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2017年08月03日

スーパーで買えるマーガリンにトランス脂肪酸はどれくらい入っているか?

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以前から問題視されてきたトランス脂肪酸ですが、マーガリンは特に含有量が多いイメージがあります。
欧米で禁止されたことを受けて、ずっとこの問題に向き合ってこなかったマーガリンを製造販売する企業がトランス脂肪酸量低減に取り組みました。

現在販売されているマーガリンにどれくらいトランス脂肪酸が入っているのか?
どのマーガリンなら安心か?
そんなところを調べたので、お伝えしたいと思います。

マーガリン画像

トランス脂肪酸は、植物油に水素を添加して固体油にする過程で生成されるものです。
植物油に入っている不飽和脂肪酸は酸化しやすい油ですが、化学処理によってマーガリンやショートニングに変化させることで酸化しにくい油に変化します。
保存性が良くない植物油を、安く保存性の良い油に出来るのです。

トランス脂肪酸は悪玉のLDLコレステロールを上昇させると言われています。
動脈硬化、心筋梗塞、狭心症などの心臓疾患リスクを高める危険性があります。
気管支ぜんそく・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の疾患率を上昇させる可能性や、認知症・パーキンソン病の原因になるという報告もあります。

WHO(世界保健機関)はトランス脂肪酸の摂取を抑えるべきとして、1日当たりの総エネルギー摂取量の1%未満とすることを勧告しています。
1日当たりの総エネルギー摂取量は人によって違いますが、仮に2000Kcalとするとトランス脂肪酸の摂取量は2g未満という事になります。
最近の話ですが、FDA(米食品医薬品局)が肥満や心臓病との関連が指摘されるトランス脂肪酸を、2018年6月までに食品添加物から全廃すると発表しました。
アメリカは、本気ですね。

農林水産省の資料(2016年)によると、含有量等の規制措置を実施している国や地域(国・地域によっては表示義務を含む)は、デンマーク、ニューヨーク市、カリフォルニア州、スイス、オーストリア、カナダ、シンガポール、アメリカです。
規制まではしていませんが、韓国、中国、台湾、香港ではトランス脂肪酸含有量表示が義務付けられています。

これらの対応を見る限り、何らかの健康問題が起こる可能性がありそうです。
日本は野放しで使用制限も表示義務もありません。

トランス脂肪酸に対する国の対応などは、以下農水省のサイトで確認できます。

お役所特有の書き方で、だらだら情報があるので非常に見づらいです。
ざっと読んだところ「健康リスクがあるけど規制はしないので、消費者が気をつけてね」って話です。
思い切って制限をかけられないのは、食品業界からの反発があるからでしょう。
食品業界を敵に回すと天下り出来なくなりますからね・・・

トランス脂肪酸関連の本が幾つか出ています。
食用油脂の事が勉強できるので興味のある方は読んでみてください。



トランス脂肪酸はどんなものに入っているか?


普通の食生活をしていても、私達は知らない内にトランス脂肪酸を摂取しています。
トランス脂肪酸が多く含まれている食品にはどんなものがあるか御存知でしょうか?
下に記載した食品を良く食べる方は過剰に摂取している可能性があります。

マーガリン、ピーナツバター、マヨネーズ、コーヒークリーム、ケーキ、アイスクリーム、チョコレート菓子、クッキー、クラッカー、菓子パン、クロワッサン、菓子パイ、ポテトチップス、ドーナツ、カップ麺、インスタント麺、缶スープ、ハヤシ・シチュー・カレー等のルウ、チキンナゲット、フライドポテト、フライドチキン、パイ生地、冷凍食品のから揚げ、冷凍ピザ、唐揚げや天ぷらなどの冷凍食品

どれも一般的に良く食べられているものだと思います。
企業努力によってトランス脂肪酸を低減している商品もありますので一概には言えませんが、原材料表示の先頭近くに、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングがあったらトランス脂肪酸が多く入っている可能性があります。

外食・市販の弁当・ファストフードには多くのトランス脂肪酸が入っています。
菓子のサクッとした食感の商品には、ショートニングが使われて居る事が多いです。
市販のパンにもマーガリンやショートニングがたっぷり使われています。


帝国ホテル ホテルマーガリン



帝国ホテルマーガリン外箱

帝国ホテルマーガリン中身

帝国ホテルマーガリンは、今ほどトランス脂肪酸の害が認知されていない時代から、トランス脂肪酸を低く抑えていました。
マーガリンの中では添加物が少なく、酸化防腐剤や着色料が使われていないのが特徴です。

帝国ホテルマーガリン原材料

少しお高いですが、私はずっとこの商品を購入しています。
トランス脂肪酸が低くても不味ければ買っていませんが、これは美味しいです!
少し大きめのスーパーなら、どの系列店でも置いてありますので手に入れやすいです。

帝国ホテルマーガリン栄養成分

100g当りのトランス脂肪酸量は0.5gで、マーガリンとしては極めて少ないと思います。
記憶違いでなければ昔はもう少し入っていた気がしますが、含有量が少なくなりましたね。


念のため販売元の株式会社帝国ホテルキッチンに電話で確認しました。
帝国ホテルキッチンには、商品の質問などに対応するフリーダイヤル番号があります。
電話番号は、パッケージの箱に印刷されています。
フリーダイヤルに電話すると、おばちゃんオペレーターさんが出ました。
とても丁寧に対応していただけました。

1個の内容量は185gなので、トランス脂肪酸の合計量は0.925gです。
あり得ないですが一気に1個全部食べても、問題ない値にしているそうです。
「帝国ホテルキッチンとして、お客様にご安心頂けるよう昔からトランス脂肪酸の低減に努めております」との事です。
さすが帝国ホテルですね。

マーガリンに限らず、個々の商品に入っているトランス脂肪酸量に関しては時々お問合わせがあるそうです。
トランス脂肪酸が一般消費者に認知されてきている証拠ですね。


雪印メグミルクのマーガリン


雪印と言えばネオソフトですね。
昔からマーガリンを作ってきたメーカーです。
各商品のトランス脂肪酸含有量が書かれた資料が公式サイトにありました。

・ネオソフト:100g中のトランス脂肪酸量0.8g
・ネオソフト ハーフ:100g中のトランス脂肪酸量3g
・新 ネオソフト べに花:100g中のトランス脂肪酸量3g
・ネオソフトコクのあるバター風味:100g中のトランス脂肪酸量3g
・雪印メグミルクヘルシーリセッタ ソフト:100g中のトランス脂肪酸量3g
・ケーキ用マーガリン:100g中のトランス脂肪酸量0.6g
・バターのようなマーガリン:100g中のトランス脂肪酸量0.6g

100g中のトランス脂肪酸量が3gは、他社と比べて少し多めです。
ネオソフト、ケーキ用マーガリン、バターのようなマーガリンは優秀です。
メグミルクのマーガリンは、価格が良心的なので消費が多いご家庭には良いと思います。

公式にトランス脂肪酸のページがあります。



明治のマーガリン


明治も昔からマーガリンを出しています。
コーンソフトは、全体的に塩気が強めな印象です。
公式サイトにある資料の中に、2016年10月段階でのトランス脂肪酸含有量が記載されていました。

・コーンソフト :100g中のトランス脂肪酸量1g
・コーンソフトバター入り :100g中のトランス脂肪酸量1g
・コーンソフトハーフ :100g中のトランス脂肪酸量1g
・なめらかソフト :100g中のトランス脂肪酸量1g
・ヘルシーソフトオフスタイル :100g中のトランス脂肪酸量3g
・ケーキマーガリン :100g中のトランス脂肪酸量4g
・チーズこんがりソフト :100g中のトランス脂肪酸量1g
・チューブでバター1/3 :100g中のトランス脂肪酸量2g

100g中のトランス脂肪酸が1gの商品が多いです。
明治の基準なのでしょう。


J-オイルミルズのマーガリン


こちらも昔からあるラーマが有名です。
昔はユニリーバ・ジャパンが家庭用マーガリン事業をやっていたようですが、2007年に全マーガリン商品を譲渡されたようです。

・ラーマ バターの風味 : 100g中のトランス脂肪酸量1g
・ラーマ :100g中のトランス脂肪酸量1g
・ラーマ バター好きのためのマーガリン :100g中のトランス脂肪酸量1g
・ラーマソフト減塩 :100g中のトランス脂肪酸量1g
・カルピスソフト :100g中のトランス脂肪酸量1g
・ラーマ プロ・アクティブ :100g中のトランス脂肪酸量1g

100g中のトランス脂肪酸量が1gの商品ばかりです。
統一しているのでしょう。

公式サイトにトランス脂肪酸のページが用意されています。



小岩井乳業のマーガリン


小岩井のマーガリンも以前からトランス脂肪酸が少ない事で有名です。
公式サイトにトランス脂肪酸含有量情報がありました。

・小岩井マーガリン 【醗酵バター入り】:100g中のトランス脂肪酸量0.68g
・小岩井マーガリン 【ヘルシー芳醇仕立て】:100g中のトランス脂肪酸量0.39g

1gを切っているのは優秀ですね。
ヘルシー芳醇仕立てに関しては、帝国ホテルマーガリンより低い値です。
ヘルシー芳醇仕立ては、2017年3月1日発売の新商品です。

帝国ホテルマーガリンほどではありませんが、小岩井マーガリンも他社のマーガリンと比べると若干お高いです。
味は美味しいとは思うので、たまに醗酵バター入りの方を買ってます。
次はヘルシー芳醇仕立てを買ってみよう。



西友オリジナルのみなさまのお墨付き


西友のサイトには詳しくトランス脂肪酸の量が判らなかったので、問い合わせました。
問合わせのついでに製造工場も聞いたので、情報として書いておきます。

・ふんわりソフトバターの風味:100g中のトランス脂肪酸量は1g
製造は、丸和油脂株式会社の埼玉工場で作られています。
マヨネーズ類、ドレッシング類、マーガリン類、精製油脂などの製造と販売をされている企業です。

・バター入りマーガリン:100g中のトランス脂肪酸量は1.1g
こちらの製造は、株式会社J-オイルミルズなのでラーマに近い味です。

西友ドットコム


イオンのトップバリュマーガリン


西友のみなさまのお墨付きも安いですが、イオンオリジナルのトップバリュもお安いです。
こちらも公式ページの情報量が足りないので、問い合わせました。

・オメガ3マーガリン:100g中のトランス脂肪酸量は0.71g
・塗りやすい発酵バター入りマーガリン:100g中のトランス脂肪酸量は0.73g
・カロリー50%カットキャノーラソフト:100g中のトランス脂肪酸量は0.4g
・白いファットスプレッドべに花ソフト:100g中のトランス脂肪酸量は0.1g
・毎日の食卓にテーブルソフトTable Soft:100g中のトランス脂肪酸量は0.47g
・軽やかな口どけTABLE SOFTテーブルソフト:100g中のトランス脂肪酸量は0.47g

値段の割にトランス脂肪酸の含有量が0.4g代と優秀です。
しかし、一部商品は食用植物油脂(なたね)が遺伝子組換え不分別なのが気になります。

上記商品は、全て丸和油脂株式会社の埼玉工場で作られています。
みなさまのお墨付き ふんわりソフトバターの風味を作っている会社と同じです。
丸和油脂さん、手広いですね〜。

・軽やかな口どけテーブルソフト:100g中のトランス脂肪酸量は1.2g
こちらは、J-オイルミルズの静岡工場で作られています。

・ガーリックソフト:100g中のトランス脂肪酸量は0.65g
こちらの製造は、大阪にあるマリンフード株式会社です。
マーガリン、コンパウンドマーガリン、ピザ用ナチュラルチーズ、プロセスチーズ、ホットケーキ、パンケーキ、ピザソース、焼きそば、フリーズドライみそ汁等の製造加工及び販売をされている企業です。

「軽やかな口どけTABLE SOFTテーブルソフト」という商品と「軽やかな口どけテーブルソフト」という商品があります。
同じ商品名ですが、全く違う商品です。
製造者と工場が違いますし、成分も違います。
どう違うかご案内できる情報が無いとの事で、違いは解りませんでした。
紛らわしい・・・

おうちでイオン
イオンショップ


今のマーガリンはそれほど危険じゃ無さそう


スーパーで気軽に手に入るマーガリンのトランス脂肪酸含有量について調べました。
全ての商品を網羅できていませんが、手に入りやすい商品はチェックできたと思います。

どの企業もトランス脂肪酸量を低減化しているので、昔より大分マシになっています。
心配な方は、100g中のトランス脂肪酸量が1gを切っている商品を選んでください。

安価なマーガリンには、香料などの添加物が入っています。
トランス脂肪酸と同じく添加物にも気をつけてください。
添加物の味に慣れると舌がバカになるので、なるべく入っていない商品を選んだ方が良いと思います。

特に子供の味覚は食環境によって大きく変化して行きます。
添加物や香料まみれの食品に慣れると、味がハッキリしているものや濃いものを欲しがるようになります。
天然のうま味を感じない舌にならないよう気を付けてあげましょう。

量があって安い商品はコスパが良いので、価格とのトレードオフです。
コスパを取るか安全性を取るかです。


マーガリンはプラスチックは嘘!


「マーガリンは食べるプラスチック」という言葉を聞いた事があるでしょうか?
マーガリンは化学的構造がプラスチックに似ているから、プラスチックを食べるのと同じだという誤情報が広まりました。

シス-トランス型

シス型、トランス型は二重結合の炭素に結びつく水素の向きで決まります。
トランス型になった脂肪酸の事をトランス脂肪酸と呼びます。

シス−トランスというのは立体異性体と言って、同じ構造異性体同士で重ね合わさることができない分子を指します。
右手と左手のように、どうやっても同じ形にならないものが立体異性体です。
立体異性体は分子構造が同じですが、配置が違うので異なる化合物と考えられ、それぞれ違う生物学的性質を示す事があります。
化学は苦手なのでここまでにしておきますが、マーガリンがプラスチックというのは飛躍しすぎた話です。

プラスチックを食べても身体に吸収されませんが、マーガリンは吸収・代謝されます。
この事からもマーガリンがプラスチックではない事が解ります。

食べるプラスチックを追認するような実験がありました。
ショートニングで揚げられたポテトが、数年間放置しても腐らなかったというものです。
腐らない食べ物は何となく危険そうですよね・・・

腐らないものが危険なら、インスタントラーメンも危険という事です。
水分が無ければ常温で腐りにくいのは当たり前です。

ポテトも高温の油で揚げられ、水分が飛んでいますので腐りにくい状態ですが、いつかは空気中の水分でカビます。
中の芋に残っている水分も塩がついた衣が吸い上げるので、腐るより先に乾燥します。
乾燥しているミイラが腐らないのと同じです。

マーガリンではなく、バターにすれば安全か?
実はバターの中にも天然のトランス脂肪酸が含まれています。
牛、豚、羊など、動物の肉の中にもトランス脂肪酸が存在しています。
肉を食べるという事は、トランス脂肪酸を摂取することです。
脂肪酸が入っている食品には、量の違いはあれどトランス脂肪酸が含まれていると考えて良いです。

かつては天然油脂の方が安全と考えられていましたが、天然油脂も人工油脂と同じくらい危険という研究もあり、賛否が分かれています。
どちらも食べ過ぎが良くない事は確かです。

肉やバターに含まれる飽和脂肪酸、植物油に含まれる不飽和脂肪酸、どちらも油であることには変わりありません。
健康の為にと積極的に油を摂っている方の中には、身体が処理できないほど多くの油を摂っている方が少なくありません。
油脂は高カロリーなので、摂り過ぎれば当然太ります。
トランス脂肪酸リスクより、肥満による病気リスクの方が危険な気がします。

不飽和脂肪酸が多い魚油は血中コレステロールを低下させるなどメリットが多くあります。
しかし、毎日大量の魚油を摂取していると出血が止まりにくくなったり、脳卒中や脳出血の発症率が高まるという研究もあります。

身体に良い食品も、摂りすぎれば毒になります。
過ぎたるは及ばざるが如しですな。


おっさんになると脂っこいものが食べられなくなる?


若いころ「おっさんになると揚げものや肉が食べられなくなる」と諸先輩方から聞きました。
ところが、おっさんになっても私は全然食べられます。

胃腸は強くない方ですが、肉や揚げものは大好きです。
朝食がステーキでも平気なくらいです。
マーガリンやバターもたっぷり塗りたい派です。
脂肪酸LOVEな私です(笑)

太らないよう気をつけねば・・・


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posted by ユージュー at 15:16 | Comment(0) | グルメ 安くてウマー
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