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2017年02月03日

ホームベーカリーで焼いたパンを美味しく保存する方法

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パンがおいしく焼けたら、美味しいまま保存したいですよね。
今回は、美味しい状態をキープする保存方法の話です。

食パン画像

パンは、焼いた日が1番美味しいです。
しかし、そのまま常温で置いておくと2日しないで食感が悪くなります。

不味くなる原因は、パンの水分量にあります。
パンは焼き上がった直後から乾燥が始まります。
食パン内部の水分量は、焼いた直後が1番多く、熱が逃げて行くのと同時に一定量抜けます。

その後、しばらくは最適な状態を保ちますが、次第に空気中の湿気を吸って行きます。
特にパンの耳は、焼かれて良く乾燥している状態なので湿気を良く吸います。
逆に、パン中心のフワフワゾーンは、時間と共に水分が抜けてパサパサになっていきます。

パンの耳が固くてモッサモッサして美味しくないパン、食べた事ありますよね?
耳が湿気を吸うと、ああなるんですよ。

市販のパンは、水分を一定に保ったり香りを長持ちさせたり、長く店頭に並べておけるように、色々なものが添加されています。
原材料に表示義務の無い添加物もあります。
原材料表示を素人が見て、理解できない原材料も多いです。

とあるメーカーのパンは、1週間経っても腐らず驚異のフワフワ感を保ちます。
食べ物なのに凄くケミカルな印象を受けます。
正直スゲー技術で、販売者にも購入者にもメリットが多いとは思いますが、ちとやり過ぎ。
たかがパンにどんだけ余計なモノ入れてんのよって感じ。

街のパン屋さんですら、シンプルな材料のみのパンを買える店は少ないんですよ。
時間があったらパン屋さんを回って、原材料表示のあるパンを見てみてください。
「えー!こんなにいろんなの入ってるの?!」と驚くと思います。

それに比べホームベーカリーで作るパンの材料は、粉・砂糖・塩・バター・イーストくらい。
とってもシンプルなのに、とっても美味しい。
家族に健康的なものを食べさせたいってのが、パンを焼き始めた理由です。

私がオススメする最高に美味しい食べ方は、焼き立てを手でむしって行儀悪く食べる事!
パンが好きなら、いや、パン好きでなくとも1度はあの焼き立て熱々のふんわり食感を味わってほしいです。

とは言うものの、実はパンは焼き立てじゃない方が美味しいと言われています。
ホントに?!と思うかも知れませんが、そーなんです。
食パンは6〜7時間、フランスパンやデニッシュは1〜2時間程度経過してからの方が生地が落ち着いて、味も風味も食感もアップします。

焼き立てを並べるパン屋さんも多いですが、これは日本特有の出来たて信仰に沿った形です。
欧米では、焼き立てを買うために並ぶなんてあり得ないそうです。

賞味期限は余裕だけど、ついついスーパーで棚の奥から牛乳を取りますよね〜奥様。
その気持ちが解る私も出来たて信者なのかも・・・。

こだわりのパン屋さんでは、焼き立ては店の奥で休ませ、生地が落ち着いたベストな状態で店頭に出します。
ほとんどのパン屋さんは、こだわりより売上ですから焼き立てをすぐに店頭に並べます。
焼き立てを提供するというこだわりは、あるのかも知れませんが。

焼きたてのパンは、水分に偏りがあります。
外側は乾燥していますが、中はネットリした食感になっている事が多いです。
香りに敏感な方は、焼き立てのイースト臭がキツク感じると思います。

美味しいと感じるタイミングは人それぞれですが、風味・味・食感を考えると、焼き上がって熱が取れるくらいが多くの方が美味しいと感じるタイミングだと思います。
その状態を保つために、私がやっている方法を書いていきます。

日々食べるものですから、できるだけ簡単に美味しく食べたいですよね。
少しの手間で、耳まで美味しく食べられる状態をキープしましょう!


パンが焼けた後の放置方法


パンが焼き上がったらバット(網付き)の上で常温放置します。
バットと網は、100均で探せば代用品が見つかると思います。

パール金属 日本製 揚げ物 天ぷら ステンレス バット 大 アミ付 オイルクックスタッフ H-8190

上手に熱と湿気を取るポイントは、パンの下にも空間を作ってあげることです。
焼けたばかりのパンは、全方位に熱と湿気を放ちますので、パンの底が通気性のない床にベタ付きしていると湿気が上手く逃げず、食感が悪くなります。

この時1番やってはいけない事は、冷めていないのに袋に入れる事。
乾燥方法イラスト
パンに熱が残ったまま袋に入れてしまうと、蒸気が袋の内部に水滴となって溜まります。
パンの耳がその水分を吸収してふやけます。
冷ます時に、網を下に敷いて空間を作るよう先ほど書きましたが、熱いまま袋をすると底だけでなくパン全体が不味くなります。
また、この湿気はパンをカビ易くします。

放置して熱が取れる頃には、余計な水分が抜けて丁度良い状態で落ち着きます。
人が快適な温度で、湿度の低い場所で冷ますのが理想です。
完全に熱が取れて常温になるまで放置してください。

必要以上に放置しておくのも良くありません。
ずっと放置していると、適度に乾いた生地が空気中の水分を吸ってしまいます。
湿気を吸ったパンの耳は、湿気を吐き出せていない状態と同じく固くて食感が最悪です。

ホームベーカリーをお使いの方は御存知かと思いますが、焼けたパンの下にはパンをこねる羽根の穴が開きます。
パンを逆さにする人はあまり居ないと思いますが、穴を上にしてしまうと必要以上に中の水分が抜けてしまいます。
放置する際は、穴は下のままにしてください。


熱が取れたら直ぐに下処理をすべし!


焼き上がったパンを放置して熱が取れたら、次は下処理です。

熱が取れたら、直ぐにカットです。
カットする際にパンの耳から切りカス(粉)が大量に出るはずです。
出なければ、そのパンはもう湿っています。

食パンは、6枚切りとか8枚切りとかお好きな厚さでカットしてください。
パンをお好きな枚数にカットしたら、1枚づつ表面に切れ目を入れます。
パンの切れ込みの入れ方図
深く切り過ぎて、パンを切断しないよう注意してください。
切れ目は、なるべく均等に、片面だけに入れます。
パンの厚さの3分の1〜半分程度の深さがあれば火は入ります。
切れ目の方向は、図のように縦でも良いですし、マス目を斜めにしても構いません。

切れ目を入れる最大の理由は、焼いた時パンに素早く火を入れるためです。
切れ込みにより、オーブントースターでも素早くパン内部にまで火が入ります。
和食の煮物などでやる隠し包丁的な役割です。
焼いた時に見た目がおしゃれな感じになりますが、目的は美味しく食べるためです。

オーブントースターでパンを美味しく焼くには、素早く火を通す必要があります。
オーブントースターより、ポップアップ式のトースターの方が美味しく焼けるのは、火の近さにあります。

構造上オーブントースターは、遠火なのでパンにゆっくり火を通すことになります。
すると、パン内部の必要な水分まで飛んでしまいパサパサになってしまいます。
試しにオーブントースターで、パンを金属製のフライ返しなどに載せて熱線に近付けて焼いてみてください。
食感が変わりますよ。

火が近いという意味では、魚焼きグリルも悪くありません。
ただ、火が強過ぎるので注意深く見てやらないと、焦げてしまう可能性が高いです。

切れ目を入れる事で、安価なオーブントースターでも中はもっちり、外はサクっと出来ます。
私はやっていませんが、トースターを少し熱してからパンを入れるとより美味しく焼けます。

昨今流行りのスチーム機能やコンベクション機能付きの高級トースターを買わずとも、これで似たような効果が得られます。


パンの保存は冷凍がベスト!


ここまで終わったら、直ぐに冷凍庫へGOです。

夜焼きあがって翌日食べる予定でも、放置しない方が良いです。
一晩で湿気を吸ってしまうので、即冷凍しましょう。

どうしても時間が無くて下ごしらえ出来ない場合は、パンをカットしないでビニール袋などに入れ、口をしっかり結んでおきます。
空気を遮断して湿気吸収を極力抑えてください。

基本は、熱が取れたらカットして切れ目付け、そして直ぐに冷凍です。
直ぐに冷凍したパンは、1週間以上美味しさが落ちません。
2週間過ぎても大丈夫ですが、霜がつくと味が落ちるので早目に食べきった方が良いです。

食べる時は、冷凍庫から出して凍ったままトースターで焼きます。

切れ目を入れて冷凍する方法は、パン屋さんから教えてもらった方法です。
実際に、パン屋さん自身がやってるそうです。
「下手したら焼きたてより美味しいよ」と言ってました。

明日食べるからとビニール袋等に入れて放置しがちですが、すぐ食べない分はより長く美味しさがキープできる冷凍保存をオススメします。

パンを冷凍保存するのは、一般的な食品用小袋で良いです。
マチはあっても無くても1斤なら入ると思います。

そして、袋の口を留めるのは、コレがとっても便利!
私はソニプラで見つけて買ってみました。
子供っぽいデザインなので侮っていましたが、見かけによらずなかなか使える奴です。

注射器のように、上下のヒレに指をひっかけ親指で尻尾を押すと口のクリップ部分が任意の大きさまで締まります。
かなりキツク締められるのが良いです。
横ビレを押すと口が一気に解除されるので、開け閉めが簡単です。
マグネットで冷蔵庫にくっつきます。
パン袋に付けたまま一緒に冷凍してますが、何年も壊れず活躍してます。


食パンを冷凍すると、パン同士がくっついてムカつく!


食パンをカットして冷凍すると、パン同士がくっついてしまいます。

無理に剥がそうとすると、パンが半分だけ折れたりして悲しくなります。
パンにも水分があるので、ガッチリ凍ってしまうと強力にくっついてしまいます。
パンを冷凍保存している方あるあるです。

パンの入った袋ごと電子レンジに入れ、20〜30秒ほどチンしてやれば剥がれます。
はがれますが、食べないパンまでフニャっとしてしまいます。
1枚だけ食べたいのに他のパンもフニャっとさせて、それをまた冷凍庫に入れたら美味しいはずがありません。

そこで、パン同士がくっつかないよう仕切りを作ります。
使うのはコレ!

そう、紙を挟む事務用品のアレです。

クリアーホルダーをパンのサイズより、少し大きくなるようカットします。
カッタ―でもハサミでも、好きなもので切ってください。
クリアーホルダーは、上下2枚で紙を挟むようになっていますので、1枚のクリアーホルダーから4枚のパン用しおりが出来ます。
クリアーフォルダーカット方法
このパンしおりを、パン1枚ごとの間に挟んでから袋などに入れ冷凍します。
これで、パン同士のくっつきを完全に防げます。
洗うのが簡単で、クリアーホルダー2枚で1斤分になるので、お金もほとんど掛かりません。

クリアーホルダーを四角くカットしたままだと角が鋭利なので、ビニール袋が破れます。
角は丸く切っておきましょう。
クリアーフォルダーの角カット方法

大したネタではありませんが、パンの冷凍くっつき問題に対しては非常に有効です。

本当は、パン1枚1枚をラップで包んで冷凍する方が良いです。
ラップを巻いてやれば、パン同士がくっつく事はありません。
ラップによってパン表面が覆われるため、水分が逃げず乾燥を防げます。
しかし、ラップの消費が凄い事になります。
また、焼く時にラップを1枚づつはがす手間が掛かります。
クリアホルダーの仕切りなら、パンを冷凍庫からサッと取りだして直ぐに焼けますので手間がありません。

切ったパンを1枚づつアルミホイルで巻く方法もあります。
アルミの熱伝導率を利用して、素早く冷凍した方が鮮度は保てます。
しかし、これもアルミホイルがもったいないのと1枚づつ巻くのが面倒です。

お店で購入したパンもその日に食べないなら、冷凍した方が美味しい状態をキープできます。
菓子パンなど厚さのあるパンを冷凍する場合も切れ目を入れてから冷凍しましょう。
焼いた時に、外は焦げているのに中が冷たかった・・・を防げます。

ご飯も炊き立てを直ぐに冷凍するのが美味しさキープの秘訣ですが、パンも同じです。
お試しあれ!


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posted by ユージュー at 04:10 | Comment(0) | キッチン ホームベーカリー
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