前回に引き続き車のガラスをメンテナンスしていきます。
今回は、撥水剤でガラスの汚れを着きにくくしよう大作戦!
ただ撥水剤塗るだけですけどね・・・

ガラス磨きをして綺麗になったガラスに水をかけると全く水を弾かない親水状態になります。
ボディーの親水状態は水が玉にならないのでウォータースポットになりづらいメリットがありますが、ガラスが親水状態だと雨がへばりついて外がぼやけて見えます。
ワイパーを早く動かせば視界を確保できますが、ガラスに何の被膜もないので水垢などの汚れが付きやすくなります。
そこで、ガラス用撥水剤でコーティングをします。
使うのはちょっとお高い超ガラコ
耐久力が6倍!1年間撥水効果が持続!という宣伝文句の商品です。
カー用品店に必ず置いてあるので、ご存知の方も多いと思います。

宣伝文句を見るとスゲー!と思いますが、私の使い方では半年前後で効果が薄れます。
屋根なし駐車場、低価格のウォッシャー液使用、ワイパーを頻繁に稼働している等の影響で効果が早く切れるのかも知れません。
ガラスに塗布する撥水剤の多くはシリコン系ですが、超ガラコはフッ素系撥水剤です。
耐久性がないシリコン系と違い、フッ素系はしっかり乾燥させると強い被膜を形成するので長持ちします。
シリコンではないので劣化によるガラスのギラツキも少ないと言われています。
専門業者が行う撥水コーティングはフッ素とシリコンの混合型もありますが、フッ素系のみも多いようです。
完璧とも思えるフッ素系撥水剤ですが、撥水性能に関してはフッ素系よりシリコン系の方が優れています。
とにかく強力に撥水したい!という方はシリコン系です。
多少撥水性能が落ちても手間をかけたくない方はフッ素系が向いています。
私は以前から超ガラコを使っています。
ただ、前回塗ってから相当長い間放置していたので撥水効果がほぼ無くなっています。
撥水コーティングが落ちるとガラスに汚れが付着します。
このタイミングで洗車してガラコを塗りなおせば良いのですが、それができない私。
汚れの上からガラコを塗るのが嫌なので洗車してから塗りなおそうと思っているうちに酷い水垢地獄に落ちたという訳です。
撥水剤は塗るタイミングが難しい。
使い方は非常に簡単です。
黒いキャップを外すとスポンジが付いています。
ボトルの腹を押すと薬剤がスポンジに染み出るので、そのままガラスに塗るだけです。

薬剤をガラスに塗って白く乾くまで5〜10分前後待ちます。
ここで塗り残しがあると致命的なので、塗り残しが無いよう気を付けてください。
大きく塗るのではなく、数十センチ角の範囲ごとに塗った方が塗り残しを防ぎやすいです。
撥水剤が乾いたら撥水被膜が均等になるよう、乾いた布で拭き上げます。
と言っても均一になった実感はできませんので、拭き残しが無いように一生懸命拭くだけ。
拭き上げ後12時間以上乾燥させるとパーフェクトです。
しかし、今回は数時間で雨に降られました(泣)
雨予報じゃなかったのになぁ・・・
洗車すると雨が降るという洗車あるあるです。
ガラス磨きからの撥水処理は雨の心配がない時にやりましょう。
12時間乾燥できませんでしたが雨は弾いています。
しかし、乾燥と硬化時間不足で撥水効果が短くなる可能性があります。
念のため1週間後に再度超ガラコを塗って12時間以上乾燥させました。
塗って乾燥させて拭き上げを2〜3回繰り返すと撥水期間が延びるようです。
時間と暇がある方はお試しあれ。
成分は「フッ素系撥水剤、酸、イソプロピルアルコール」となっています。
値段は高いですが、容量は70mlと少なめ。
乗用車ならガラス全面2〜3回で無くなるくらいかな。
ウォッシャー液まで撥水にする?
ガラコ製品の中にちょっと評判が良くないものがあります。
それがガラコウォッシャー。
みんカラでは高評価が多いですが、アマゾンレビューではあまり良くありません。
因みにみんカラは「みんなのカーライフ」の略で、車関係の情報がとても多いSNSです。
アマゾン売れ筋ランキングでも常に上位なので決して悪い商品とは思えませんが、使うのを躊躇してしまうレビューもありました。
これからガラコウォッシャーを使おうと検討されている方はレビューを一読する事をオススメします。
ガラコウォッシャーは、他のウォッシャー液と混ぜられません。
車に普通のウォッシャー液が残っている場合は、全て抜かねばなりません。
継ぎ足しできないのも面倒ですし、他のウォッシャー液と比べてやや高いガラコウォッシャーを買い続けなければならないのも嫌です。
塗り込みガラコ、ガラコワイパー、ガラコウォッシャーのガラコ3兄弟で使うのが最強だと思いますけどね。
ウォッシャー液に関しては、レインXの方が良さげです。
業界初のフッ素系界面活性剤だそうです。
フロントガラスのウォッシャーノズルがボンネット上にあると垂れたウォッシャー液が跡残りするのが嫌ですよね。
乾くと白い汚れになってなかなか取れません。
こちらの商品はウォッシャー液の跡残りがしづらく、撥水コートにも対応しています。
価格が安いのも良いです。
最近はこのような機能性ウォッシャー液が人気ですが、私はごく普通のウォッシャー液を使ってます。
ウォッシャー液はガソリンスタンドやタイヤ屋さんで何かを買った時にサービスで貰う事もありますし、カー用品店でもよく安売りされています。
車検時に出すとサービスで満タンにしといてくれたりね。
こだわらなければ、とても財布に優しい(笑)
そんなどこのウォッシャー液か解らないものを使っていてもガラスに塗られた撥水剤がすぐにダメになった事はありません。
私はウォッシャー液をバンバン使う方なので、ウォッシャー液によって撥水効果が弱くなったり短くなっている可能性はあります。
フロントガラス撥水の弊害
「市街地走行の平均速度でもどんどん雨をはじき、クリアーな視界を確保できます」と商品サイトに説明があります。
パッケージ裏にある説明には「約45〜60km/hでノーワイパー走行可能!※2」と書かれています。
文字の後ろに小さく書かれた※2は「雨量やフロントガラスの傾斜角度、使用期間により異なります」だそうです・・・

体感ではノーワイパー走行は無理だと思います。
高速道路ではワイパーなしで気持ちよく水玉が飛んで行ってくれますが、街乗り程度のスピードで雨が飛んで行くことはありません。
逆に撥水していない時よりワイパーを動かす回数が増えると思います。
小雨では撥水剤によって弾かれた雨粒が水の玉になりますが、水玉がある程度の重さになるまでフロントガラスにくっついたまま流れません。
こういった細かい水玉を流すのは滑りが良いシリコン系撥水剤の方が優秀です。
撥水剤で曇る問題。
フロントガラスに撥水コーティングすると曇るという意見も少なくありません。
ワイパーを動かしたときに一瞬拭きとり跡が白く曇ってすぐに消えるというやつです。
フロントガラスに撥水コートをされている多くの方が体験しているかと思います。
視界を邪魔するほどではありませんが、私の車にも出てます。
下地処理をしっかりする、ガラスを綺麗に保つ、ワイパーが劣化したら交換する、これらに注意していれば曇りが薄くなる可能性はありますが、完全に無くすのは難しそうです。
ワイパーを動かした一瞬だけ曇る理由はこうです。
ガラス表面にある水がワイパーで非常に薄く引き伸ばされます。
薄く引き伸ばされた水はガラスに塗布された撥水剤によって弾かれて細かい粒になります。
非常に細かい水粒(霧状態)はガラス表面に乗っているので光を乱反射してガラスが曇ったように見えます。
細かい水粒は一瞬で他の水とくっつくので乱反射が収まり曇りが消えます。
実は撥水剤を使ってなくてもガラスが汚れていると同じように曇ることがあります。
汚れたガラスは撥水剤ではなく油膜によって水を弾きます。
ガラスが油膜で汚れていて、ワイパーの拭き取り性能が良い時に発生しやすいです。
私もガラスが汚いままワイパーを新しくしたとき曇りが出ました(笑)
雨の量、ガラスの汚れ具合、ワイパーの摩耗状態などで、曇りが出たり出なかったりします。
どれくらいの曇りが出るかはガラスの角度によっても違ってきます。
出ても一瞬なので気にならない方も居ますが、気になって仕方ない方も居ます。
撥水効果のあるものを使わず、塗布してある撥水コーティングを剥がせば(ガラスに油膜がつくまで)曇りは出なくなります。
曇りが我慢できない方はフロントガラスの撥水は諦めましょう。
私も曇りが気になる方ですが水垢が嫌なので撥水剤を使ってます。
撥水剤で曇るのと同じくらい起こりやすいのがワイパーがビビリ。
フロントガラスに撥水剤を塗った後でビビリが起こるのは非常によくあるパターンです。
ガラコよりレインX の方がビビらないという意見もありますが、ワイパーとの相性や車種によっても変わるようです。
どちらが合うかは使ってみるまで判りません。
スーパーレインXは、超ガラコと同じフッ素系の撥水剤です。
塗ってすぐは超ガラコより水が落ちやすいようです。
寿命は超ガラコより気持ち短めという意見もあります。
どちらも良い商品なので、新たに買う場合は好きな方を選べば良いと思います。
ガラス撥水は絶対すべき!とは言えません
撥水剤を塗ってから「やっぱ止めたい」となったら剥がすのが面倒です。
フッ素系撥水剤は被膜が強固なため除去が大変です。
ガラス撥水剤のメリットとデメリットを理解した上で塗るかどうか決めてください。
ガラス撥水剤には視界の確保、水垢予防、汚れ防止、ワイパーの摩耗対策というメリットがあります。
撥水剤を塗る前にガラスの下地処理をしっかりやらないと本来の撥水効果が出ない場合があり、そういった手間が煩わしいのは確かです。
撥水効果が永久ではない以上、撥水効果の維持にも手間がかかります。
ガラス汚れていても気にせず撥水コーティングできる神経があれば面倒さは無いと思いますけどね(笑)
ガラス撥水剤は好みが分かれますので、撥水剤を使わないのもアリです。
お金もかからず撥水剤によるビビリや白曇りなどの不具合に悩まされることもありません。
油膜取りに特化したウォッシャー液を使ったり、年1回くらいガラスを磨いてやれば綺麗な状態を保てるはずです。
ドアガラスやリアガラスには撥水剤を塗って、フロントガラスには塗らないのも1つの方法。
撥水剤による不具合はほとんどがフロントガラスで起こります。
今回私はガラスを磨いたので久々にフロントガラスを撥水しましたが、今後もずっとフロントガラスに撥水剤を使うかは判りません。
正直なところ「撥水剤は素晴らしい!誰にでもオススメ!」とは言い切れません。
高速道路を良く利用する方は撥水によりノーワイパーで水滴が飛んでいくので視界が良くなります。
大雨時も撥水剤を塗っていた方が視界は良いはずです。
一般道走行が多い方が撥水して得られる恩恵は水垢を含む汚れ対策になるかと思います。
水垢や油膜がつきにくくなりますが、全くつかない訳ではありません。
夜しか走らない方は、ワイパー作動時に現れる一瞬の白曇りが嫌になるかも知れません。
街灯や対向車の数で気になる度合いは変わってきます。
どんな環境でどんな乗り方をするかでメリットとデメリットの比率が変わります。
使ってみてメリットを感じるかデメリットが気になるか。
メリットが大きければ使い続ければ良し、デメリットが多いとか面倒と感じるなら使用しなければ良いというものです。
ガラス撥水剤を使えば、どんな状況でも視界が良くなってワイパーが要らなくなると勘違いされないように!
完璧なガラス撥水剤はこの世にありませんので、過度な期待は禁物ですよ。
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