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2017年09月13日

冷える春秋キャンプで使えるオススメのストーブ!テント内で使う時の注意点

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山間地のキャンプ場は標高が高いので、春秋の朝晩は思ったより冷えます。
標高が100m高くなると、気温が0.6度下がると言われています。
寒い季節のキャンプは、奥さまには不評です。
子供は体温が高いので寒くても平気な顔をしていますが、いきなり具合悪くなったり熱を出します。

そこで、今回はキャンプで使える暖房器具をご紹介します。

ストーブ画像

キャンプ場には「電源サイト」と呼ばれるコンセントが付いたサイトがあります。
使用出来るパワーは限られますが、電気が自由に使えます。
電気毛布や温風ファンを持ち込む方が多いようです。

そこまですると、アウトドア感が無いですよね〜。
家に居るのと一緒じゃないですか?
不自由を楽しむのがアウトドアでしょ!
というのが私の意見。

なんてのは、強がりです(笑)

実のところ、サイト代が高くなるのが嫌なのです。
連泊すると結構な額になりますからね〜。
その分、美味しい肉に金を回したいなと。

お安い電源無しサイトは、気温が下がると寒さとの闘いです!
私は寒さに強いですが家族は苦手なので、朝晩が冷える季節はキャンプに行きたがりません。
冬にキャンプをされているご家族もいらっしゃいますが、ウチは絶対に無理です。
さすがに私も真冬にキャンプに行こうとは思いませんけどね。

以前、5月にキャンプに行ったら気温が氷点下まで下がった事があります。
雪まで降って来て、寒すぎて眠れませんでした。
例年肌寒さは感じますが、雪が降るほどの寒冷地では無いので油断していました。
あまりの寒さで風邪をひいてしまい、高熱が出てキャンプ場近くの病院に行きました。
あれはしんどかった・・・

1人でも体調を崩すと楽しいキャンプが台無しです。
そこで、テント内だけでも暖かくするために暖房機器を購入しました。


最初に購入したお手軽ストーブ


大きい荷物が増えるのは嫌なので、小さいストーブを買う事にしました。
燃料は調理で使うカセットコンロと同じガスボンベか、ガスランタンに使うガスボンベが使えれば、ホワイトガソリンを用意する手間が省けます。

購入したのは、イワタニのカセットガスジュニアヒーター CB-JRH-2です。
イワタニカセットガスジュニアヒーター
カセットガスを利用できるミニヒーターです。

本体は少しだけ折り畳めるようになっており、組み立てるとこのような形になります。
イワタニカセットガスジュニアヒーター本体

最大発熱量は、1.4kW(1200kcal/h)です。
小さい割にパワーがあるのですが、コンパクトさを重視したせいで正面しか暖かくないです。
小さいので温まる面積が小さいのは仕方ないのでしょう。
正面から50cmくらいまでは暖かく感じます。

激しくガスが燃焼するので、密閉空間では一酸化炭素中毒の危険が高いです。
リビシェル内で使う場合、頻繁な換気が必要なので暖かくするまで行きません。
空間を温めるのではなく、一部分を温めたいなら良いと思います。
このカセットガスジュニアヒーターは、既に販売終了になっており中古しか手に入りません。

現行バージョンは、こちらになります。
構造は、ほぼ同じです。

カセットガスを使うヒーターやストーブは各社から色々な商品が出ています。
燃料がカセットガスなので、パワーはどれも同程度でしょう。
カセットガスの消費が早いので経済的ではありません。

何度か使って感じたのは、小型では能力不足という事。
加熱させる金属の大きさと暖める能力が比例しているのかも知れません。
ヒーターの前方なら暖かいのですが、他の人は寒くて震えてしまいます。
小型カセットガスヒーターの限界でしょう。
寒い日でもテント内でTシャツで居られるくらい暖かく出来ると快適に過ごせますが、そこまで暖める能力はありません。

最近知ったのですが、2016年に面白いカセットガスヒーターが発売されていました。
カセットガスを燃やした熱で発電し、ファンを回して温風を出すというもの。
そこそこ暖かくなるようなので、テント内で使うには良いかも知れません。
本体が高いのと、ガス缶1本で約2時間くらいなので燃料のコスパは悪いです。
燃料をガス缶だけにしたい!という方には良いでしょう。
機器内部でガスをガンガン燃やすので、一酸化炭素中毒には注意してください。
少しの衝撃で停止するようで、安全性は高そうです。


デカイけど凄く暖かくなるストーブ


冬にキャンプをされる方は、薪ストーブを持って行くようです。
テントに煙突の排気口を作って煙を外へ排出するという大掛かりなもの。
熱でテントが溶けないよう皆さん工夫されているみたいです。

そこまでやるのは大変なので、持ち運び出来る暖房機器を探しました。
購入したのは、RS-H29Bという石油ストーブ!
トヨトミ小型ストーブ

トヨトミの石油ストーブで、小型のモノになります。
本体重量は7.5(kg、サイズは幅31.2×奥行き35.6×高さ46cmです。
カセットガスヒーターとは比べ物にならないほど嵩張りますが、石油ストーブの中では非常に小さい機種です。

珍しいのが、灯油タンクが奥に配置されているところ。
この設計によって横幅が抑えられ、四角い本体形状になっています。

後ろは、こんな感じです。
トヨトミ小型ストーブ裏面
このストーブには、持ち運び用のキャリングハンドルがあります。
ハンドルは買い物かごのハンドルのように上に持ち上げられます。
運搬用のハンドルがあると運搬するのに便利です。
運転中は動かさないよう注意書きがあります。

電池を入れれば自動着火が出来ます。
私は、チャッカマンなどで直接ストーブの芯に火を点けています。
電池が無くても着火出来るのが良いです。

ストーブの上に、ヤカンなどを乗せてはいけません。
何かを焼いたり煮炊きしないよう注意書きがあります。
鍋から吹きこぼれた液体が、灯油タンクの場所に流れ込むと不味い事になります。
それを避けるために禁止されているのだと思います。

天板の上は少しデコボコしており、鍋などを乗せにくい形状になっています。
酒のつまみ炙ったり、鍋を乗せたりしてますけどね・・・
何かを乗せる時は、くれぐれも事故にならないよう注意してください。
炎上したり爆発しても自己責任ですよ!

現在RS-H29シリーズは、白しか手に入らないようです。

新型は、RS-FH290という商品になります。
遠赤外線量が約20%UPしています。
黒もありますが、まだ値段が高いです。

少し横幅が大きくなりますが、こちらは安いです。
ただ、キャリーハンドルがありません。

丸型の小型ストーブを使っている方も居ます。
安くて小さいので悪くないと思います。
私は四角い方が好きですけどね。

その他の機種は、トヨトミの公式サイトを確認してください。

トヨトミの他では、コロナ、アラジン、ニッセイなどが小型の石油ストーブを出しています。
トヨトミとコロナは、石油ストーブの老舗なので間違いないと思います。


石油ストーブのメリット


石油ストーブの良いところは、灯油が安い点です。
私はキャンプ場近くのガソリンスタンドにストーブのタンクを持って行き「2リットルくらい入れてください」とお願いして入れてもらってます。
都会のセルフスタンドではやってもらえない事が多いですが、田舎だと入れてくれます。
2リットルだと、200円ちょっとです。

RS-H29Bの灯油タンクは3.6リットル入れられますが、2リットルあれば朝晩ガンガン使っても2日は余裕で持ちます。
数時間で1本無くなるカセットガスと比較すると、灯油はとても経済的!

自分で給油する場合は、灯油用のポリ容器が必要です。
ストーブの灯油タンクは口が狭いので、スタンドの給油ノズルが入りません。
灯油は危険物なので、ペットボトルに入れて運搬するのはダメですよ!

キャンプシーズンであれば他の方が使い終わったホワイトガソリンの缶容器がキャンプ場のゴミ置き場に捨てられています。
ホワイトガソリンは、コンロやランタンで良く使わます。
それを貰って灯油で洗浄すれば、灯油容器として使えます。
勘違いを防ぐため目立つ位置に「灯油用」とか「灯油缶」と書いてください。

小さい石油ストーブはアウトドア用ではありませんが、アウトドアに丁度良いサイズです。
持ち運び用の取っ手が付いていた方が便利です。
RS-H29Bは、寒い季節のキャンプ用に使っている方が多いです。

仕様上の熱量は2.87kwでカセットコンロヒーターの倍程度ですが、熱を上手に拡散する形状によって非常に暖かくなります。
息が白くなるほど寒いリビシェル内が、1時間くらいで暑くなります。
換気をしても暖める能力が高いので問題なしです。


石油ストーブを運ぶ時


運搬する時は、購入した時の箱を利用しています。
芯の上にあるガラズパーツを固定するために購入時に付いてきた固定具(ダンボール製)も捨てずに利用しています。
この固定具を付けておくとグラつかないので、車が揺れてもパーツが動かなくなります。
ストーブ移動時の固定

車載時は、灯油が入っていない状態で運んでください。
ストーブ内のタンクに灯油が残っている状態で運ぶと、車の揺れで灯油がこぼれる可能性があります。
車の中に灯油が垂れると耐えられないほど臭いです。
灯油の臭いは洗ってもなかなか取れません。

行きは灯油を入れずに持って行き、現地で給油します。
帰りは、ストーブ本体内に残っている灯油を全て使い切ってから持ち帰りましょう。

灯油タンクが空になっても、本体内のタンクに灯油が残っています。
灯油が無くなるまで点けっぱなしにしましょう。

完全に本体のタンクから灯油を抜気体場合は、灯油タンクを取りだして底にある本体の給油口に長いスポイトを突っ込んで、本体タンク内に残っている灯油を吸い取ります。
本体の給油口を塞ぐ場合は本体の給油口に、フニャフニャのゴムボールなどを押し込んでやるとフタ代わりになります。

私は面倒なので、徹底的に灯油を抜いたり栓をしたりはしません。
灯油が完全に無くなるまで火を点けておくくらいです。
念のため大きいビニール袋(ゴミ袋)に本体を入れ、袋ごと箱に入れておしまいです。
翌年使うまでクローゼットに入れっぱなしです。


テント内で火が出る機器を使うなら一酸化炭素検知器は必須


ガスを燃やすと一酸化炭素が出ると上で触れましたが、灯油を燃やす石油ストーブも一酸化炭素が出ます。
石油ストーブは、空気中の酸素を使用します。
換気をせずに使用していると、空気中の酸素が減少して不完全燃焼が起こり一酸化炭素が発生します。

人が一酸化炭素を吸い込むと、頭痛、吐き気、嘔吐、めまい、集中力低下、眠気などの症状が出ます。
ボーっとして眠くなるなど、通常の眠い状態と似ているのが怖いところです。
さらに症状が進むと、痙攣や意識障害で身動きが出来なくなり、逃げられないまま死に至る事もあります。

全面がメッシュに出来るリビシェルなら、空気が通るので中毒になる危険性は下がります。
寒いと全面クローズしたくなりますが、空気が通るように開口部を作った上で、小まめに換気をするようにしましょう。

私が使っているのは「ストーブ見張り番」という、一酸化炭素検知器です。

普段は家の壁に掛けていますが、キャンプの時はリビシェル内に吊り下げています。
住宅に付いている火災報知機には色々な種類がありますが、熱感知式だと一酸化炭素には反応しません。

一酸化炭素を検知すると、けたたましくピーピー鳴ります。
もの凄い音で、うるさ過ぎるので音が出る穴にガムテープを貼って使っていました。
それでもかなりのボリュームです。
センサー部分の穴と音が出る穴があるので、音が出る所だけを塞いで下さい。

稼働してから丁度5年経った先日、センサー寿命ランプが点いたので廃棄となりました。
電池は1度も交換せずに5年働いてくれました。
ほとんど鳴る事が無かったので電池が長持ちしたのでしょう。

ストーブ見張り番は、かなり前に出た商品ですが今は価格が高くなっているようです。
5年前は、4,000円くらいで買えました。

他社の安価な商品で十分だと思います。
この商品も結構うるさいみたいですが、一酸化炭素に対する反応は良いようです。


テントやリビシェルの中で火を使う危険性


幕内で火を使うのは、非常に危険だという事を忘れないでください!
一酸化炭素中毒も危険ですが、1番怖いのは火事です。

火器の近くに、燃えやすいものを置かない、消火用の水や消化スプレーを用意しておく、逃げるルート上にモノを置かない、風でテントの一部が機器に当たらないようにする、火を必要以上に大きくしないなど、大げさに心配するくらいで丁度良いです。
最悪の状況にならないよう考えてください。

また、火を点けている時は必ず人が近くに居るようにしましょう。
一瞬離れた隙に出火する可能性もあります。

ストーブやヒーターの熱は上に昇ります。
背が高くないリビシェルじゃないと生地が熱を持ちます。
生地が防炎素材でない場合は、溶けたり燃える事もあります。

石油ストーブは消化しても、しばらくは熱を持ったままです。
冷えるまでは安心できないので、離れないようにしましょう。

灯油の発火点(自然に火が点く温度)は255度なので安全ですが、引火点(火が移って燃える温度)は40〜60度です。
ストーブの近くは、すぐに40度に達します。
絶対に火の近くに灯油を置かないでください。

テント内で火を焚く人は居ないと思いますが、大きめのリビシェル内で暖房機器を使っている方は多いです。
火を使う機器でも安全に設置出来ていれば問題ありませんが、うっかりは起こるものです。
危なそうと思うなら諦めましょう。
全て自己責任ですよ。


災害時にも使える石油ストーブ


ほとんどの賃貸は、石油ストーブ禁止です。
禁止の理由は、石油ストーブ自体が火災の原因になる事、保管している灯油によって火災規模が大きくなる可能性です。
石油ストーブは湿気が出るので、カビが発生しやすくなるというのもあります。
煤による壁紙の汚れも退出時のトラブルになる可能性が高いものです。

また、一酸化炭素中毒で住人が亡くなると事故物件となってしまします。
大家さんとしては、次の方が入りづらくなるリスクは負いたくないでしょう。

これらの理由で禁止されていますが、災害時はどうか?

停電なら直ぐに復旧しますが、災害が起きると復旧まで数日掛かる事もあります。
そんな時に一時的に石油ストーブを使っても、黙認してもらえる可能性が高いと思います。
氷点下になるほど寒い地域でなくとも、季節によっては厳しいですからね。
寒さで体調を崩し、家賃を滞納される方が困るでしょう。
賃貸契約書の中には災害時の規定がある場合もあるので、読み返してみてください。

災害に遭われた多くの方が「石油ストーブが役に立った」と言っています。
電気が無いと動かない暖房機器と違い、石油ストーブは灯油と火さえあれば点火できます。
電気とガスが止まってしまったら、煮炊きが出来ません。
石油ストーブは、暖が取れて、煮炊き出来て、灯りにもなる優れものです。

使用する場合は、ストーブが倒れても火事にならない工夫が必要です。
灯油をこぼしたら染みになるので、下に何か敷いておきましょう。
まぁ、そこまで大きな災害ならアチコチで火災が起こり、それどころじゃない気もしますが。

災害で使うのは一生に1回あるかないかだと思いますが、近いうちに大きな地震が来ると言われて久しいです。
災害用だけで購入するのはどうかと思いますが、キャンプでも使うなら損はないと思います。
春秋に標高の高いキャンプ場は寒いので避けがちですが、選択肢に入りますよ!
石油ストーブで、快適なキャンプを!


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posted by ユージュー at 18:56 | Comment(0) | アウトドア キャンプ
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