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2017年02月08日

切れ味抜群!貝印(日本製)のキッチンバサミの使い心地

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今回は、キッチン鋏(はさみ)の選び方や使いやすさ、買う時のチェックポイントなどです。

キッチンバサミで出来る事は、ほとんど包丁でも出来るので必要ないと思われている方も多いと思います。
そんな方は、袋やヒモを切るくらいしか使っていないのではないでしょうか。

ちょっと食材を切るだけなのに、包丁とまな板という洗いものが出るのは面倒です。
固い乾物を切る場合に包丁を使うと、包丁が直ぐに切れなくなります。
包丁で紙パックを切ろうとすると危ないです。

そんな時に使えるのがキッチンバサミです。
あると便利な台所グッズですよ。

キッチン鋏画像

キッチンバサミの良いところは、ちょい使いが出来るところ。
少しだけ野菜を切るとか、時間が無い時に薬味ネギを切るのにも使えます。
焼き肉を鉄板の上で切る方も居ます。
小さいお子さんが居るご家庭では、煮物などの大きい具材を皿の上で切れます。

カニをばらすには必須です。
うちはカニなんて滅多に食べないので、紙パックの解体、昆布のカット、小ネギをなどの薬味を切る用途が多いです。
カニ食いたいな〜!

キッチンバサミと一般的なハサミの違いは、錆びない事と丈夫さです。
キッチンバサミは、ビニール、ヒモ、紙、食材などなど色々な用途で使われますので作りが丈夫です。
固いものが切れるよう刃が短めに作られていて、強い力が掛けられるものが多いです。
また、水周りで使用される事から、ほとんどの商品は錆びない素材で作られています。

長く使えるよう工夫されているので、多少雑に扱っても壊れにくいです。
壊れるより切れなくなる方が早いでしょう。


キッチンバサミだからこそ波刃が重要


多くのキッチンバサミの刃は、波刃が付いています。
多くのキッチンバサミに波刃が使われる理由は、切れる状態を長期間保つためです。
刃というのは、刃先が丸まってくると素材に引っかからなくなります。
刃が素材に引っかからないと、素材の上を滑ってしまい全然切れません。

波刃は波の部分で素材を大きく引っかけて切る構造なので、刃が滑りにくい構造です。
引っかかりによって、多少刃が丸まっても力で押し切る事ができます。
これが長期間切れる状態を維持します。

パッと見ストレート刃のような波刃加工の商品もあります。
マイクロエッジなどと呼ばれるこの手の刃は、よく見ないと波がほとんど解りません。
見た目と違い、材料を引っかける波刃ならではの特性はあります。

料理に使う三徳包丁も良く研がれたものは、顕微鏡で見ると刃がギザギザのノコギリ状になっています。
ギザギザが無いと刃が食材に引っかからないので、力を入れても切れません。
切れない包丁は、食材の繊維を裂けないまま力が加わりますので、食材を潰してしまいます。

そんな波刃にも、デメリットはあります。

食材を切った際に、食材カスや汁が汚れとなって波刃に詰まりやすいです。
水で流して布巾などで拭いてやればほとんどの汚れは取れますが、それがどうしても嫌な方はストレート刃の方が良いでしょう。
ストレート刃は、刃が丸まるのが早いので切れ味は落ちやすいですが断面は綺麗です。

切るものが限られているならストレート刃でも問題ありませんが、色々なものを切るなら波刃をオススメします。

ハサミも砥石で研げますが、包丁と違い噛み合わせの調整が必要です。
安価なハサミは、蝶番の締めつけ調整ができません。
出来たとしても刃同士が強く当たり過ぎると直ぐに切れなくなりますし、弱いと素材を刃と刃の間に滑りこませてしまい上手く切れません。
研ぐ場合は、噛み合わせに影響しないよう、軽く研ぐようにしてください。


余計な機能は要らないでしょ?


キッチンバサミの中には、色々な機能が付いたモノがあります。

栓抜きとか蓋開けとか・・・そういうの、必要ですか?
栓抜きくらい持ってますよね。
そもそも最近、栓抜きはほとんど使いません。
瓶の蓋開は、シリコンゴムや輪ゴムを巻くなど、滑り止めを使った方が楽に開けられます。
カレー粉などの缶蓋も、小さいスプーンで開けられます。

ハサミの噛み合わせは、意外とデリケートです。
切る方向に力が加わるのは良いのですが、余計な部分に力を加え過ぎると素材に曲がりが起こります。
歪んで噛み合わせが悪くなると、ハサミ本来の機能が落ちる事になります。

そして、これが1番危惧するところですが、刃付きの道具は怪我をします。
ハサミは指穴に指を入れて使いますが、刃の方を持って缶蓋を開けるようにする商品もあり、手が滑った時に刃が開きスパッと・・・
あぁ〜考えただけで痛い!

指穴のフチに金属の出っ張りが付いている商品も怖いです。
なかなか切れない固いものを切ろうとハサミに力を入れたら、いきなり切れてガンッと刃が閉じることがあります。
たまたま指を全部掛けていなかったら、たまたま出っ張りに引っかけたら・・・
怪我しますよね。

色々な機能が付いているとお得な気がしますが、あぶね〜っすよ。
特に刃が付いていて、力を入れるモノは、思わぬ方向に刃が動く事があります。
ハサミはハサミ本来の持ち方以外はしない方が良いです。

包丁、ナイフ、ノミ、ノコギリ、刃の付いた物は決まった持ち方で使います。
怪我をしたくなければ、多機能を売りにしている商品は止めときましょう。

蕎麦もラーメンもパスタもカレーも天ぷらも・・・なんでもある店は専門店ほど美味しく無いですよね(笑)
美味しいラーメン屋は、ラーメンだけでやっていけるはず。

ハサミとして機能不足だから多機能にしてお得感を出しているのでは?
全てとは言いませんが、そういった商品もあると思います。
キッチンバサミには、こうした多機能売りの商品が、他の調理器具より多い気がします。

多機能=悪ではありませんが、キッチンバサミのように刃が付いていて、強い力をかける可能性があるモノに、多機能は要らない気がします。
余計な機能のコスト分安くするか、ハサミ本来の機能を良くしてほしいな〜。

これから生活を始める方で、道具が一切無いなら少しの間だけ多機能を生かせると思いますが、きっとハサミとしてしか使わなくなりますよ。


指穴の大きさ次第では痛くなる場合も


手の大きさは、人それぞれです。
キッチンバサミは指穴が大きい商品が多いですが、人より手が大きいとか指が太いという方は、大きめな指穴のものを選びましょう。
指の収まりが悪いと、力を入れにくかったり指が痛くなったりします。

1番安全なのは、指穴に全部の指が入るものです。
指が指穴に全部入ると力を入れやすく、刃が不意な動きをしても怪我を防げます。

家族に利き手が違う人が要る場合も注意です。
左右の指穴の大きさが違う商品がありますが、ほとんどが親指側が小さい右利き用です。
反対に持つと刃同士を離す方向に力が掛かり、刃が浮いて切れない場合もあります。
左右の指穴が違う大きさの商品は、持つ方向が決まっています。

指穴の大きさが違う商品は、正確に刃に力が加わる点では良いのですが、使う時に注意して指を入れなければならないので面倒です。
サッと取ってサッと使うキッチンバサミは、利き手がどちらでも使いやすい左右の指穴が同じ大きさのものをオススメします。


分解できないと奥の汚れは取れません


キッチンバサミは、食材にも使うので清潔な状態で保ちたいものです。

私が以前使っていたものは、分解できませんでした。
安全のためのプラスチックのガードが付いた商品で、刃の根本(手に近い部分)の汚れが本当に取りづらくて洗うのに苦労しました。

今回は、蝶番部分が外れるものを購入しました。
数カ月に1回でも、蝶番を外して溜まった汚れを洗えるのは衛生的です。

使用中に突然蝶番が外れるのが怖くて、分解できるタイプを選ばない方も居ると思います。
危ない商品もあるようなので、購入する前に商品レビューに目を通してください。
「思わぬタイミングで外れて足に刺さった」とか「危ない目にあった」というレビューを見かけました。
蝶番の締め方が甘かったのか、機構的問題かは判りませんが、突然外れたら怪我しそうです。


キッチンバサミの素材で気をつける点


キッチンバサミとして圧倒的に多いのは、ステンレス刃です。
ほとんど錆びず、綺麗な状態で長く使えます。
包丁などで使われる鋼鉄刃の方がステンレス鋼刃より切れますが、こだわりのプロでなければステンレス刃で十分です。

素材で注意したいのは、持ち手グリップ部分の耐熱温度です。
商品によって、食器洗浄器の温度に耐えられないものがあります。
食器洗浄器で強力洗い設定にすると、かなり高温のお湯で洗う機種があります。

グリップのゴムやプラスチックの耐熱温度は、買う前に確認しましょう。
耐熱温度が高い方が安心です。

毎日のように食器洗浄器に入れる方は、食器洗浄器に対応した商品を選びましょう。
耐熱温度が大丈夫なら、記載が無くとも問題は出ないと思いますけどね。


購入したキッチンバサミはコレ!



近所のホームセンターで、1,300円くらいでした。

貝印の日本製商品です。
割と大きな溝付き刃です。
刃が短めなので強い力が掛かります。
持ち手部分はABS樹脂で耐熱温度は100度です。
食器洗浄器対応です。

蝶番部分を外せて、分解洗浄ができます。
他の商品レビューで「ハサミを大きく開いた時に外れる」という書き込みを見ました。
この「キッチン鋏セパレート」も、不意に外れないか心配でしたが、問題ありませんでした。
ハサミの指穴に私(男)の手を入れて思いっきり開いても外れません。

左右の手でハサミの指穴を持って、通常使用時にはあり得ないほど思いっきりハサミを開くとやっと外れるようになっています。
蝶番を外すのに道具は必要ありません。
本体に付いている出っ張りが蝶番の役目をしているので、外しても細かい部品が出ません。

裏の説明書きは、こんな感じです。
裏面説明書

ギンナン割り溝が付いていますが、そんな銀杏割りませんよね?
何で銀杏なのか・・・要らない機能です。

使い始めは少し硬い感じがしますが、直ぐにスムーズに動くようになります。
そして、気持ち良く凄く切れます。
このセパレートタイプには、ハサミケースやキャップは付いていません。

同シリーズで、ハサミキャップ付きもあります。
但し、こちらは波刃ではありません。
銀杏割りではなく、キャップ回しの溝があります。
名前にミドルとあるように、サイズが少し小さめです。



マグネットケース付きもあります。
これも波刃ではありません。
マグネットケースは良いですが、余計な機能が付いてます。
プルタブ起こし、シールカッター、ドライバーという微妙な多機能チョイス。

公式サイトに「プルタブお越し」って書いてあります。
プルタブさんお越しやす〜ってか?
「プルタブ起こし」の間違いな気が・・・



刃物に定評のある貝印ですが、このラインナップを見るとちょっと迷走気味ですね(笑)
銀杏割りは要らないけど、セパレートタイプの使い心地はなかなか良くて満足しています。

貝印のキッチンバサミのラインナップには、中国製もあります。
今まで使ってきたハサミ全般(文具ハサミ含む)に言える事ですが、中国製は噛み合わせが良くないものが多い印象です。
よって、今回は日本製に絞って選びました。


100均のハサミはハズレありです


度々100均をオススメしている私ですが、ハサミはオススメしません。
文具のハサミも、洋裁用の布切りバサミも、キッチンバサミも全部です。

噛み合わせが最悪で、全く切れずハサミとして機能しなかった経験があります。
チョキチョキ開け閉めしてるだけなのにやたら重く、良く見ると刃がくっつき過ぎていて削り合っている酷いモノもありました。
刃が薄過ぎるのか素材が弱いのか判りませんが、刃が曲がりやすい気もします。

この事から「100均では2度とハサミを買わない!」と心に誓いました。
きっと私がハズレだけを引いただけです。
当たりなら良く切れます!きっと。

急場しのぎのハサミとして、100円で買えるのは素晴らしい企業努力だと思います。
その場限りで使って捨てるくらいの気持ちなら、意外と使えます。
100均のハサミを長く使おうとするのが間違いです。


牛乳パックのカットがメインならコレ!


牛乳パックのカットは、これに勝るものはありません。
この曲がった刃が付いているタイプは、凄く使いやすいです。

手が切るモノに当たらないと、こんなに楽なのか!と思わせてくれる商品です。
紙パックのカットに関しては、キッチンバサミよりこっちが良いです。
文具のハサミとしても普通に使えます。



キッチンバサミを使いだすと無しでは居られない


何かと便利なキッチンバサミ。
使い始めると手放せなくなります。
面倒くさがり屋さんに最適なアイテムと言えます。

注意点は、不衛生になりがちな事です。
蝶番の付け根部分など、構造的に洗いにくい部分に汚れが溜まりやすいです。

肉を切ると、刃物やまな板にサルモネラ菌、カンピロバクター菌、エルシニア菌などなど菌が移ります。
それでサラダ用の野菜を切ったりしたら、間違いなく食中毒コースです。

生肉を切るハサミと野菜を切るハサミを分けている方も居ます。
まな板や包丁も、肉用とその他用に分けている方も少なくないです。

うちは何本もあると紛らわしいので、肉のカットは包丁でしかしません。
キッチンバサミで切る食材は、肉以外のものと限定しています。

ハサミで生肉を切っても、よーく洗剤で洗えば大丈夫なはず。
几帳面な方は熱湯消毒までするみたいですが、そこまでするなら使わない方が楽です。
料理の常識ですが、野菜を切ってから生肉を切るようにすれば途中でしつこく洗う手間が省けます。

昔から、○○とハサミは使いようと言います。
上手く利用して、楽しましょう。



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【キッチン 小物の最新記事】
posted by ユージュー at 19:34 | Comment(2) | キッチン 小物
この記事へのコメント
はじめまして。以前コンクリート内壁に口径1a深さ1.5aくらいでアンカーの穴を開けようと思い、とりあえずコンクリビットを購入したんですがまるで穴が開かず、職人の友人に相談した所「お前の持ってる電動ドリルじゃ回転早すぎる、グッとコンクリに押しつけてちょんちょんと回転させろ」って言われそのとおりやったらゴリッ!ゴリッ!と食い込んであっというまに穴があいてしまったんです(笑)。まぁそんなことでインパクトや振動ドリルほど
プロ仕様じゃなくても汎用性のある電動ドリルはどういうものかと探していたら、こちらの「初心者でも使える電動ドリルドライバーの選び方」をみましてすごく納得しました、初心者だからこの程度でいいとか言ういい加減な人が多いですがユージューさんは、プロであろうが初心者であろうが使いやすい良い物は万人に使いやすいと説明されており、ちょっと値が張る初心者が遠慮しがちな物ほど初心者に優しいことを解説してくれているので「安もの買いの銭失い」
にならなくてすみますね。「初心者でも使える電動ドリルドライバーの選び方」を見て私のDIYレベルでは充電電動工具はいらないと結論できました(笑)。
Posted by バイクいじり at 2017年02月09日 22:44
バイクいじりさま
ブログをご覧いただき有難うございます。

お名前からするとバイク乗りですね!
バイクは良いですよね〜、私も昔大きいの乗ってました。

コンクリートの穴開けは少しコツがあります。
回転数調整できない電動ドリルだと素材に食い付かず、滑ってしまう場合があるので綺麗に穴あけするのは厳しいかもです。
インパクトでも専用の刃を着ければ出来ますが、コンクリの状態によっては穴の入口周りを割ってしまう可能性もあります。

充電に関しては、使用頻度次第です。
たまにしか使わない場合、充電工具は維持費が高くつきます。
コードが邪魔にならず、場所を選ばないので使い勝手は良いですが、バッテリーは消耗品で寿命がそう長くありませんので・・・
初心者にバッテリー型工具を勧めているサイトもありますが、メーカーの回しものかな?と思ってしまいます(^^;)
メーカーとしては、どんどんバッテリー買って欲しいでしょうけど。

道具はプロ仕様の工具が1番使い勝手が良いです。
プロが使うモノなので、能力や安全性が高く使いやすいです。
もちろん耐久性も抜群で、交換部品も充実しています。
ただ、非常に高いですよね〜。
日曜大工をたまにする程度なら、手頃に使えるもので十分というのが私の考えです。

コメントありがとうございました!
今後も宜しくお願い致します。
Posted by ユージュー at 2017年02月14日 09:48
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