洗車してますか?
マメな方は月1とか週1で手洗い洗車されていると思います。
ズボラで面倒くさがりの私は手洗いしてワックスをかけるのは年1回程度、やっても年2回くらいです。
普段はガソリンスタンドの洗車機に突っ込むくらいです。
洗車機にすら入れず、汚すぎてドアノブ触ると手が汚れそうな時も(笑)
洗車機って埃は取れるけど全然綺麗にならんですよね〜。
綺麗になるどころか洗剤をしっかり流してくれないので乾くと跡になるのが嫌です。
機械の問題ではなく、水道代節約のために水量を絞ってるスタンドもあるとか・・・
現在の洗車機は昔より傷付きにくくなっているようですが、手洗いより綺麗になる時代は来るのでしょうか?

車のガラスには、色々なものが付着します。
鳥の糞や虫の死骸などは楽に取れますが、油膜、ウォータースポット、雨染み、うろこ状の水垢は非常に頑固です。
ルーズなカーケアのせいで、フロントガラスには雨が垂れた跡やうろこ状の水垢がこびりついています。
車内からもガラスの汚れがハッキリ解ります。
ずっと放置してきましたが、あまりの汚さに我慢できなくなりました。
今回はガラスに固着した頑固な汚れを徹底的に除去して、撥水剤を塗ろうと思います。
通常の洗車方法から裏技まで
フロントガラスに付いた頑固な水垢は一般的な車用洗剤では落ちません。
水垢落とし!のようなシャンプーを使っても薄くすらなりません。
軽い水垢なら台所用洗剤で落ちる場合もありますが、何年にも渡って蓄積された水垢には歯が立ちません。
台所用洗剤をペーパータオルに染みこませてパックしてみましたが効果なし。
クソゲーの異常に硬いボスかよっ!てくらい攻略が難しい敵です。
洗剤ではなく料理に使うお酢でパックする方法もあります。
お酢は酸性なので水垢に効くのですが、ガラス周りのゴムやボディーに付着すると深刻なダメージを与えてしまいます。
車にお酢を使うのは非常に気を使うので今回はやっていません。
ガラス周りをキッチリ養生できる方は試しても良いと思います。
次に考えたのがメラミンスポンジの激落ちくんです。
車用グッズでは無いため、傷が付かないか様子を見ながらガラスの端を擦ってみたものの水垢は落ちてくれませんでした。
メラミンスポンジでガラスを強く擦ると傷が付きそうで怖いなぁ〜と思って調べると怖いことが解りました。
鉱物に対する硬さを表す基準「モース硬度」で言うと、メラミンは4という硬さだそうです。
モース硬度4というのは鉄と同じ硬さです。
鉄でガラスを擦るのと一緒とは言いませんが、ガラスが傷つく可能性は否定できません。
車のフロントガラスは飛散防止、防犯、防音のため、一般的なガラスと比べて柔らかく作られています。
特に欧州車は安全性の観点から日本車より柔らかいガラスを使用している場合が多いので傷に気を付けてください。
私の車は日本車で、今回そんなに強くこすっていないので幸い傷は付きませんでした(汗)
ボディなどの塗装面や樹脂パーツも柔らかいのでメラミンスポンジを使うと細かい傷が入って曇ります。
メラミンスポンジは樹脂製のヤスリと考え、危なそうなところには使わない事です。
車のガラスについた水垢にメラミンスポンジを推奨しているサイトもありますが、私はオススメしません。
ガラスをアルミホイルで擦って水垢を落とすという裏技があります。
アルミのモース硬度は2.75と柔らかいですが、ネット上にはこの方法でフロントガラスに傷が付いたという悲鳴が上がっています。
アルミ自体が傷をつけているのか、ガラスから剥がれた物質をガラスに擦りつけたことによって傷がつくのかは解りませんがリスクが高い方法です。
覚悟の上でやるのは止めませんがオススメしません。
100均やホームセンターなどで売られている鏡の水垢取り用ダイヤモンドクリーナーは絶対ダメです。
あれは洗面台や浴室の鏡用です。
ダイヤモンドはモース硬度10ですからゴシゴシやれば浴室などにある硬い鏡ガラスでさえ傷が付きます。
車用のガラス磨きが安心
車用のガラス磨きは多くの種類が販売されています。
どれも車のガラスを綺麗にする目的で作られているので、使い方さえ間違わなければ安全性は高い気がします。
定番なのがキイロビンという商品です。
30年以上前から販売されているもので、油膜取りといえばコレ!という有名商品です。
酸化セリウムというガラス磨き用の研磨剤が入っています。
酸化セリウムは研磨材がガラスの表面を削るだけではなく、ガラスと化学的反応してガラス表面の凹凸を滑らかにするという優れものです。
酸化セリウムはガラス工場でも使われているくらいガラス研磨には欠かせないものです。
ガラスを削ると言っても研磨力は弱く、ガラスにやさしいと評判です。
普段から洗車をマメにされている方ならキイロビンで十分だと思います。
ロングセラーの理由は価格が安く比較的安全で良く落ちるからでしょう。
ただ、酷い水垢がついたガラスには向いていません。
キイロビンは油膜には強いですが水垢うろこ(イオンデポジット)を相手にするにはパワー不足です。
新しく発売されたガラス系ナノパウダーが入った「キイロビン ゴールド」は水垢に強いかも。
今回は確実性を求めてコンパウンド入りのガラス磨きを使うことにしました。
購入したのは市販のガラス磨きの中で評判の良いガラスリフレッシュ。

ウォータースポット、フッ素系撥水剤、ガンコな油膜を落とす3種類の研磨粒子が入っているのが売りのガラスクリーナーです。
付属スポンジは長方形で表面にループファイバーという柔らかい布地が貼られています。
研磨剤が入っているのを承知で購入しましたが、成分を見たら「研磨剤」としか書かれていませんでした(笑)
研磨するためだけにあるガラスクリーナーですね。

パッケージ裏に使用上の注意が幾つか書かれています。
ヒビの入ったガラス、透明プラスチックには使用しない。
強くこすり過ぎるとガラスに傷がつく恐れがあるので注意する。
ポリッシャーなどの機械では使用できない。
この他にも注意があるので、よく読んでから使いましょう。
評判の良いガラス研磨剤と言えば、モノタロウの「ガラスうろこ取りクリーナー」です。
ガラス研磨材としてケイ素が入っていて、水垢がよく落ちるようです。
送料を入れると2,800円以上になりますが大容量で500gも入っています。
以前はアマゾンでも売られていましたが、現在大手通販サイトではヤフーショッピングでしか手に入らないようです。
モノタロウの個人販売サイト(IHC.MonotaRO)で注文する事もできます。
私はほとんどガラス研磨をしないので、今回は少量で低価格のソフト99にしました。
面倒くさがりな方はガラスクリーナーにお金をかけるより、ガラスに汚れを付けないためにお金を使いましょう。
汚れをこびり付かせなければ研磨する必要がありませんからね。
ガラス研磨剤の怖い情報
ガラスリフレッシュのレビューを見ると「フロントガラスが傷だらけになって夜運転ができないほどギラギラになった」という怖いコメントを発見!
こえぇ・・・
では、ほかのガラス研磨剤はどうか?
実はメーカーを問わず、ほとんどのガラス研磨剤のレビューにガラスが傷だらけになったという低評価コメントがあります。
ブログや掲示板にも研磨剤でガラスに傷がついたという報告があります。
どのガラス研磨剤か判りませんが、国民生活センターにこんな情報もあります。
リンクをクリックするとPDFが開きます。
資料にある写真を観ると物凄く傷だらけ!
フロントガラスがこんな状態になったら、もう交換するしかなさそうです。
車ガラス専用の研磨剤でも全然安全じゃないと感じてしまいます。
指摘されたメーカーは商品を改良したようですが、被害者は報告者以外にも居たはずです。
当該商品名とメーカーを公開して欲しいですよね。
大手カー用品メーカー製で使用レビューが多い商品なら、国民生活センター情報のような粗悪商品に当たる可能性は少ないはずです。
売れている商品でガラスに傷がついた方は、やり方が悪いのか、ガラスが柔らかいのか、ガラスが劣化していたのか、そもそもガラスが傷付いていて研磨によって傷が確認しやすくなっただけか、原因は1つではない気もします。
理由はどうあれ、ガラスが傷だらけになる可能性があるのは事実です。
初めてガラス研磨する方は慎重な施工を心掛けてください。
今は売られていないと思いたいですが、万が一購入したのが粗悪なガラス研磨剤だったとしても慎重にやれば被害を軽減できます。
ガラス研磨をするとガラス表面が削れて歪む場合があります。
フロントガラスは目につく部分なので歪むと非常に気になるところです。
ただ、ポリッシャーなどの機械で研磨しなければ歪むまで削る可能性は低いはずです。
手磨きでも1か所をずっと磨き続ければ歪む可能性はありますが、手磨きで歪みが出るまでガラスを研磨するのは相当大変だと思います。
心配ならガラス磨きの専門業者さんにお願いするのも手です。
素人の手磨きと違って非常に綺麗に仕上がります。
安いところならフロントガラス1枚の磨きを1万円以下でやってもらえます。
ガラス研磨は焦ったら負け
ガラスに砂や埃がついているとそれらでガラスに傷が付きます。
ガラス磨きをする前は必ずガラスを車用シャンプーなどで綺麗に洗い、良く流してからにしましょう。
ガラスを綺麗にしたら研磨開始です。
何年にもわたってこびりついている水垢を落とすには、研磨にそれなりの時間がかかります。
だからと言って強く擦り続ければガラスに傷がつきます。
くれぐれも強く擦らないように!
初めて使う研磨剤は、どれくらいの研磨力があるか判らないので少しづつ少しづつ確認しながら進めます。
ソフト99ガラスリフレッシュは初めて使うので、最初はごく小さい範囲で試しました。
念のためガラスに水をたっぷりかけた状態で研磨剤をつけて擦ってみます。
ガラスに水がついていると研磨剤が流れて薄くなるので研磨力を弱められます。
付属のスポンジにクリーム状の研磨剤を少し垂らし、ガラス面を細かく縦と横に擦ります。
水分が多い状態では非常に軽く擦ることができます。
少し研磨してガラスの状態確認のために水を流します。
ガラスの状態を確認するには水で完全に研磨剤を落とさなければなりません。
少ししか研磨していないので、ほとんど水垢は取れていませんでした。
気持ち薄くなった様子。
この確認でどれだけの研磨力があるか判断できると思います。
傷がついていないかのチェックもしてください。
水垢が落ちていないので今度はガラスの水を軽く拭き取ってから研磨をかけます。
お、重い・・・
水分が無いと滑りが悪くなりスポンジが重くなります。
重いからといってスポンジに力を入れすぎるとガラスが傷だらけになる可能性があります。
研磨剤でのガラス磨きは力ではなく、擦る回数や擦る時間で加減します。
ガラスにスポンジを押し付ける力はほとんど必要ありません。
歯磨きと同じく優しく小刻みに動かしましょう。
スポンジとガラスの間に挟まっている丸い研磨剤を転がすイメージです。
研磨剤が完全に乾いてきたら少しだけ水をかけてあげると軽く擦れるようになります。
乾きすぎず濡れすぎずの適度に湿っている状態が1番効率が良さそうです。
研磨をしているとガラスが研磨剤で覆われ白くなります。
上から少し多めに水をかけると油膜や撥水剤が残っている部分だけが研磨剤を弾いて穴が開きます。
研磨剤を弾いている部分が無くなるように磨くと残っている油分を綺麗にはがせます。
水垢は研磨剤を弾かないので解りづらいですが酷い部分を多めに擦ります。
研磨できたと思ったら研磨剤を大量の水で洗い流します。
水道の水圧程度では研磨剤が綺麗に流れ落ちてくれません。
ガラス表面に白い膜のようになって残ります。
研磨剤を綺麗に洗い流すには水をかけながら手でガラスを撫でて落とします。
私は研磨剤がついたまま余計なもので擦りたくないので素手でやってます。
1回目の全体研磨で油膜は取れ、水垢が明らかに薄くなりました。
しかし、普段ワイパーが当たらない部分はまだまだ水垢で汚いままです。
綺麗に取れていない部分はもう1回です。
研磨しては水で流し水垢の取れ具合を確認、これを3回ほど繰り返してやっと水垢がスッキリ消えましたヽ(^∀^)ノ
2〜3回目は水垢がついていない部分は研磨していません。
酷い水垢を完璧に落とすのは大変です。
手を伸ばさないと擦れないフロントガラス中央部が特にしんどかった。
運動不足を再認識しますね。
ガラス研磨が全て終わったらカウルトップ(フロントガラス下にあるパーツ)や車体全体をを良く流さないと残った研磨剤が乾いて白くなります。
今回は研磨作業に入る前に車全体を洗いましたが、研磨剤が車体に残るのが嫌なので再度ガラス周りを軽く洗い流しました。
ガラス研磨はガラス磨きだけで済まないのが面倒なところです。
フロントガラスには飛び石でついた1mmに満たない非常に小さな傷がいくつもありますが、ガラス研磨によってこれらの小傷が広がることはありませんでした。
非常に浅い傷もあったのでしょう。
車内から見た時に傷が目立たなくなった印象です。
ガラス研磨によってガラスに磨き傷はつきませんでした。
夜車を走らせて確認しましたが、ギラつきもありません。
ガラス表面が一皮むけたように透明度が高くなり、車を買ったとき以来の綺麗さです。
今までどんだけ汚なかったんだよ?って話ですけどね(笑)
明るい日中に作業した場合、研磨している途中で車内からガラスを確認しても小傷は確認できないと思います。
夜に電灯の下で施工した方がギラギラは確認しやすいと思いますが、暗いので今度は水垢が確認しづらいと思います。
照明のある車用ガレージがあると便利なんですけどね・・・
ガラス研磨のポイント
ガラス研磨のコツは欲張らないことです。
1回で磨こうとすると力を加えがちになり、ガラスを傷つける可能性が高くなります。
何度も何度も根気よくガラスの状態を見ながら磨きましょう。
何度も水で流して水垢が取れているか傷がついていないかを確認するのは超面倒ですが、ガラス交換になることを考えたら手間を惜しんではいけません。
ガラス交換になったら大金が吹っ飛びます。
ガラス面が乾いた状態で磨いた方が研磨力が上がり、スポンジも重くなります。
ガラスへの傷つきが怖い方は、ガラスを濡らした状態をキープしながら研磨するのが良いでしょう。
何度か研磨しているうちに慣れるので、徐々に水分を少なくして行けるはずです。
乾きすぎても研磨しづらいので適度な湿り具合で研磨しましょう。
フロントガラスを数回、フロントドアガラス2面、リヤドアガラス2面、クォーターガラス2面、バックガラス1面を各1回研磨しました。
それでまだ半分くらい残ってます。
汚れ具合にもよりますが、研磨剤はクリーム状で水で伸びるので普通車1台ならガラス全面を磨いても使いきれないと思います。
研磨剤が余ってもサイドミラーには使わないでください!
今回使ったガラスリフレッシュに関わらず、車用のガラス研磨剤をサイドミラーに使ったらミラーが傷だらけになったケースが多発しています。
最近の車は樹脂製のベースに金属やガラスを薄くコーティングしたサイドミラーが使われることが多いです。
そういったミラーはフロントガラスより柔らかく研磨剤で擦るとすぐに削れてしまいます。
パッと見で従来の鏡ガラスかそうでないかの判断が難しいので、やらないのが吉です。
どうしてもやりたいならディーラーでガラス研磨できるか聞いてください。
ミラーに最初から親水コーティングや青いコーティングがされている場合もあります。
こちらもコーティングが傷だらけになり取り返しがつかなくなるので磨けません。
国産車のサイドミラー鏡だけなら数千円で交換できるとは思いますけどね。
ガラスの汚れが綺麗になったので次回はガラス用撥水剤の「超ガラコ」を塗ります。
ガラス撥水剤は使った方が良いのか悪いのか・・・
スポンサーリンク