オシャレな今時のシステムキッチンならシンク下にフライパンなどを立てて差し込めるスペースがあると思います。
大きな引き出しが付いていたり食洗器が付いていたりと使いやすそうで憧れます。
我が家は高級賃貸ではないので、昭和なキッチンでシンク下は開き戸収納です。
開き戸の中は空間があるだけで、ずっと「シンク下の収納が何とかならんかな〜」と思っておりました。
思い立ってキッチンの整理をやったところ、とっても使いやすくなったという話です。
古い家の台所はシンク上に鍋などを置く網の棚があります。
ドラマなどに出てくる安アパートのキッチンに付いてたりします。
あれはあれで使い勝手が良さそうです。
ウチのシンク上は、シンク下と同じような開き戸収納があり鍋用の棚がありません。
私だけがキッチンを使うならシンク上収納に鍋を入れるのですが、背の低い奥さんが日常的に使うには高すぎます。
よって、鍋やフライパンはシンクの下に収納しています。
シンク下には100均やホームセンターで買った横幅30cmくらいの小さい1段の棚が幾つか入っています。
奥様がバラバラで棚を買ったようで、高さも大きさも統一されていません。
その棚の上下にフライパンや鍋が重ねて収納されています。
時々フライパンの上に角がある鍋が乗せられている事もあり、板面が傷つきそうで気になってました。
鍋などを取り出すには、腰を屈めなくてはならず非常に面倒です。
キッチンは奥様にレイアウトを任せているので整理道具も奥さんチョイスです。
私には使い勝手が良くないけど奥さんは使い勝手が良いのだろうと思っていましたが、キッチンで料理している様子を見ているとそうは思えません。
必要以上に口を出すとウザいだろうと思ってこれまでなるべく何も言わないようにしていましたが、試しに「キッチン使い勝手悪くない?」と聞いてみました。
そしたら「だよねぇ、モノが多くて・・・」と仰います。
そもそも整理が出来てないというご認識は?
何で鍋やフライパンがあちこちに入ってるの?
無駄なスペースあり過ぎじゃない?
何でバラバラの棚買うの?
動線考えてないよね?
などなど数多のツッコミをグッと飲み込み「使い勝手悪いなら整理してみよう!」と提案。
多少顔には出てたかも・・・
うちの奥様は大らかというか大ざっぱというか、多少散らかっていても気にしないタイプ。
奥様なりに整理整頓はやっていますが、ハッキリ言って下手です。
例えば、何かを箱に詰めるとしましょう。
私がやると1箱で済みますが、奥様がやるとなぜか2箱になります。
整理整頓してもやたら場所を取るのはこの下手さにあると思われます。
一方、私は散らかっていると気になるタイプです。
面倒だけど一旦気になりだすと耐えられずに片付けを始めてしまいます。
自分で整理整頓が上手いとは思いませんが、少なくとも奥様よりキッチリ出来ます。
リモコンが真直ぐじゃないと嫌とか、そこまで神経質じゃないですよ(笑)
奥様は出し辛い場所から取り出して出し辛い場所に戻すのを面倒と感じても、そのまま使い続けられるようです。
使い辛いまま我慢できるというのは私にない耐性なのである意味凄いと思いますが、半強制的に何とかしないと使い勝手は良くなりそうにありません。
話し合いながら決めましょう!
まずは、何がどこにあると楽なのかをリサーチします。
希望を聞きながら「こうするのは?」「こうした方が良さそうだけど、どう?」と実際に動きながら相談しました。
私もキッチンに立つので大きな意見の違いは出ませんでした。
話して解ったのは、奥様は冷蔵庫や食器棚など大きなものは“ 動かないもの ”と考えている事。
数センチ移動すればモノが収まるとか、隙間収納が置けるという発想がありませんでした。
自分で移動できないものは動かないものと考えてしまうのでしょう。
動かさないと現状のままになるので必要な大物を移動しました。
腰が痛い・・・
そんなこんなで物の居場所が決まりました。
細かい物から大物まで配置を見直したおかげで、使う場所の近くに使うものを置くという基本ができました。
アレどこ?アレが無いんだけど・・・などと調理中に道具を探すことが無くなります。
無駄な動きが減るので調理も楽になります。
整理ついでに使っていない物を処分しました。
限りある収納スペースに使わないものは要りません。
1年以上使ってないものは、これからも使わないだろうという判断です。
こういった整理作業は相談しながらというのが、とっても重要です。
効率の考え方は人それぞれ違うものです。
人によっては効率を無視した「こうしたい!」という意見もあるでしょう。
そこを無視すると時を置かずして再びゴチャゴチャに戻る可能性が高くなります。
最終的にどこに何を置くか、今までとどう変わるかを想像しながら(想像してもらいながら)整理する事で、後々文句が出ないってのもあります。
私は効率的であればあるほど良いと考えますが、奥様には奥様の考えがあります。
そのこだわりがカオスを生み出す原因な気もしますけどね(笑)
モノの配置までは、お金を使わなくても何とかなります。
残るは、配置変更に伴い住処を失った物の収納とシンク下収納の使いづらさの解消です。
隙間ストッカーで狭い空間も無駄にしない
行き場を失った宿なし共のために家を用意します。
大物を移動して30cmの隙間を作ったので、そこに隙間ストッカーを入れてゴチャゴチャしがちな乾物、缶詰、レトルト食品などを収納します。
毎日使わないゴマ、鰹節、昆布、粉類もストッカーに入ってもらいます。
ストッカーの条件としては以下の通り。
・横幅が30cmまでで、なるべく容量が多いもの。
・引き出した時に引き出しが落ちないストッパーが付き。
・掃除する際に移動が出来るよう本体にキャスター付き。
・高さがある保存瓶があるので高さのある引き出しが付いている事。
・最下段の引き出しは耐荷重があって、引き出しやすいキャスターが付いている事。
この条件に合致したのが天馬の隙間ストッカーです。
隙間ストッカーとしては横幅が広い27cmの商品です。
奥行きが45cmあるので容量もたっぷりです。
本当は幅30cmピッタリのストッカーが欲しかったけどありませんでした。
木製なら横幅30cmで見た目もオシャレなものがありますが、木の厚さがあるため収納容量が少なくなります。
色々なものを省スペースに収納したいという今回の用途には向きません。
海苔や粉などの乾燥したものを入れると決まっていた事もあって、なるべく湿気が入らないように隙間が少ないポリプロピレン製をチョイスしました。
ホームセンターでも同形の商品が幾つか売られています。
その中に引き出しがスムーズに動かない商品もありました。
購入した天馬のストッカーは1段目と2段目にキャスターやレールは付いていないものの、引き出しはとてもスムーズに動きます。
キャスター付きの最下段は重いものを入れてもスムーズに引き出せます。
引き出しの中や外側に引っかけられるミニポケットが1個付いていて、ちょっとした小物を入れるのに使えます。
ミニポケットを引き出し内に付けると下に隙間ができてデッドスペースになるので、もう少し深さが欲しいと思いました。
ミニポケットはオマケなので、使いづらければ使わなくても良いと思います。
ホームセンターに売っている隙間ストッカーと同じく、外装に厚みがないのでガッチリはしていません。
天井を手で押さえて左右に揺らすと多少グラグラします。
重さのあるものを入れればグラつきを抑えられますが、隙間収納なので両サイドを何かで挟んだ方が良いでしょう。
このストッカーで唯一気になったのが、引き出しの手前部分が若干狭くなっているところ。
取っ手の強度を増すための構造なのかな?
引き出し内部は手前まで真直ぐにしてほしかったです。
他社ストッカーの中には、キャスターや引き出しの端が割れたと写真付きでレビューされているものがあります。
強度に問題がある商品もあるようなのでレビューをチェックしてから買いましょう。
隙間ストッカーを利用することによって頻繁に使わないけど、必要な時は取り出しやすい場所に小物が収納できました。
次は、問題のシンク下です!
シンク下収納に便利な棚を購入
シンク下収納は意外と高さがありますが、有効利用されていません。
そこで、シンク下用の棚を購入することにしました。
棚が2段あった方が収納力が上がるので、2段の棚で検索!
最初はこのアイリスオーヤマのUSD-2Vにしようと思いました。
価格が安く、レビュー件数が1番多いのですが「棚が傾いている」「強度が無い」「安定感が悪い」「サイドの網の細かさが写真と違う」など、ちょっと不安になる事が書かれていました。
旧型の足固定はネジを床に打ち込むか、テープを貼って固定せねばならなかったようで、それを知らずに購入して「騙された!」と怒っている方のレビューもあります。
ネジ穴は打ち込みたくないし、テープ固定だとグラつくし、ベタベタも残るしって事で困っている方も多いようです。
そういう大事なことを記載していないショップで購入した方なら理不尽な怒りではないと思います。
私もレビューを見て、ネジもしくはテープ固定だった事を知りました。
今も旧型を売っている店があるので、説明を読みましたが固定方法が書かれていないか、書かれていても気が付かないほどの小文字でした。
穿った見方をすれば、敢えて隠しているようにも見えます。
このシリーズを買おうと考えている方は旧型か新型かを確かめて買いましょう。
アイリスオーヤマは安い割にしっかりした商品も多いので嫌いではありませんが、このシンク下伸縮棚に関しては現行タイプも何かありそうなので他を探すことにしました。
私が購入したのは、購入者からの評判が高いパール金属のシンク下スペースラックです。
パール金属はアウトドア用品の「CAPTAIN STAG」ブランドが有名です。
機能的で安いので、いくつかキャンプ用品を持っています。
横幅は、460mm〜735mmまで伸縮できます。
奥行は長めの395mm。
高さは400mm。
耐荷重は棚板1枚5kgなので、重い鉄フライパンを乗せても大丈夫です。
H-5810という奥行きが300mmの商品もありますが、ウチのシンク下は奥行きが深めなので395mmのH-5799にしました。
他に引き出しがついたH-5809や横幅が短かい引き出し付のH-5808という商品もあります。
1台では横幅が足りないので2台購入しました。
左右いっぱいに伸ばすと棚板の枚数が足りずにスカスカになるとレビューにあったので、2台買って棚を1段付けずに余った棚板で隙間を埋める作戦です。
箱の裏に組み立て方が印刷されています。
箱から出した全パーツはこんな感じ。
半透明で小さいゴムパーツを四角い枠の下にある穴に差し込みます。
これが足の滑り止めになります。
細いポールに小と書かれたパーツを差し込みます。
後で説明しますが、このパーツが四角い枠に引っかかりパイプが固定されます。
方向などは無いのでただ差し込めば良いだけです。
太いポールに大と書かれたパーツを差し込みます。
こちらも方向はありません。
太いポールに大と書かれたパーツを差し込んだ逆側に丸い筒状のパーツを差し込みます。
このパーツは方向があります。
左の丸いパーツの方が開口部が広いのが解ると思います。
広い方をポールに差し込みます。
割ときつめなので強く押し込まねばなりません。
ポールに少しパーツを差し込んだら、机の上などでポールを立てて上から押してやるとしっかり入ります。
狭い方からは入らないようになっているので間違える事はないでしょう。
太いポールに細いポールを差し込んで1本の伸縮ポールにします。
このポールを枠にある好きな高さの穴に引っかけます。
フックを引っかけたら下にポールを押してやればカチッとはまります。
フックが枠にハマりにくい場合は、ポールの両サイドを枠に引っかけた状態でポールを上から軽く叩いてやると良いです。
太いポールと細いポールは枠に取り付けてから差し込んでも構いませんが、引っかける高さを間違えるといけないので最初から差し込んでおいた方が良いです。
ポールをしっかり枠に取り付けると外すのが大変です。
高さの決定はポールを軽く枠に乗せた状態で確認して、高さが決まったらしっかりフックをはめた方が良いと思います。
シンク下から伸びる排水パイプを挟んで棚を設置する場合は、ポールを枠にはめる前に排水パイプの後ろにパイプを通してから枠に引っかけた方が良いかも知れません。
太いポールと細いポールは差し込まれているだけなので、左右に大きく引き離せば抜けます。
排水パイプの左右に余裕があれば、枠にポールを取り付けた後でも排水パイプを挟むようにして設置できます。
棚板は枠とポールを設置した後で、上から乗せるだけなので簡単に外せます。
前後にズレないようになっていますが、左右に滑らせて移動することは出来ます。
棚板が左右にずれるのが嫌な方は、ポールに結束バンドなどを巻いてストッパーにすると良いでしょう。
組み立ては簡単なので1台5分もあればできます。
力は必要ないので女性1人でも組み立てられると思います。
シンク下スペースラック2段ワイドの使い勝手
1台目は棚1段にして排水ホースを挟んで設置、2台目は棚2段にしてその横に設置しました。
棚を2台で3段しか作っていないので、棚板を隙間なく埋めても数枚余りました。
棚を左右いっぱいに広げると棚板を隙間なく埋める事はできませんが、隙間があっても問題なく使用できると思います。
棚は1段より2段の方がポールの数が多くなり安定感と強度が増します。
少しグラつくのかな?と思っていましたが、予想よりしっかりしていました。
鉄フライパン、卵焼きフライパン、中華鍋、幾つかある鍋を重ねる事なく、全部並べて平置き出来るようになりました。
取り出すのは取っ手を引っ張るだけ、収納は取り出した場所に突っ込むだけです。
調理器具それぞれの定位置ができたので出し入れする時に他の調理器具に引っかかりません。
足の滑り止めゴムが効いていて調理器具を出し入れする際に棚がずれる事もありません。
良く使うフライパンなどを上段に設置したので、腰を屈めずに出し入れできるのが非常に楽!
床置きまで含めると、実質3段あるようなものです。
空間が無駄無く使えるのでシンク下の収納量が増えました。
調理器具に合わせて棚を好きな高さに固定できるるのが便利です。
奥行き395mmで棚がだいぶ手前まで来ますが、棚板に穴が開いているので斜め上からシンク下を覗いた時に棚の下が見えなくなる事はありません。
配置に慣れればどこに何が入っているのか見なくても解るようになりますけどね。
奥様も調理器具をマメに片付けるように
奥様もフライパンや鍋の出し入れのしやすさに感動しています。
いつも出しっぱなしだった調理器具が片付くように!
・・・なってません(泣)
洗って乾いた鍋などがずっとコンロの上に置きっぱなしのこともあります。
どうせすぐ使うから〜という理由のようです。
その気持ちも解るので、気が付いたら私が片付けてます。
いつも物が出ていないスッキリしたキッチンとは行きませんが、煩わしさが軽減できたので良しとします。
当たり前ですが、使いたいときにサッと必要なものが取れるって素晴らしいですよ(笑)
これまでもちょこちょこ整理はしてきましたが、今回のように大掛かりな見直しはしてきませんでした。
日々の忙しさにかまけて後回しにしてきた部分です。
切欠がないとなかなかね・・・
今回の切欠は奥様が使い辛そうにしていたからもありますが、私がどうしても我慢できなかったというのが大きいです。
こういう事は勢いでやらないと、めんどうくさい感情に支配されます。
誰かがやろうと言い出してリードしなければ、きっと今も使いづらいと感じながらキッチンに立っていたに違いありません。
シンク下の棚や隙間ストッカーを買えば、全ての使いづらさが解決するわけではありません。
大事なのはどう効率的な配置をして使いやすくするか、使う人が配置に納得しているかです。
しょーもない我が家の実情を書いたのは、そこを説明したかったからです。
棚などはあくまでも目的を補助する道具なので、アイデアと工夫次第では必要ないかも知れません。
私は工夫する頭が無いので道具に助けてもらいました。
実はシンク下の棚ごときにお金をかけたくないので、最初は100均のメッシュパネルと突っ張り棒で自作しようと考えました。
強度を出そうとすると突っ張り棒が多く必要になります。
計算すると市販品を買うのと金額が変わらなったので自作は止めました。
キッチンが使いづらいと感じている方は、モノの位置を見直してみてはいかがでしょうか。
緊急性がないところなので放置されることが多い場所です。
使い勝手の良いキッチンライフを目指しましょう!
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