ホームベーカリーで焼いたパンをパン切りガイド(スライサー)なしで同じ厚さに切るのは難しいです。
私が使っているのは、もう7年以上前に自作したパン切りガイドです。
今回は、激安で簡単にパン切りガイドを自作する方法です。
ガイドなしでパンをカットしようとすると、厚さが均一にできません。
厚さが均一じゃないと火の通り方も均一にならず、美味しくありません。
片方半分は火が通ってないのに、片方半分は焦げる事も・・・。
ガイド無しでは上手く切らないとパンの上が潰れてしまいます。
ガイド無しでも全く潰さず、何枚も均一の厚さに切れる職人技をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、多くの方はパン切りガイドを使った方が綺麗に切れると思います。
数年前まで、パン切りガイドと言えば縦切りタイプでした。
レンビューを見ると、使い勝手がイマイチという意見が少なからずあります。
プラスチックが薄くて切る時に安定しないというコメントもあり、綺麗にカットするにはコツが必要のようです。
隙間にパンくずが入り込んで、洗いづらいという意見もあります。
この商品ではありませんが、私も当時販売されていた縦切りパン切りガイドを購入しました。
使ってみると、ガイドに強度が無く切っているとグラついて安定しません。
パン切りナイフとの相性もあると思いますが、上手に切るには慣れが必要と感じました。
レビューでは、評判良かったんですけどね・・・
気になったのが、ナイフの刃が当たる部分のプラスチックに傷がついた事。
傷ついて削れたプラスチック片がパンに付着する可能性があります。
プラスチック片を食べたくありませんよね。
綺麗に切れる場合もありますが失敗する事もあり、結局使わなくなりました。
使いやすいものが無いなら自作するしかない!という事でDIYする事にしました。
パン切りガイドは横切りに限る!
単純な構造で掃除がしやすい事、不器用な奥さんがやっても上手く切れる事が条件です。
材料費はなるべく安く、簡単に作れて、掃除しやすいよう簡素な構造にしたいところです。
パン切りガイドなしで縦に切ると軟らかいパンの上部が潰れてしまいます。
特にフワフワの焼き立てパンを切るのは至難の業。
良く切れるパン切り包丁でも、軟らかいパンは上が押し潰されてしまいます。
色々考えた結果、パンを潰さないために横に切る事にしました。
それで作ったのがコレ!
厚板を土台にして、パンの厚さ分の角棒を付けただけの、単純な作りのパン切りガイドです。
6枚切りと8枚切りに対応するため、厚さ調整板を乗せています。
厚さ調整板は、2mmくらいの薄い板をカッターでカットして格子状に貼っています。
材料はホームセンターのカットサービスコーナーの前などで安く売っている木の端材です。
材料費は、全部で200円くらいでした。
なるべく綺麗なものを選んで購入、最適なサイズにカットしました。
端材を使っているので、土台が少し足りません(汗)
パンが膨らみ過ぎた時に微妙に土台の板からはみ出しますが、パンの頭が膨らんだ時に丁度良いのです!
なんてね・・・丁度良い板がコレくらいしか無かったからです(笑)
パン切り包丁のガイドになる角棒を少し長めにしているので、使用上の問題はありません。
ホームベーカリーによって1斤の大きさが微妙に違うので、焼き上がったパンの最大サイズを計って大きさを決めてください。
いつも以上にパンが釜伸びして高さが出た時にも対応できる大きさにしましょう。
角棒を四角く付けず、コの字型に付けているのは、パンがどんな高さになっても対応できるようにです。
土台の木材は、紙ヤスリをかけて表面を綺麗にしています。
上に貼ってある角棒の角も、ヤスリがけしてパン切り包丁の刃が引っかからないようにしています。
ヤスリがけして出た木の粉は、綺麗に拭き取ってくださいね。
接着は普通の木工用ボンドです。
100均とかで売ってる安いやつで構いません。
接着時に、はみみ出たボンドを水でぬらした布で拭き取り、上から重しを乗せて数日放置して完全乾燥させています。
7年以上使っていますが、はがれていないので木工用ボンドの接着力は優秀です。
角棒の上面にパン切り包丁の刃が当たる可能性があるのでニス等は塗っていません。
使い終わったらパンの切りくずを落として、濡れタオルやウェットティッシュでサッと拭けば、ほとんどの汚れは落とせます。
たまに洗剤で軽く洗いますが、木が腐らないよう完全乾燥を心掛けています。
金属ネジを使っていないので水洗いしても錆が出ません。
自作パン切りガイドの使い方
パン切り包丁を角棒の上に乗せて前後させ、パンを横方向に切って行きます。
ある程度まで切れたら、パン切り包丁を斜めにしても構いません。
この写真では手を添えていませんが、実際はパンの上面を軽く手で押さえながら切ります。
手を平らにしてパンの上に乗せれば誤って手を切る事もありません。
パンをわしづかみにしたまま切ると、指も一緒に切る事になるので注意してください。
パン切り包丁をガイドとなる角棒に当てて前後させるだけなので簡単です。
横に切るので、軟らかいパンでも上部が潰れません。
厚さ調整板を乗せるかどうかで、1枚単位で厚さを変えられます。
パンの厚さは、5枚切(24〜25mm)、6枚切(20mm)、8枚切(15mm)、12枚切(10mm)が一般的です。
我が家では、6枚切りか8枚切りにする事が多いので1枚しか厚さ調整板を用意していません。
ガイドとなる角棒は20mm、調整板の厚さは5mmで作っています。
調整板を外して切れば6枚切りに、調整板を乗せると8枚切りになります。
厚さの段階を増やしたい方は、5mm厚の調整板を何枚か作ってください。
関西では厚めの5枚切りが多いと思います。
その場合は、ガイドとなる角棒を24mmにしてください。
市販のパン切りガイドも同じですが、パン切り包丁は引いた時にガイドに引っ掛からないよう、ある程度長さが必要です。
短いパン切りナイフだと、引いた時に刃先が上下にぶれてガイドに引っかけてしまいます。
以前、波刃のパン切り包丁が切れなくなってきた時の研ぎ方という記事を書きましたが、冒頭でご紹介しているパン切り包丁なら長さは十分です。
土台の板は、重くて厚い木にしています。
パン切りガイド自体に重さがないと切っている時にスライサーが滑るので切りづらいです。
滑りやすいテーブルの上で切る時は、シリコン製の鍋敷きを下に敷いて滑り止めにしてます。
100均のシリコンシートや滑り止めシートを土台裏に貼り付けても良いと思います。
パン切りガイドがズレなければ何でも構いません。
市販の横切りパンスライサーもあります
土台の厚板に角棒を貼り付けただけの簡単なパン切りガイドですが、非常に使えます。
ずっと使っているので多少傷や汚れはありますが、強度があるので壊れていません。
立てると少年漫画誌くらいの厚さなので、省スペースで収納できます。
市販の縦型パン切りガイドは、パン切り包丁の刃がプラスチックに当たり、ガリガリ削ってしまいます。
特に切り終わりの刃を止める部分が傷だらけになります。
今回ご紹介したパン切りガイド形状なら、刃はパンにしか当たらないのでパン切り包丁の寿命も伸びます。
このパン切りガイドを作った当時、横切りのパン切りガイドは売っていませんでした。
どういう形状にするか悩みましたが、刃の高さを決めるガイドがあれば十分なので、この形状になりました。
パン切り包丁の刃が浮かないよう、ガイドの上にL字型の金属棒を付けようとも思いましたが、面倒なのでやってません。
切る時にパン切り包丁が浮かないようガイドに押しつけて刃を前後に動かせば失敗しないので必要無いかな〜と。
少し前から、横切りのパン切りガイドも販売されるようになりました。
私は使った事はありませんが、縦切りタイプよりは使い勝手が良いかも知れません。
薄いプラスチック製なので強度は無さそうですが、掃除はしやすいようです。
縦型と同じく、コツは必要みたいですけどね・・・
パン切りガイドは、ガイド無しで均一に切れる方には必要ないものです。
私は器用な方だと思いますが、ガイド無しでは同じ厚さに切れません。
パン切りガイドを使いはじめてからは、毎回均等な厚さで綺麗に切ることが出来ています。
不器用な奥さんがやっても大体上手く切れています。
懐に余裕のある方は、市販のパン切りガイド試してみてはいかがでしょうか。
昔のものはイマイチでしたが、最近のなら改善されている可能性もあります。
パン切りガイドごときにお金を使いたく無い!という方は、自作してみてくださいな。
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