらいという話もあるので、ウルトラワイドの方が使いやすそうです。
ウルトラワイドとか4Kモニターを買ったらスタンドも見直しかな。
高さがあるモニターを使う場合や画面を縦にして使いたい場合は、このモニタースタンドでは高さが足りない可能性があります。
モニター裏のVESA穴の中心位置をしっかり測って合うものを買うようにしましょう。
次は、モニター台です。
市販品なら1,000円代からあります。
いっぱい種類がありますが、希望の高さと幅がありません。
色々なキーボードに対応するためか、低いものが少ないです。
前にDIYで使った板の余りがあるのを思い出したので、モニター台は自作で行きます。
手間は掛かりますが、好きなサイズにするならDIYしかありません。
板は切れば好きなサイズにできますが、脚をどうするか?
ホームセンターで使えそうなの探してきます!
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