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2018年04月27日

リードディフューザー(ルームフレグランス)の自作!安くて簡単な作り方

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今回は、リードディフューザーを実際に作ります。
自作するのに必要なものや、あると便利な道具をご紹介します。

リードディフューザーの作り方

リードディフーザーを自作するのは、それほど難しくありません。
リードディフューザーとは、リードスティックという細い棒をアロマオイルの入った瓶に刺したものです。

超音波式のアロマディフューザーやオイルディフューザーも良いですが、電気や頻繁な手入れが必要です。
面倒くさがりな方には手入れの要らないリードディフューザーがオススメです。
自然揮発によって香りが拡散するので手入れいらずで楽です。
リードスティックがオイル全て吸い上げて無くなるまでずっと香りが続きます。
アロマ瓶の容量や調合内容、設置環境にもよりますが数週間は持つと思います。


リードディフューザーを作るために必要なもの


最低限必要なのは、エッセンシャルオイル、エタノール、ガラス瓶、リードスティック(ラタンスティックとも呼びます)くらいです。

水にエッセンシャルオイルを垂らしてはいけません。
エッセンシャルオイルは油なので水に溶けず、分離してしまいます。

エッセンシャルオイルのベースとして使うのは水ではなくエタノールです。
エタノールならエッセンシャルオイルが良く溶けてくれます。
エタノールは消毒にも使われ、常温でもカビが発生しない利点もあります。

エタノールを精製水で薄める場合はエタノールを70%くらいまで残しましょう。
薄めすぎると揮発効果が薄くなって香りが広がりませんし、ディフューザー瓶の中にカビが発生します。

無水エタノール

エタノールには幾つかの種類があります。
違いはエタノールの濃度と添加物です。

健栄製薬の商品で比較してみます。
無水エタノールは、エタノールが99.5vol%以上含有したものです。
エタノールは、エタノールが95.1〜96.9vol%含有したものです。
消毒用エタノールは、エタノールが76.9〜81.4vol%含有したものです。
消毒用エタノールIPまたはIPAは、エタノールが76.9〜81.4vol%含有したものです。

濃度に「vol%」という見慣れない単位が出てきます。
このvolは、volumeの略で体積を示しています。
%だけでは重量比率なのか体積比率なのかが不明なので、体積(容量)濃度を示す記号として「vol%」が使われます。
細かい事を考えずどれくらい入っているかの%と考えて良いと思います。

無水エタノールは、500mLで希望小売価格1720円ですが、実売価格は1,200円前後です。
市販されているエタノールの中では1番高価です。

ただのエタノール500mlは希望小売価格が500mLで1480円で、実売価格は900円前後です。
無水エタノールより安いですが、そこそこします。

エタノールが濃すぎると、一瞬で揮発してしまうため殺菌能力が落ちます。
エタノールを精製水で薄めて揮発速度を遅くしたものが消毒用エタノールです。
消毒用エタノールは500mlで希望小売価格が1330円ですが、実売は700円前後です。
消毒用エタノールは、エタノール濃度が低いのに価格は高めです。

これらが高いのは、酒税法によって税金が上乗せされているからです。
戦後じゃあるまいし、今時エタノール飲む人なんかいないと思いますけどね・・・

飲用ではない添加物を混ぜる事で酒税法を回避したのが、消毒用エタノールIPや消毒用エタノールIPAです。
消毒用エタノールIKというメーカー違いの商品もあります。
これらは消毒効果はあるけど飲用できないイソプロパノール(イソプロピルアルコール)を添加物として混ぜてあります。
500mlの実売価格が300〜500円前後なので、とても安く購入できます。
IPAよりIPの方が安く売っている場合が多いです。

IPとIPAの違いをメーカーに問い合わせたところ、IPは第3類医薬品、IPAは指定医薬部外品という区分の違いだけで中身は全く同じとの事です。
消毒用アルコールはボトルが青いので色が付いているように感じますが中身は無色透明です。

気になるのが添加されているイソプロパノール毒性です。
エタノールの経口による推定致死量が250〜500ml、イソプロパノールの経口による推定致死量は120〜240mlとなります。
イソプロパノールの方が毒性は強いですが、消毒用エタノールIPなどに入っているイソプロパノールは少量です。
エタノールによって薄められており、肌の消毒にも使われるので、口に入らなければ問題ないでしょう。
気になる方は、高価ですが無水エタノールを使いましょう。


リードディフーザーに使うエタノールは安全性の高い無水エタノールをオススメしますが、安く済ますなら消毒用エタノールIPでも代用が可能です。
私も時々消毒用エタノールIPを使っています。
微妙な違いが解らない奴なので、香りの違いを感じません(笑)
微妙にエッセンシャルオイルが混ざり辛い気もしますが、少し振って混ぜてやれば問題なし。

エタノールやイソプロパノールは、常温で揮発する液体です。
引火しやすい性質があるので、火気近くでの使用は絶対ダメです!

稀にエタノールに身体が過敏に反応する体質の方も居るようなので使い始めは身体の変化に注意してください。
嘔吐、悪心、心窩部痛(しんかぶは、みぞおち辺り)、胃炎、血便、顔面潮紅、運動失調、めまい、頑固な頭痛、血圧低下などの症状が出たら、すぐに換気をして使用を中止しましょう。

使用するガラス瓶は、口が細くなっていれば何でも良いです。
100均でもそれっぽいのが売ってますし、アロマ商品の空きビンでも構いません。

アロマ瓶
私はニトリのアロマディフューザー・ジョージ(税込999円)という商品の空きビンを使っています。
背が低く重いので倒れにくく、容量があります。
リードスティックも付属品を使っています。

リードスティックは、ネットならまとめ買いができます。
無印などでも売っていますが高いので、ネット通販で評判の良いものを探しましょう。

リードスティック目当てで、サワデ―香るスティックを買うものアリです。
ドラッグストアやスーパーで300円前後で手に入ります。

リードスティックではなく調理用の竹串を切って使う方法もあります。
私もやってみた事がありますが、オイルの吸い上げがイマイチでした。
綿棒や安価なリードスティックの方がマシかな。

素早く香りを広げたい時は、ティッシュやキッチンペーパーをこよりにしてリードスティックとして使ってみてください。
ティッシュがアロマ液を素早く吸い上げて香りを広げてくれます。
そのままにしておくと、あっという間にアロマ液が無くなるので注意してください。
ちょっとだけアロマ液をティッシュに垂らして、グラスに入れるのも効果があります。

香りを変える時はリードスティックを新しいものにした方が良いと思います。
香りを変えない場合でも長く使っていると吸いが悪くなるので交換しましょう。
リードスティックは消耗品です。


リードディフューザーを作るのにあると便利なもの


絶対必要ではありませんが、あると便利なものを紹介します。

ダイソーの「化粧用スポイト」という商品です。
0.5ml間隔のメモリが付いており、2.5mlまで吸う事ができる細めの注射器型スポイトです。
細い化粧用スポイト

スポイト付きのエッセンシャルオイル瓶もありますが、1滴の量が定まりません。
ボトルから直接瓶に垂らすと何十滴入れたか数えるのが面倒なので、私はこの注射器型スポイトを利用しています。
ずっと使っていると滑りが悪くなるので、そうなったら買い替えです。

NOWのエッセンシャルオイル瓶は大きいので微妙に高さが足りないですが、通常のエッセンシャルオイル瓶なら底まで届きます。
注射器の長さ

針が細いので、ほとんどのエッセンシャルオイル瓶の穴に差し込めます。
注射器の針の太さ

次は、ダイソーのじょうごです。
漏斗(ろうと)やロートとも呼ばれます。
ろうと
「ロート3点セット」という商品で、3種類の大きさのロートが入っています。
ディフューザー瓶にエタノールを入れる時に使っています。

注ぎ方が下手なだけかもしれませんが、直接エタノールをディフューザー瓶に入れようとすると100%こぼします。
ディフューザー瓶は口は狭いので、勢いよく注ごうとするとこぼします。
ゆっくり注ぐと今度はエタノールボトルに伝ってこぼれます・・・
どうやっても上手く入れられないので、諦めてロートを購入しました。

リードディフューザーは意外と早く無くなります。
空気が乾燥していると、もの凄い勢いで揮発して行きます。
そんな時は、アルミホイルが便利です。
アルミホイル蓋
見た目は悪いですが、このようにアルミホイルで蓋をします。
リードスティックは、アルミホイルに穴を開けて刺します。
香りがリードスティックからしか出なくなるので広がりは薄くなりますが、リードスティックの本数を調整すれば十分香ります。
蓋をする事で揮発を遅らせ、長く香りを楽しむ事ができます。

以前はこのアルミホイル作戦を良くやっていましたが、最近は揮発を抑えるのに大洋製薬のグリセリンを使っています。
近所の薬局でネット通販より安く売っているので・・・
グリセリン
アロマ液の10分の1(10%)ほど入れると、揮発が抑えられ持ちが良くなります。
アロマ液量が50mlなら、5mlほど入れます。
揮発が遅くなるので香りも薄くなりますが、違いに気が付かない程度の差です。
1回の使用料が少ないので、お安い100mlで十分です。


ケンエーのグリセリンはサラサラしていますが、大洋製薬のグリセリンは粘度が高くトロトロしています。
なので、細い針の注射器スポイトでは吸えません。
ダイソーには先ほどの注射器より少し太い注射器型スポイトが売られています。
1ml間隔でメモリが付いており、20mlまで吸うことができます。
太い注射器

本体は太いですが、上で紹介した細い注射器と針の太さが同じです。
そこで、細いストローを注射器先に押し込みます。
注射器にストロー

少し押し込むとストローが伸びて注射器先にフィットします。
太さがちょうどいい!
ストロー注射器

ストローはファミレスなどにある袋入りの細いものです。
針部分がストローの太さになるので粘度のあるグリセリンでも吸いやすくなります。

アロマに使うなら粘度の低いケンエーのグリセリンPの方が扱いやすいかも・・・
粘度がある方が揮発は抑えられると思いますけどね。


作成手順


調合する際、ビーカーがあると便利です。
以前100均にも理科で使うようなビーカーが置いてありましたが今は見かけません。

私はディフューザー瓶に直接入れながら調合しています。

まず、エタノールをディフューザー瓶に入れます。
この時エタノールを瓶いっぱいまで入れず、7割程度にしておくと後々調整がしやすいです。

次にエッセンシャルオイルを入れます。
エタノール10に対してエッセンシャルオイル1(10%)が目安です。

オイルはエタノールに溶けますので、瓶を振って混ぜるかリードスティックなどで混ぜてください。
ここで香りを嗅いで調整します。
オイルを入れ過ぎた場合はエタノールを追加してください。

それほど厳密に計る必要はなく、香りを確かめながらオイルを入れていきます。
最初はエタノールの揮発が強いので香りを強く感じます。
ここで香りが薄い状態だと、数日後はもっと薄くなると思ってください。

最後にグリセリンを液量の10%ほど入れてかき混ぜます。
揮発する速さをグリセリン量で変えられますが、入れすぎると揮発が遅くなるので香りも薄くなります。

リードスティックを瓶に刺せばでき上がり!

簡単でしょ?
後かたずけとして、スポイトに残っている精油を落とします。
エタノールを吸ってディフューザー瓶に捨ててやれば、スポイト内側に残っている精油も無駄になりません。


無印のフレグランスオイルも良いですよ


以前は無印良品のフレグランスオイルを買っていました。

無印アロマ
柑橘系のインテリアフレグランスオイル・リフレッシュは、小さい60mlで税込990円です。
リフレッシュと香りが似ている大瓶は、250mlのインテリアフレグランスオイル・シトラス(詰替用)になります。
前はもう少し安かった気がしますが、現在は税込2,490円です。
たけぇ〜。

買ってきてすぐに使え、爽やかで良い香りですが、減る速さが非常に早いです。
説明書には「使用期間2〜3カ月」と書かれていますが、リードスティックを少なくしても1カ月もたない感じです。

無印のシトラスに付いてくる説明書によると成分は「イソパラフィン、オレンジ油、グレープフルーツ油、レモン油、香料」です。
イソパラフィンは化粧品や掃除グッズなどに多くの使われている飽和有機化合物で、水分の蒸発を防ぐなどの粘度調整剤として使われています。
香料が何かは不明ですが、オレンジ油、グレープフルーツ油、レモン油の3つで近いものが作れます。
柑橘系は、どーやっても似た香りになりますけどね(笑)

通常の五感情報は大脳新皮質を通って海馬に運ばれますが、嗅覚だけは海馬に直接情報を送ることができると言います。
記憶力を必要とする勉強や仕事に香りの効果を使わない手はありません。

興味のある方は、ぜひ試してみてくださいな。
好みの香りに包まれると幸せな気分になりますよ!

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posted by ユージュー at 14:44 | Comment(0) | 寝室とリビング 快眠グッズ
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