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2017年02月14日

両手鍋の取っ手が取れた!部品を取り寄せて交換修理する

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キッチングッズ関連のネタが続いていますが、今回は長年使っているステンレス製両手鍋の取っ手修理の話です。

鍋の取っ手修理画像

ここ数年、取っ手が緩む事が多くその度にネジを締め直して使っていました。
ある日、料理をしようと両手鍋を持ちあげると取っ手が緩んでいるのに気が付きました。
いつものようにネジを締めると、バキッと取っ手が割れました!

割れた取っ手を見てみると、樹脂製の取っ手裏がガスコンロの熱によって炭化しています。
爪で少し力を加えるとボロボロと破片やカスが出る程もろい状態になっていました。
「取っ手裏が少し溶けてるな〜」とは思っていましたが、そこまでもろくなっているとは思ってもいませんでした。

熱々の料理を運んでいる時に取っ手が割れたら、ひっくり返して大やけどするところでした。
おそろしい・・・
偶然、ネジ締めの時に割れてくれたお陰で大事に至らず助かりました。

このように樹脂製の取っ手の鍋は、長く使っているともろくなるので注意してください。
ガスコンロの火を大きくしていると、炙られた取っ手が溶けます。
溶けた部分は、炭化してボロボロに崩れて行きます。
鍋の取っ手が炙られる図
両手鍋は、構造的に熱が上がる場所に取っ手の樹脂部分があります。
鍋底より大きな火で調理しないようにすれば取っ手の寿命を伸ばすことが出来ます。

取っ手を焦がすと、ビニールを焼いた時のような非常に強い化学的で嫌な臭いが部屋中に広がります。
取っ手樹脂が焦げると、身体に良くないガスが発生します。
延々と吸い続けなければ大丈夫なので、嫌な臭いがしたら火を止めて換気してください。
換気が遅れると数日臭いが取れない事もあります。

鍋底からはみ出すほど火を大きくしても調理が早く済むわけではありません。
はみ出した炎が鍋に熱を伝える事はなく、ガスが無駄になるだけです。
長く使っている鍋がある場合は、取っ手(特に裏の方)を手や爪でカリカリ擦って、劣化がないか確認してください。


両手鍋の取っ手部品を探しましたが・・・


アルミ鍋は使用年月が長いと薄くなっていきますが、今回取っ手が壊れた鍋はステンレス製でとても丈夫です。
取っ手を直せば問題無く使えそうなので、メーカーから取っ手を取り寄せようと考えました。

ツルマル鍋のマーク

鍋の裏を見ると丸い鶴のマークがありました。
マークの下に「TSURUMARU BRAND SINCE 1901 NIPPON ALUMINIUM CO.,LTD.」と記載があります。

鶴丸ブランド?

調べてみるとツルマルブランドは、株式会社日本アルミという企業のブランドでした。
日本アルミは、1901年の創業時から良質で安価な鍋やヤカンなどの調理金物を作っていて、数多くの定番商品があったようです。

日本アルミは住友軽金属工業の子会社でしたが、同じ住友軽金属工業の子会社である岩井金属工業株式会社に吸収合併され、株式会社ナルコ岩井になったようです。
ナルコ岩井は、2010年に鍋などのアルミ生活用品製造から撤退しています。

その後、ナルコ岩井の親会社である住友軽金属工業が、古河スカイという会社に吸収合併されて株式会社UACJという会社になってます。
古河スカイは、加工品事業を古河スカイテクノ株式会社に承継した後、株式会社UACJコンポーネンツ深谷へ商号変更されたようです。
今後も吸収合併が予定されており、株式会社ニッケイ加工になるとかならないとか・・・

もう、吸収合併や事業統合が多すぎて、どこが引き継いでいるか訳が解りません。

どちらにしろ2010年に鍋などの調理器具製造から撤退しています。
撤退から7年経過しているので、もう部品供給はされていないでしょう。


ホームセンターなら同じような部品があるだろうと、大規模店を回って探しました。
業務用の雪平鍋需要からか、片手鍋の付け替え用木製取っ手はありました。
鍋蓋のツマミ部品もありました。

しかし、両手鍋の取っ手は全く売っていません!

系列の違うホームセンターも回って探しましたが置いていませんでした。
何でも揃うホームセンターに置いてないなんて・・・


新しく鍋を買うしか無いのか?


「鍋自体は使えるのに買い替えしか無いか」と思い、似た形状の鍋金額を調べました。

同じような厚底三層構造のステンレス製両手鍋を探すと、安いので2,000円くらいです。
良いのは1万以上します。
厚底以外ならもう少し安いですが、厚底鍋は保温力に優れているので煮物などに便利です。
底全体に熱が均等に加わる事により、素材が偏って焦げる事もありません。

長く使う事を考えれば、2,000〜3,000円は決して高くはありません。
しかし、鍋自体が使えるのに買い替えるのは勿体ない!
貧乏性な私は、どうしてもそう感じてしまいます。

木材を加工して取っ手を作ろうかとも考えましたが、熱や水によってすぐ劣化しそうです。
どうにか取っ手だけ手に入らないものか?


ネットで両手鍋の取っ手部品を探す


「ネットなら取っ手部品が売られているかも!」と思い検索すると、ありました!

ありましたが、両手鍋の取っ手で見つかるのはビタクラフト製鍋の専用部品です・・・
1個(片手分)で500〜600円で売られています。

ビタクラフトの両手鍋用取っ手部品を良く調べると、ネジ穴が1個しかありません。
今使っているツルマルの両手鍋は、ネジ穴が2つあります。
電動ドリルで穴あけ加工すれば使えそうですが、強度に問題が出たりサイズが合わなければ両手分で1,000円以上無駄になります。

「鍋を作っているメーカーなら部品売りしているかも」と思い、同じような鍋を作っているメーカーのサイトを確認しました。

幾つか両手鍋の部品売りしているメーカーはありましたが、自社製鍋用に取っ手部品を販売しているのでサイズもネジ穴数も書いてありません。
付けられるかどうかが解らんのは、ビタクラフトと一緒。

「両手鍋 取っ手 修理」などで検索しても、全く情報がありません。
出てくるのは「修理できない」とか「新品買った方が良い」というコメントばかり・・・


探してる両手鍋の取っ手部品が見つかった!


半ば諦めかけていたところ、使っている取っ手と同形の取っ手部品画像を見つけました。
画像を見る限りは、壊れた取っ手とほぼ同じ形に見えます。
画像から辿ると、大阪にあるプラスチック部品を作っている企業のホームページでした。
メーカー向けにプラスチック部品を売っている会社のようです。

数が多い受注生産がメインっぽいので、個人には売ってくれないかもと思いつつ、端数が余っている可能性もあるので一応連絡してみました。

すると「1セット単位(左右の取っ手2つで1セット)で個人様にも販売しています」という嬉しい返事が!

サイズを教えて欲しいと聞かれたので、取っ手取り付け部分にある金具写真に2つのネジ穴幅を書き込み、メールして確認してもらいました。

鍋の取っ手取り付け金具の大きさ

「1つ目のビス穴中心から、2つ目ビス穴中心まで25mm」てな感じで伝えしました。
取っ手にある穴と、鍋の取り付け金具にある穴の位置が合っていないと付きません。
工業製品なので、幅やサイズを伝える時は、mm単位で伝えます。

この会社の取っ手部品は、M5ビスを使うようネジ穴が開けられていると教えてもらいました。
手元にある鍋の取っ手に付いていたビスを測ると、同じM5ビスが使われていました。
鍋の取っ手ビスは、M5が使われる事が多いようです。

こうした確認のやり取りをした結果、持っている鍋に取り付け可能なものをリストアップしていただけました。

私が選んだ取っ手は(No.2-18)という商品。
料金は、1セットの商品代756円と送料250円で、合計1,006円でした。
鍋の取っ手は、どれを選んでも同金額のようです。
良心的な価格なので、鍋を買い直すより安く済みますね。

代金は、切手での支払いになりました。
総額分の未使用切手を先に送り、確認が取れ次第商品を送付してくれます。
年賀切手が余っているので使って良いか相談したところ、金額が合っていれば切手の種類は問わないとの事でした。

今回お世話になった取っ手部品を直販してくれる企業はこちら。

成和プラスチックさんは、両手鍋の取っ手だけでなく、片手鍋の取っ手、鍋蓋ツマミも作られています。
私が買ったネジ穴が2つの取っ手とは別に、ネジ穴が1つの取っ手もあります。
きっと、どの商品もホームセンターで買うより安いはずです。

ホームページに注文システムが無いので、欲しい方はメニューにある「お問合わせ」からメール、又は電話で連絡しましょう。
私は最初から最後までメールでやり取りをしましたが、返事は遅くとも翌日には貰えました。
対応や言葉使いなど、メールでも親切さが伝わってくる対応でしたよ。


部品到着!取り付けました


こちらから送付した代金切手が届き、商品発送の連絡が来ました。
数日後、商品の取っ手が届きました。
納品書と共に、丁寧な手書きメッセージも添えられていました。
些細な事ですが、こういうのは社員さんの気持ちが伝わってきます。

商品は袋に入っていて、エアパッキン(プチプチ)で包まれていました。
内容物は、左右の取っ手、取っ手の根元に付く金具(写真では取っ手にくっついてます)、ビス(M5×12)4本となります。

送られてきた取っ手

早速、両手鍋に取り付けました。

取っ手取り付け後

おぉー、完璧!まるで新品のようです。
両手鍋の取っ手修理は無理と言われていますが、このように生産終了している昔の両手鍋でも修理ができました!
成和プラスチックさんに感謝です。

付属ビスでは鍋側金具に届かなかったので、鍋に元から付いているビスを再利用しました。
ビスの長さが合わない場合は、ホームセンターなどで合う物を探してください。
大きいホームセンターなら1本数十円で売っています。
ビスは、錆びに強いステンレス製のビスにしましょう。


ビスやネジに詳しく無い方は、図の部分を測ってください。
M5というのは、ネジ部分の直径が5mmになります。
M5×20であれば、直径5mmで、頭の長さを含まないネジ長が20mmです。
ビスのどこが5mm?の図

※ビスの長さに関して
後日知ったのですが、鍋には付属のビス長さが使われる事が多いそうです。
ビスの長さに関しては相談してもらえば、対応出来るかも知れないとの事です。

うちの鍋は、内径が20cmの標準サイズです。
取っ手根本に付く金具は、鍋に当たる部分が鍋の外側(丸い弧)に沿うようになっています。
鍋に合わない可能性もありましたが、合わせてみたらピッタリでした。

両手鍋にも各種サイズがありますが、内径20cm以上の大きい鍋の場合、アールが合わず取っ手根本の金具と鍋の間に微妙に少し隙間ができるかも。
鍋側のネジ穴さえ合っていれば、取り付け自体は出来ると思います。

取っ手取り付け後

ネット検索すると「両手鍋の取っ手修理をするには?」という質問が多く出てきます。
私と同じように、両手鍋の取っ手だけがダメになるケースが多いのでしょう。
需要ありそうだからホームセンターに置けば良いのにねぇ。

ご紹介した成和プラスチックさんは、汎用品の取っ手部品を直販してくれます。
生産終了した鍋や、ノーブランド鍋に取り付けできる取っ手部品を扱っている会社は、なかなかありません。
価格も安いので、取っ手だけが欲しい方にオススメです。

新品のようになったのは、鍋に付いていた汚れを綺麗にしたからというのもあります。
長く使用して付いた普通に洗っても取れない焦げと汚れを、頑張って綺麗に落としました。
鍋の汚れ落としは、次の記事で。


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posted by ユージュー at 11:29 | Comment(4) | キッチン 調理道具
この記事へのコメント
長年愛用してきた「吉岡クーパーオーブン」という両手鍋の取っ手の交換部品を探していましたが、どこを探しても見つからず、あきらめかけていたところ、こちらの記事にたどり着きました。
この記事と同じ状況で、メーカーに問い合わせもかけましたが、丁寧対応していただけましたが、旧式ということで、やはり「生産終了&欠品」でした(泣)

鍋を処分する前で良かったです。取っ手の形は違ってしまいますが、トライしてみようと思います。
これから、成和プラスチックさんに注文をかけてみます。
良い記事をありがとうございます。
Posted by 補修難民 at 2018年05月15日 21:49
補修難民さま、コメントありがとうございます。

私も補修難民でしたので、お気持ちわかります。
鍋側のねじ穴の数と大きさに注意してください。
成和プラスチックの受付の方は親切なので、採寸して写真と共にメールすると相談に乗ってくれますよ。
丁度良い取っ手が手に入ると良いですね。
Posted by ユージュー at 2018年05月16日 11:04
嫁さんが娘の出産でいない間、台所を掃除していたら、片方の取っ手が無鍋を見つけ捨てようとおもったのですが、嫁さんの鬼顔が怖くて修理することに。やっとこの記事に出会えましてありがとうございました。連休明けに早速注文しようとおもいます。
Posted by 沼口さとし at 2018年09月16日 12:46
沼口さま、コメントありがとうございます。
管理人のユージューです。

良かれと思ってやったのに「なんで勝手に捨てんのよ!」なんて言われたら悲しくなりますね(笑)
取っ手が壊れた鍋も服の染み落としや雑巾の殺菌で煮る用(料理用鍋でやるのが気になる方)にしている方もいるので捨てる前に確認しましょう。

私は元からついていたネジを再利用しましたが、ビスの大きさを伝えるともしかすると付けてくれるかもしれませんよ。
ネジが短かったと伝えたら次は対応しますと言っていただきました。
サービスの域なので対応可能な在庫ビスがあればでしょうけど。

ビスの太さは何ミリ、長さ(ネジ頭含まず)何ミリと言った感じで伝えると間違いないと思います。
使えるものは長く使っていきましょう!
Posted by at 2018年09月22日 01:08
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