超ガラコをガラスに塗った後、ワイパーを動かすとビビリが出ました。
ビビリが出たら嫌だなぁ〜と思っていましたが、心配が現実に。
このままワイパーを動かし続けているとワイパーモーターに負担がかかりそうです。
今回はワイパーのビビリを解消するために撥水用ワイパーに変更した話です。

前記事でも書きましたが、ガラスの研磨をして超ガラコで撥水処理をしたのに数時間で雨に降られてしまいました。
説明書に書かれている12時間乾燥はできませんでした。
雨は翌日まで続き、その状態で出かける用事があったためワイパーを動かしました。
すると・・・ガゴゴッとかなり酷くビビリが発生しました。
撥水効果は問題ありませんが、完全乾燥させていないのがビビリの原因かもしれないので1週間後に2回目の超ガラコを塗布しました。
完全乾燥させていない状態で雨で濡れ、ワイパーで擦ったせいで撥水期間が短くなる可能性も考えての再塗付です。
1回目のガラコは落とさず上から塗り重ねた形です。
その結果、酷いビビリは収まりました。
おぉ、ビビらなくなった!・・・と思いましたが、まだ多少ビビってます。
2回目にガラコを塗った後はしっかり12時間以上乾燥させました。
2回の塗り込みにより撥水被膜がしっかりガラス表面の固着したことが多少ビビリを抑えた模様です。
撥水剤を均一に塗って綺麗に拭き取りをする事、そして完全乾燥させるのが大事なようです。
明らかにビビリは減りましたが、まだ引っかかっているので何らかの対処が必要です。
ワイバーがビビる原因は色々
ワイパーがビビる原因は幾つかあります。
1つ目は、ワイパーアームの変形。
雪国では雪の重さでワイパーアームが曲がってしまう事があります。
曲がってしまったら物理的に力をかけて直すしかありません。
2つ目は、ワイパーゴムの劣化。
ワイパーは常にガラスに押し当てられています。
ゴムが柔軟性を失っていなければワイパーをガラスから離すと拭き取り部分はまっすぐに伸びます。
ゴムが劣化すると硬化するので曲がったまま戻らなくなります。
曲がり癖がついたゴムは寿命です。
ゴムは紫外線で劣化するイメージがありますが、最近の研究によるとカーボンブラックが入った黒いゴムは紫外線からの直接的影響は少ないようです。
最もゴムに影響を与えるのは大気中にあるオゾンだそうです。
光の影響による劣化の場合はゴム表面にランダム方向にひび割れが発生する特性があり、オゾン劣化の場合は力が加わる垂直方向に亀裂が発生する特性があります。
ワイパーが劣化すると筋状に拭き取れない部分が出てくるのはガラスとの摩擦によるゴムの擦り減りが1番の理由だと思いますが、オゾン劣化も関係しているようです。
オゾンは紫外線や雷放電の際に作られるので自然環境にもある程度は存在しています。
身近な機器に使われているモーターからもオゾンが発生します。
駐車場の近くにエアコンの室外機が置かれていませんか?
エアコンの室外機モーター内部では小さな放電が発生しているので、室外機周辺はオゾン濃度が高いと言われます。
駐車場に室外機が置かれているとタイヤやワイパーなどのゴムパーツ寿命に影響を与えます。
タイヤメーカーもエアコンの室外機近くではタイヤの劣化が促進すると認めており、公式サイトにも書かれています。
駐車環境は変えることができないので、これは防ぎようがありません。
3つ目は、ガラスの汚れ。
ガラスに油膜や水垢がついているとそれらにワイパーが引っかかってビビる可能性です。
汚れによりワイパーゴムが削られ、それがビビリの原因になる場合もあります。
4つ目は、撥水コーティングによる影響。
ワイパーというのは水を拭き取るものではなく、水を薄く平らに慣らすものです。
ワイパーを動かすとガラス表面についている水がワイパーゴムとの間に入り込みます。
その水が潤滑剤となってワイパーがスムーズに動く仕組みです。
潤滑剤となる水が撥水剤によって無くなるとガラスにゴムが直接当たるので滑りが悪くなりビビります。
他にも考えられる要因はありますが、ビビリの原因として多いのはこの辺だと思います。
ビビリの原因はやはり・・・
ガラスに撥水剤を塗る前にガラス表面にある油膜や水垢を取るのは推奨されていますので、ガラス研磨をした影響というのは無いでしょう。
ガラス表面が汚れている方がビビるはずです。
私の住んでいるところは雪国では無いのでワイパーアームの曲がりは考えられません。
ワイパーゴムに曲がり癖はありませんが、前回ワイパーを交換してから1年近く経っているのでゴムが劣化している可能性は否定できません。
ワイパーのビビリは撥水剤とワイパーとの相性が関係すると言われます。
ワイパーの劣化状態やガラスの角度なども関係してくるのが難しいところ。
同じ条件でも車によって出たり出なかったりします。
ビビリの状態、ワイパーの使用期間、他の原因が考えられない事からやはり・・・
ある程度ワイパーが劣化していましたが、撥水剤のない状態では問題ありませんでした。
ビビリ方を見るとワイパーゴムがガラスに引っかかっているように感じます。
ガラスに撥水剤が塗られた事により滑りが悪くなってビビリが発生。
おそらくビビリは撥水剤を塗った影響でしょうね。
現在使用しているのは、NWB(日本ワイパブレード)のデザインワイパーです。
NWBは、国内自動車メーカーにおいて、純正採用率No.1のワイパーメーカーです。
デザインワイパーはレクサスに標準装備された事から、俗にレクサスワイパーとも呼ばれています。
デザインワイパーに装着されているゴムはグラファイトラバーというもの。
グラファイトは黒鉛とも呼ばれますが、正式名は石墨だそうです。
身近なグラファイトと言えば鉛筆の芯。
鉛筆が引っかかる事なく滑らかに書けるのはグラファイトの滑る特性のおかげです。
動きの悪い鍵や引っかかるジッパーに鉛筆の芯を擦りつけると滑りが良くなるという裏技もあります。
鉛筆の芯はグラファイトに粘土が混ぜられています。
潤滑剤として利用するなら粘土が多く含まれるHより、グラファイト含有量の多いBの方が効果的です。
グラファイトをワイパーゴムにコーティングしたものがグラファイトラバーです。
グラファイトラバーは摩擦抵抗が低いので、普通のゴムワイパーよりビビリが起きにくいと言われています。
一般的にグラファイトラバーと撥水剤の相性は良いと言われますが、私の車ではビビリが出ています。
劣化によってグラファイトコーティングが薄くなっているのかなぁ?
ワイパーのビビリを解決するグッズ
ネット上にもワイパーのビビリで困っている方の言葉が溢れています。
ガラコに限らず、ディーラーで行っている撥水コーティングでもビビリが発生したケースもあるようです。
ビビリ対策で検索すると出てくるのがワイパーに塗るグッズ。
これはペンタイプで、ワイパーゴムに塗るとビビリが抑えられるというもの。
かなり昔から販売されているビビリ対策グッズです。
上手くビビリが止まるケースもあるようですが、雨で流れるので短期間で塗りなおさなければならないというレビューもあります。
値段が1,000円以上と安くはありません。
ソフト99にも同様のビビリ防止剤があります。
こちらも効果はあるようですが、ついてくる筆が塗りづらいようです。
ボディーに液が垂れると取れなくなる、拭きむらが発生する、ワイパーが溶けるなどの怖いコメントもあり、使うのに少し勇気が必要です。
600円前後と安いので買いやすいとは思います。
最初はこれらのビビリ止めグッズで対応しようと思いましたが、面倒そうなので止めました。
何をやってもビビリが収まらない時の最終手段にします。
ガラコを塗ったガラスにはガラコワイパー
ガラスに撥水コーティングをした場合、ワイパーも撥水タイプにした方が問題が起こりにくいようです。
ガラスに塗った撥水剤がガラコなのでワイパーもガラコがベストなのは言うまでもありません。
そこで、ガラコの撥水ワイパーゴムに換えようと考えました。
ガラコワイパーには「パワー撥水」と「超視界」の2種類があります。
パワー撥水は3分間ワイパーを乾拭きすると撥水処理していないガラスに撥水被膜を付けることができます。
超視界はガラスに撥水効果を与えることは出来ませんが、ガラスに撥水処理しているかいないかに関わらずスムーズな動きと払拭効果が得られる商品です。
超視界でビビリが収まったというコメントを見かけましたが、ガラスの撥水被膜は時間と共に落ちていくのでパワー撥水が楽そうです。
フッ素コートの上にシリコンが乗る形になるのでフッ素コートが剥がれづらく、撥水効果が長く続くはずです。
ワイパーブレード(本体)ごとガラコワイパーに交換すれば面倒ないですが、デザインワイパーの見た目が気に入っています。
なるべく安く済ませたい事もあり、ゴム交換だけで済ませたい。
ワイパーブレードと替えゴムのメーカーが違うと装着に問題が起こる可能性があります。
使っているNWBデザインワイパーに合うゴム幅は9mmです。
車に合う長さのガラコワイパー替えゴムを調べると幅が8mmサイズしかありません。
1mm違うとゴムがグラつきそうでちょっと不安です。
No.51は長さが700mmでゴム幅が8.6mmあります。
0.4mm足りませんが、幅広型(デザインワイパー対応)と書かれているので装着可能なはず。
フリーサイズなので好きな長さに自分でカットして使うタイプです。
No.50という長さ500mmのフリーサイズもあるので、運転席側、助手席側ともフリーサイズで対応できます。
デザインワイパー対応でカットせずに使える既定サイズも幾つかあります。
車に合う長さがあれば、既定サイズを選んだ方が良いと思います。
フリーサイズはゴムをワイパーの長さに合わせてカットしますが、通常はワイパーブレードの長さに合う替えゴムを使います。
カー用品店で良く売られているPIAA(ピア)の撥水ワイパーの替えゴムもゴム幅8.6mmがありました。
断面形状も同じ、幅も0.4mm違いなので大丈夫なはず。
PIAAの撥水ワイパー(シリコート)も撥水力が高くビビリが少ないと評判で、普通のゴムワイパーより寿命が長いそうです。
魅力的ですがシリコンゴムなので若干お高いです。
NWBの撥水コートワイパー替えゴム
NWBにも撥水タイプの替えゴムがあるので公式サイトを確認しました。
使っているワイパーブレードに対応した替えゴムのタイプが解らないと調べられません。
デザインワイパーの替えゴムタイプって何?!
替えゴムのタイプを確認するため、取っておいたデザインワイパーの箱を見ましたが替えゴムタイプが書かれていません。
NWB公式のトップページから行ける製品情報では解りません。
NWB公式サイトのデザインワイパーの製品情報ページでやっと「DWタイプ」という事が判りました。
NWB製品情報のデザインワイパーページに書いてあります。
NWBも解りづれぇ!
デザインワイパーの箱に大きく「替えゴムはDWタイプ」って書いといてよ・・・
DWタイプの替えゴムを調べると、撥水タイプの替えゴムが2種類ありました。
「強力撥水コートデザインワイパー用替ゴム」と「撥水コートデザインワイパー用替ゴム」
強力という文字があるのと無いやつ、この2つはどう違うのか?
名前からして「強力撥水コート」の方が良さげです。
値段も微妙に強力撥水コートの方が高いです。
商品説明にあるグラフを見ても強力撥水コートの方が撥水力が高いようです。
では「撥水コート」の方は、どんなものか?
何がどう違うのか商品ページではサッパリ解らんのでNWBに聞きました。
「撥水コートデザインワイパー用替ゴム」は、既にガラスに撥水コーティングしてある状態で使用する商品だそうです。
ガラスに塗られた撥水剤の摩耗や剥がれをワイパーの撥水成分が補完します。
ワイパーを使い続ける事によりワイパーのシリコンがガラスに付着して、徐々に撥水効果が上がるように作られています。
「強力撥水コートデザインワイパー用替ゴム」は、ガラスに撥水コーティングしていない状態で使用する商品だそうです。
ガラスに撥水剤を塗っていなくても使い始めからすぐに高い撥水効果が出るように作られています。
へぇ〜と思いましたが、そんな事は商品説明サイトには書かれていません。
撥水機能が高いか低いかだけと思ってました。
ラバー内部に入っているシリコンオイルの量は強力撥水コートの方が多く、約5分でガラスの撥水被膜が形成されます。
一方、撥水コートは入っているシリコンオイル量がやや少ないため、撥水被膜形成に約8分かかります。
これは最初の乾拭き時にガラスにどれだけの時間で被膜が形成できるかという時間です。
撥水被膜持続時間もシリコン量が多い強力撥水の方が優れていますが、ガラスに撥水被膜が形成されてしまえばどちらも水を弾きます。
両製品ともガラスが乾いた状態で数分空拭きする事でガラス面に撥水コーティングする機能はあります。
NWBとしては既にガラスに撥水剤を塗布している場合は撥水コート、ガラスに撥水処理していない場合は強力撥水コートを勧めるそうです。
私の場合も撥水剤をガラスに塗布している状態でビビリが発生しているので、強力撥水コートより撥水コートの方が相性問題が起きづらくベストな組み合わせとの事でした。
強力撥水コートを使うならガラスに塗布する撥水剤との併用ではなく、強力撥水コートワイパー単独での使用を勧められました。
ガラスに撥水コートがされている状態では、強力撥水コートを選ぶ理由が薄いのかな。
シリコンの封入量から若干強力撥水コートの方が優れているように感じますが、今回のビビリ対策としては撥水コートを選ぶのが正解のようです。
商売としては価格の高い商品を勧めるのが基本だと思いますが、価格が安い撥水コートを勧められたのは意外でした。
最後に撥水機能に関するNWBの見解を教えていただきました。
「ワイパーによるガラスコーティングは簡易的なもので、撥水性能を重要視する場合は液材のコーティング剤の方が優位になります」とのことでした。
ちゃんと撥水したいならワイパーによる撥水ではなく、ガラスに撥水剤をヌリヌリしてね!ということです。
替えゴムを調べるのは難しい
使える替えゴムはワイパーブレードによって違います。
どのメーカーも非常に種類が多く、調べるのに苦労します。
ゴムの幅、断面形状(ブレードに付く部分の形)、長さを確認してから購入しましょう。
ワイパーメーカーで車種から適合ワイパーを調べると最初に車に付いているワイパーブレードに適合した品番が表示されます。
ワイパーブレードを社外品に交換していなければ、その品番で問題ありません。
自分でワイパーブレードを交換している場合は、使っているワイパーメーカーのサイトで使える替えゴムの形状や幅を確認しましょう。
ワイパーブレードに合った替えゴムを選ばないと装着できません。
もう少し解りやすくできないもんすかねぇ。
ワイパーゴムだけの交換ではなく、ワイパーブレードごと交換する時は車に付いているワイパーアームの先端形状を調べてください。
国産車はほとんど一般的なU字フック式だと思いますが、ビス止め式、センターロック式、サイドロック式も存在します。
アーム先端形状がビス止め式やセンターロック式などの場合は、ワイパーアームとワイパーブレードを繋ぐアタッチメントを買えば取付可能になります。
自分で交換しない方は、こういった違いがあることすらご存知ないかと思います。
間違って取付できないワイパーを買わないよう気を付けてください。
何が何やら訳解らん!という方はカー用品店の店員さんに聞けば装着可能なワイパー、替えゴムを教えてもらえます。
購入したのはNWBの強力撥水コートデザインワイパー用替ゴム
ガラコワイパーと比べるとNWBの替えゴムの方が低価格です。
NWBの撥水タイプワイパーよりガラコワイパーの方が撥水性は優れているという意見は多いですが、NWBのデザインワイパーブレードを使う前提です。
ガラコワイパーとNWBワイパーで迷いましたが、撥水はガラスに塗った超ガラコで十分なので装着に問題が起きないNWBの替えゴムに決めました。
NWBがメーカーとして撥水剤を塗ったガラスには「強力撥水ではない方の撥水コートをオススメする」と言っています。
超ガラコを塗ってビビリが出て困っていると伝えた上でのメーカー見解です。
でも・・・
撥水コート替えゴムを買おうと思って検索してみると、楽天で強力撥水コート替えゴムが安く売られていました。
2本買っても撥水コートと強力撥水コートの価格差は3百円ほど。
価格が大して変わらないのでシリコン多めの強力撥水の方をポチりました!
撥水ワイパーを使うとガラスに塗ったフッ素コーティング層の上にワイパーのシリコン層が乗る形になります。
滑りはシリコン量に比例するので多い方が有利なはずです。
グラファイトコーティングと多いシリコンとの相乗効果でビビリを解消してほしい。
NWBさん、アドバイスを無視して申し訳ない!
近所のカー用品では、撥水コートの替えゴムが1本1300円前後でした。
強力撥水コート替えゴムは店頭に無かったです。
今回楽天で購入した強力撥水コートの替えゴムは送料がかかっても店頭より安かったです。
長さはご使用のワイパーを測って合うものを探してください。
交換用のワイパーゴムは「リフィール」や「リフィールゴム」と呼ばれます。
商品名の後にリフィールと付いているものは、替えゴムの事です。
数日後、商品到着!

DWタイプの替えゴムには金属レールが付いてきませんので、デザインワイパーに装着されていたワイパーゴムに付いているものを流用します。
交換方法が解らない方は「デザインワイパー ゴム交換」などで検索してください。
交換は少し手が汚れますが、簡単なので女性でも出来ます。
やり方を教えれば小学生でもできるほど簡単です。
金属レールの反りの方向を間違えないように金属レールを移植してください。
外したゴムに付いていた場所に取り付ければ良いだけです。
商品の袋にもやり方が書いてあります。

交換した結果・・・ビビリが完全に収まりました!
全く引っかかる様子がなく非常にスムーズにワイピングしてくれています。
安定のNWBだけあってワイパーとしての基本性能は素晴らしいです。
ガラスに超ガラコを塗っているのでワイパー単体の撥水効果は確認できていません。
ワイパー交換でビビらなくなったという事は、やはりワイパーゴムについているグラファイト被膜が薄くなっていたのか・・・
正直なところ撥水タイプのゴムに換えたからビビらなくなったのか、ゴムを新しくしたからビビらなくなったのか、その両方なのかは判りません。
今回の経験から言えるのはガラスに撥水剤を塗ってビビったらワイパーの劣化を疑え!です。
新品ワイパーだとビビると書かれているブログを拝見しましたが、普通は新品ゴムの方がビビリは起こりにくいはずです。
ガラスに撥水剤を使っているのに撥水ワイパーを使う必要がある?と疑問に感じる方も居ると思います。
ガラス撥水剤使用のガラスには撥水ワイパーの方がビビりにくいという意見が非常に多くあり、今回のようにそれで解決したケースも多く報告されています。
撥水ワイパーを使うとガラスに塗った撥水コートを保護するので撥水が長持ちするメリットもあります。
撥水剤でガラスに汚れがつきにくくなり、シリコンが滑りを補助するのでワイパーゴムの劣化防止にもなります。
ガラスに撥水コートをしたら撥水ワイパーにした方が撥水剤を塗り直す間隔が長くなって手間が減ります。
このようにビビリや鳴きがなくても、撥水ワイパーにするメリットは多いと思います。
ワイパーゴムは拭かない方が良いか聞いた結果
グラファイト被膜付きのワイパーゴムをタオルなどで拭くのはダメ!という話があります。
グラファイトワイパーのゴムを布などで拭くと黒いものがつきます。
汚れのように感じるその黒いものはコーティングされているグラファイトという理由です。
この話が真実か確かめるため、NWBに聞いてみました。
「グラファイトラバーが使用されたワイパーゴムは、ゴム側面にグラファイト加工がされています。布などで強くこすって拭き取るとグラファイトが剥がれてしまいますのでご注意ください。」
との返答をいただきました。
ワイパーゴムを拭くとグラファイトが剥がれてしまうのは真実でした。
強く拭かずとも布で拭けば多少は剥がれるでしょう。
グラファイト被膜はそれほど強くないようですね。
では、ワイパーゴムが汚れはどうやって落とすのか?
「ワイパーの拭きに影響が出るようであれば、付着したゴミなどを取り除いてください。付着した汚れや埃は払うか水で洗い流してください。」
汚れはゴムを擦らないやり方で取り除くのが良さそうです。
ウォッシャー液を出してワイピングすれば大体の汚れは流れてくれますから、基本ノーメンテで構わないでしょう。
グラファイトワイパーのゴムを拭くのはNGというのがハッキリしました。
滑りが良いのがグラファイトラバー最大のメリットです。
グラファイトコーティングが剥がれるとワイパーの滑りが悪化して、音鳴りやビビリの原因になります。
せっかくのグラファイトを拭き掃除で剥がさないようにしましょう。
ゴムを拭きたくなる気持ちはすごく解りますけどね・・・
ビビリ対策の裏技
撥水剤をガラスに塗ってビビリが出た時に少しの間だけビビリを抑える裏技があります。
ガラスに塗った撥水剤と同じものをワイパーのゴムにも塗ってみてください。
ワイパーもガラスも同じ撥水剤で覆われれば、一時的にビビらなくなります。
ワイパーゴムに付いた撥水剤はすぐ剥がれるので、しばらくするとまたビビりだします。
一時しのぎにしかなりませんが、ビビリが凄い時に使える裏技です。
私もゴム交換するまで、この裏技でしのぎました。
ガラス撥水剤の一部には、酸やアルコールが入っているものがあります。
これらの成分によってワイパーゴムが痛む可能性があります。
裏技だけに、諸刃の剣。
シリコンが入ったタイヤワックスも使えそうですが、多くのタイヤワックスには界面活性剤が入っているので撥水コーティングにダメージを与える可能性があります。
普通のウォッシャー液にも界面活性剤がたっぷり入ってますけどね。
怖いのは界面活性剤ではなく他の薬剤です。
油性のタイヤワックスを使った日にはフロントガラスが油膜で覆われギラギラに・・・
その他にもタイヤ専用の薬剤が視界を妨げる可能性があるので、タイヤワックスをワイパーに塗るのはオススメしません。
タイヤワックスはタイヤだけに使いましょう。
ビビっている状態でワイパーを動かし続けるとワイパーアーム、ワイパーリンク(モーターからワイパーに駆動を伝える機械)、ワイパーモーターに負担が掛かります。
大きい負荷がかかり続けるとモーターが壊れる場合も・・・
ワイパーモーターなどの部品をオークションなどで手に入れ、自分で交換できるなら部品代だけで済みます。
ディーラーにモーター交換を頼むと3〜4万円くらいするみたいです。
ガラスもビビりますが、値段の高さにもビビります(笑)
酷いビビリが出ている場合は、早めに対策された方が良いと思います。
ビビリの無い快適なカーライフを!
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最低限しかワイパーを動かさなければ、滅多にビビルことはないと思います。
昔、車のワイパーが低速・高速の2段階しかなかった頃は、よくビビらせていましたが、最近は雨の降り始めで、まず1往復動作かウォッシャー噴霧+2往復動作をやらせて、その後は雨量が少なければ必要なだけ1往復動作だけしか使いません。その方が視界がいいからです。間欠動作は滅多に雨量とのバランスが取れません。雨が少ないとワイパーが滑らずビビるのは必須です。
常時往復動作させる時は、そこそこ雨量が多い時です。
ガラコの有無でビビり発生頻度が変わるかどうかは疑問です。
ワイパー自体が機能的に少量の雨に対応しにくいだけだと思います。
ビビリに関しては、ワイパーの使い方を変える方がシンプルで確実な解決方法です。
それは一種の故障、車体側のワイパーアームのテンションが狂って、ワイパーをガラスに押し付ける圧力が強すぎる場合です。そういう時はディーラーで調整してくれるでしょう。
高速走行時に風圧を受けて、ブレードがガラスに強く押し付けられ、一時的にビビる場合も考えられます。水分が取れすぎるんですね。逆に、そういうケースでノーワイパーで走るためにガラコを活用するという発想が正しいです。
ガラコを使う場合は、より一層ワイパーの動作頻度を少なくするということです。
管理人のユージューです。
お考えは、きっとご経験から来ている確信だと思います。
ただ、私は動かし方で何とかなりませんでした。
記事はガラコ塗ったらビビった場合の解決法の1つです。
使い方がどうであれビビリが収まった例として、参考になればと思っています。
私はこれまでポツポツという少雨状態で間欠にしてもビビったことがなく、ガラコを塗る前まで今回のような酷いワイパーの引っ掛かりも経験していません。
「ガラコによるビビリは疑問」との事ですが、ガラコ塗布してから酷いビビリが起こったのは事実です。
ネット上にも同じパターンで困っている方が少なくないようです。
ガラスの汚れ具合、ガラスの角度、雨量、ワイパーブレードの劣化によって症状が変わることもあるでしょう。
撥水剤以外の原因でビビリが起こる可能性がある事は、一連の記事内に書いてあります。
少雨時に動作を少なくする、との事ですがメーカーに聞いたところ「動作頻度を減らす必要はない」という返答をいただきました。
少雨でもガラス面の水滴を均一化できるよう作られているとの事です。
ワイパーの動作頻度や動作回数は、撥水寿命に関係するところです。
ウォッシャー使用頻度、ワイパー素材、駐車環境によっても寿命は前後します。
シリコン入りワイパーはワイパー内のシリコンをガラスに付着させるため、動作頻度を減らすと滑りが悪くなり、逆にビビリが発生する可能性もあるそうです。
まぁ、どんな方法でもビビリが無くなれば良いと思います。
私はどんな動かし方をしても無駄でしたが、ワイパーの動かし方でビビらなくなる可能性があるなら試すのもアリですね。