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2016年09月29日

エアコンからの異音!音の種類で不具合原因を探る(エアコン12)

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今回は、エアコンから異音が出ている場合、どんな原因が考えられるかです。
自分で対処出来るもの、サービスマンを呼ばなくては対応できないものがあります。

オノマトペ

エアコンからは、色々な音が出ます。
代表的なのはフォーとかサーといった風切り音です。
風が流れれば音はするので、これは異常ではありません。

エアコンの風切り音が大きくなるのは、仕方ない面があります。
狭い室内機の中で無理やり風を作るので、構造上どうしても音が発生してしまいます。
扇風機の方が静かだと思います。

風以外の音が出ている場合、故障の可能性があります。
それぞれの音について可能性を挙げて行きます。

音は室内機、室外機から出ますが、それぞれ原因が異なります。
まずは、室内機からの音についてです。

室内機は、部屋の中にあるので、小さい音でもうるさく感じるケースが多いと思います。
特に高音域の音は、気になりますよね。

カタログのデシベル表示では小さいのに、耐えられない音質の騒音もあるので出来る対処をしましょう。


ゴォーッと唸るような音が時々鳴る


ブォーとかゴォ〜とかヒュォ〜いう唸るような音が、時々室内機から聞こえる事があります。

台風の時に窓を開けていると聞こえるような音です。
楽器のホルンのようなブォ〜ンといった音質の場合もあります。
エアコンがため息をついているような感じで数秒〜十数秒で音は消えます。

非常に大きな音が鳴る個体もありますが、これは故障ではありません。
この音は、特に高級なエアコンに多く発生します。

安価なエアコンは、細かい冷媒制御をしていません。
節電運転に切り替わっても、わずかに冷媒を回しています。

高級機は、設定温度になって節電運転に切り替わると、室外機のコンプレッサーを止め、冷媒ガスを流さないようにします。
高級機が節電性能に優れているのは、この仕組みによるところが大きいです。

ただ、この節電機構には弊害があります。
節電運転に切り替わった後、室内温度が上がってくると、コンプレッサーを再始動して冷媒を回し始めます。
止まっていた冷媒を回し始める時の音が、ゴォーという数秒の音となって室内に響きます。

室内機の近くで聞いていると、室内機内部のファンから音が出ているように感じます。
しかし、音は冷媒ガスが流れている配管から出ていると、メーカーに確認して判りました。

通常運転中は静かでも、この唸り音がかなり大きい固体があり、ビックリすると思います。
冷媒の流れを上手く制御しているエアコンは、大きな音にならないように工夫されています。
メーカーの技術力の違いでしょうね。

残念ながら三菱重工の高級機種エアコンは、冷媒制御が上手くないようです。
たちが悪いのは、同じ機種でも固体差がある事です。
前回の記事で室内機の入れ替えを行いましたが、以前の室内機より入れ替えた後の方が明らかに、ゴォーというエアコンのため息が大きくなりました。

時々こういった音がするだけで、冷暖房の性能に支障はありません。
通常運転中は、本当に静かなので惜しい感じです。

外気温が高い時は、常に冷やし続けるので、こういった音は出にくいです。
外気温が低くなる春秋や涼しい夜に良く出る音です。

サービスに確認したところ、過去にこの問題を解消すべく色々試した事があるそうです。
工場にも連絡を取り何とかしようと頑張ってみたが、機構的な問題なので修正できなかったと言っていました。
節電のために冷媒を止めるまでは良いのですが、再度冷媒を回す時に音が発生してしまうのは仕方ないようです。

この音か別の異音かを見極める方法があります。
冷房を入れた時に、この音が鳴るかを確認してください。

冷媒が止まっている状態から、回す際に鳴る音なので電源オンでも同じ音が鳴ります。
節電運転に切り替わり風がゆるくなった後、しばらくしてこの音が鳴るのも同様の理由です。

他メーカーエアコンの掲示板でも、同じような質問をしている方が居たので、節電率の高い機種は同じ問題を抱えていると思われます。

電気代が上がりますが、常に冷媒回しっぱなしの安い機種にするしか、この音に対処する方法はありません。
高級機の電気代の安さを考えると、我慢できないレベルではありませんが。


ウォンウォンという響く音


エアコン購入記事の序盤で書きましたが、モーターの振動が抑えられていない機種に出やすい異音です。

モーター自体から音が鳴る場合と、家の構造体に振動が伝わり、反響音として部屋全体から聞こえてしまう場合もあります。
2つがミックスされている事もあります。

響くような周期的な音が、ずっと鳴り続けるので非常に不快です。
振動が家の構造体に伝わると部屋がウーファーの役割を果たしてしまうため、何とも言えない不快なボーっとした音を体で感じます。
大きな音が鳴るわけではないので、メーカーによっては異常と認めないと思います。

モーターからの異音はウォンウォンという音ではなく、ウィーンとかブーンという音の場合もあります。
正常なモーターであれば、音は殆どありません。

ホコリが原因で音が出る事もあり、フィルター掃除をすると消える場合もあります。

それでも直らない場合は、アフターサービスに連絡して見てもらうしかありません。
振動や共振に関しては、エアコン機種と取り付け位置や構造体との相性です。

モーター交換すれば、直る可能性もあります。
直るかどうかは、経験豊富な修理サービスマンなら知っていると思います。


シュッシュッシュッというファンの回転に応じた音


クロスフローファンが室内機の中で回っているときに発生する音です。
モーターの異音と切り分けが難しい音です。

大きな音で無ければ単に風を切る音なので故障ではありません。
ただ、通常モーターやファンは無音なはずですので、気になるようであれば1度見てもらった方が良いと思います。

クロスフローファンの軸がズレているとある一定の回転数のときだけに、こういった音が出る事があります。
ファンの軸は、ネジで固定されていますが、締め直すと音が出なくなる場合もあります。

ファンのネジ締めは、本体の分解が必要になるので、サービスを呼ぶしかありません。


パタパタパタ、カタカタという音


パタパタ、カタカタ、そういった音が一定回転数の時に出る異音でまず考えられるのが、何か物理的にぶつかっている場合です。
扇風機の羽根に紙をそっと当ててやると再現できる音です。

養生テープのはがし忘れや、ゴミの侵入など、物理的に何かがファンに当たって音が出ている可能性があります。

運転中にフィルターを外したり、吹き出し口のフィンを調整して中を覗いて確認します。
エアコンの中には、フタを開けると停止するようになっている機種もあります。
その場合は、吹き出し口から中を確認してください。
懐中電灯で中を照らすと見やすいです。

異物が当たっていないようなら、運転を止めてファンの羽根自体を確認しましょう。
羽根が何かの理由で割れて音が出ている可能性もあります。

電源コードを抜いて吹き出し口のルーバーをそっと開けます。
力任せに開けるとルーバーの爪が割れますので気をつけてください。
指を突っ込んでファンを回してやれば、全部の羽根が確認できます。

羽根に異常が無ければ、考えられるのはファンの軸ズレです。
運転中のファンを覗くと、若干上下に動いているのが確認できるはずです。
きっちり中心が合っている方が稀です。

大きく上下していても異音が出るとは限りません。
回転数とズレ幅が一定の条件で重なると音が鳴りだす場合が殆どです。

分解が必要なのでサービスマンに見てもらいましょう。
軸ズレで起こる異音は、ファン交換でほとんど直ります。
同じ機種を多く見ている修理屋さんなら、すぐにどこが問題なのか解るはずです。


ブーンというの音


エアコンのスイッチを入れた際にブーンという小さい音が出て、すぐ音が消える場合は故障ではありません。
大きい音の場合は、何かのパーツの不具合です。

お掃除機能が動くとブーンと鳴る機種もあります。

通常運転中にずっとブーンとなっているのは異常です。
モーターからの異音、ファン軸のオイル劣化、オイル切れの可能性もあります。
室内機の電源パーツから出ている場合もあります。

ユーザ側での、修理は難しくサービスマンに対応してもらうしか手はありません。

低音なら振動という事も考えられます。
壁や壁中の梁部分を手でグッと押してやって音が消えれば振動です。

防振剤を、エアコンと壁の間に挟む事で解決できる場合があります。


キーンという高周波


キーンという高周波のような不快な音が鳴り続ける場合があります。
高周波は、耳の良い方にとって非常に厄介なものです。

修理屋さんは、おっちゃんおじちゃんなので聞こえないと言われてしまう事が多いです。
聞こえませんね〜と言われたら、若い人に聞いてもらえないかお願いしてみてください。

不具合を直すより、本当に聞こえないおっちゃんをどう説得するかが最大のネックです。
聞こえないものは修理できませんからね。

家電の高周波の殆どはコンデンサから発生します。
質の低いコンデンサは、劣化が早くコイル鳴きと呼ばれる高周波を発する可能性が高いです。
パソコンを自作する方は知っていると思いますが、日本製のコンデンサを使っていない電源ボックスなどからは高周波が出る事が多いです。

高周波は、方向性がない音なので発生源を見極めるのが非常に難しいものです。
音の発生源を突きとめるまで苦労するはずです。

不快な高周波は、室内機より室外機からの方が出やすい傾向にあります。


シュルシュル、ピキピキ、ジュワーというやや高めの音


冷蔵庫も同じような音を出しますが、これは冷媒が流れる音です。
異常では無く、正常に動いている事の証です。

エアコンの冷媒音は、通常それほど大きな音では無いはずですが、個体差や配管経路によって大きい音が出る場合があります。
説明書に異常ではありませんと書かれている事が多く、改善のしようが無い部分です。


キュルキュルという音


冷媒が流れる音がキュルキュル、シュワシュワ、という音に聴こえる場合があります。
これは、異常ではありません。

音の質が違いますが、ファンの軸に問題がある場合もこのような音が鳴ります。
モーターについているギアなどのオイル不足で鳴る事もあるので、修理業者に見てもらうしかありません。

もう1つ考えられるのが吹き出し口についているルーバーが動く時の音です。
ルーバーの場合は、ギィ〜とかキィ〜とかいう音の方が多いです。

シリコン系潤滑油をルーバーの根本にさすと直る事もありますが、多くつけ過ぎるとトラブルの原因になります。

CRC556などの溶剤系潤滑油は、使ってはいけません。
溶剤は、プラスチックを溶かす可能性があります。

潤滑油を付け過ぎると、油臭い風が出てきたり、油が風でばらまかれる可能性があります。
油はホコリを吸着します。
ホコリをキャッチした油を放置すると、余計に調子が悪くなります。
潤滑油を付ける場合は、本当にちょっとだけにして、余計な油は拭きとってください。

原因が判らなければ、サービスを呼びましょう。


ポコポコ、ボコンボコン、ポンポンという湿った音


高気密住宅に設置したエアコンで発生しやすい音です。
まるでエアコン内に居る小人が太鼓を叩いてるような音です。
エアコン内部を覗いても、原因は解らないと思います。

熱交換器に付いた湿気(水)は、室内機内の皿に落ちて、排水口から室外に排出されます。
水が排出された分、部屋は負圧になります。

水の入ったペットボトルをひっくり返し、排水するのを思い浮かべてください。
ペットボトル内の水が排出される分、空気を取りこむのでボコンボコンと水が落ちます。
空気と入れ換わるように水が排出されますよね。

この現象がエアコンの排水口で起こります。
機密性の高い部屋は、空気が入る隙間がないので、排水口から水を出すと同時に空気を吸いこむしかありません。

排水管で鳴った音は、エアコンという箱の中で響いて、かなり大きいボコボコ音になります。

排水口に排水バルブ、消音バルブといったパーツを着ければ音は防げますが、定期的なメンテナンスが必要になります。
エアコン排水の中には、ホコリが含まれているので、排水ホース径が小さいほど詰まりやすくなります。
排水ホースの詰まりに気が付かないと、ある日突然室内機から水が落ちてきます。

窓を少し開けたり、ドアを少し開けておくなどして、空気の入り口を作ってやるのが1番の対処法ですが、開けておきたくない方は排水バルブを付けるしかありません。
この手のバルブは、排水ホースの途中に付けるものですが、排水ホースの先端に付けても大丈夫だと思います。
数カ月に1度はバルブが詰まっていないか確認してください。



ビシッ、ミシッ、コキッ、コンッという音


こういった突発音は、温度や湿度の変化によって室内機の部品が膨張収縮して起こります。
プラスチックパーツが鳴る場合が多いと思います。
作りが悪い室内機だと頻繁に大きな音が鳴るようですが、私が使った事のあるエアコンはそれほど気になるものはありませんでした。

素材が膨張したり収縮するのは、温度が変化する機器では仕方ありません。

家も温度や湿度で、木材が膨張収縮して同じような音が鳴りますからね。
心霊現象のラップ音なら話は別ですけど・・・。

設計と精度である程度どうにかなるとは思いますが、家庭用エアコンにそこまで高精度のものは存在していません。


ジジジジ・・・という音


非常に小さい音でジジジという音がする場合があります。
イオン発生機能とかプラズマ機能とかをオンにしておくと、イオン発生部品に電圧をかけるのでジジジとかジ―という音が出ます。

故障ではありません。

うるさいようならそういった機能をオフにしてみてください。
オフにしたら、1日程度様子を見てください。
急に高電圧が消え去るわけでは無いので、しばらくは音が残る場合があります。

それでも鳴るようなら異音なので、サービスに聞いてみましょう。
コネクターの接続が悪く、漏電が起こっている可能性があります。


ガラガラ、ガコンガコンというヤバイ音


こういった異常音は、明らかに何かが壊れている音と感じるはずです。
壊れている音は非常にやばい音質で、音量も大きくなります。

永続的に続く音の原因は、ほとんどがファン周りだと思います。
室内機の中で動いて、何かにぶつかるような音を出すのは、それくらいしかありません。

こういった音が出たら、物理的に何かが破損していますので修理を頼むしかありません。

自動ホコリ取り機能が付いた機種は、ホコリフィルターがきちんと収まっていなかったり、ずれている場合もヤバイ音がします。
ガガガとかベキベキとかいう音の場合もあります。

どのタイミングで自動お掃除が始まるのか、説明書で確認しておけば故障による異音なのか、フィルター取り付けミスなのか切り分け出来るはずです。
どちらにせよヤバイ音がしたまま運転を続けると、余計に壊れます。


室内機から氷が降ってくる!


エアコン内に住んでいる魔法使いが、氷の呪文を唱えたのでしょう!
というのは冗談で、稀にこういった症状が起こる場合があります。

この現象に、異音は発生しません。
送風口から氷の塊が吐きだされるなんて製氷機みたいですよね。

室内機内部に氷が付いてしまう原因として考えられるのは、冷媒抜けです。
ガスが足りないと、熱交換が上手く出来なくなります。

ガスが足りているかどうかは、室外機まで行って見れば解ります。
室内機へ繋がる配管の根元を見てください。
室外機から出ている金属の部分です。
そこに霜が付いていたらガス不足です。

冷媒というのは、気化したり液化したりして、空気を冷やしています。
室外機からすぐの配管に霜が付くというのは、気化が異常に早いタイミングで起こっている証拠です。
サービスにお願いして、冷媒量を確認してもらいましょう。

もう1つの原因として考えられるのが、室内機に溜まったホコリです。
熱交換器のフィンの間は非常に狭くなっています。

そこにホコリが付着して詰まると、上手く水が排水皿に流れず、そのまま凍ってしまいます。
氷は何かの切欠ではがれ、送風口から飛び出します。
タバコを吸う方は、ヤニでホコリを強く吸着させてしまいますので、ホコリ詰まりの可能性が上がります。

もし、ホコリがフィンの間に溜まって詰まっているようならコンセントを抜いてから掃除して下さい。
熱交換器のフィンは、非常に軟らかいです。
掃除の時にアルミフィンを曲げないよう注意してください。

高圧洗浄機、歯ブラシ、ワイヤーブラシ、竹串など色々なものでアルミフィンの間に溜まったホコリを取り除けますが、熱交換器まで見える部分まで分解が必要です。
洗浄剤を使う場合は、汚水を流す養生も必要になります。

基盤に水が掛かると壊れます。
水分が通電部に残ったままスイッチを入れると、ショートして出火します。

エアコン清掃は、クリーニング専門業者に任せた方が賢明です。
かなり前に壊れるのを覚悟して、分解掃除をした事がありますが、ものすごく大変でした。


次は、室外機の異音です。

エアコンは、冷房時に室外機がうるさく、暖房時は室内機がうるさくなる傾向があります。
通常の騒音レベルなら大丈夫だと思いますが、古くなるとどうしても音や振動が出てきます。

室外機の騒音は、近隣への迷惑になりますので注意が必要です。
騒音でのご近所トラブルで、事件が良く起きてますからね・・・


1番多い室外機の振動による騒音


メーカーごと、機種ごとに室外機がどれだけ振動するかは違います。

ツインロータリーなどの振動を打ち消す機構があると揺れは少ないです。
ただツインロータリーは、古くなると揺れが大きくなると言う説もあります。

エアコンの過去記事に幾つかのメーカーを使ってみて、室外機がどうだったか感想を書いていますので、気になる方は見てください。

室外機を直接地面に設置するなら良いのですが、ベランダなどに置く場合は振動が建物全体に伝わる場合があります。
室外機の騒音も問題ですが、振動も問題です。

既に設置されている場合は、防振ゴムなどを敷いてやるしかありません。
重いブロックなどを室外機の上に置いてやるのも手ですが、室外機は上に重いものを置く設計にはなっていません。

不具合を起こす原因になる可能性がありますので、やるなら覚悟が必要です。
室外機の角は丈夫ですが、中心部は割と簡単にへこみます。
通常の使用法では無いので、へこんでいると保証がきかなくなる可能性があります。

上にブロックを置くなら、下に敷いて防振ゴムをかませた方が振動には効果があります。

配管との接触も騒音になる場合があります。
室外機は、どれも微妙に振動しているので、ギリギリ接している配管などがその振動を拾ってビビリ音を出す場合があります。
クッション性のあるウレタンシートを挟んだり、配管をクッションテープで巻いてやれば音は消えます。


ギュイーン、ウィーン、グゴガガガ、ブゥィ〜ンなどの音


これは、コンプレッサーの音です。
コンプレッサー音が大きい室外機もあるので、近隣とトラブルになるケースが多いです。
トラックが走っているような音を出す室外機もあります。

どのメーカーも新しい内は静かですが、年々うるさくなります。

ずっと一定の音が鳴っているなら慣れもあると思いますが、最近のインバーター式は状況に応じてコンプレッサーの回し方を変動させます。
それに応じて音量や音質が変わります。

室外機のすぐそばに他の家があったり、窓がある場合は確実に迷惑になります。
どこのメーカーとは言いませんが、新品の室外機でもうるさいのがあるので困ります。

リビングや寝室の真横にうるさい室外機を置かれたら、気が狂います。
後で室外機移設にお金を払いたくなければ、最初から迷惑にならない場所へ設置する事です。
自分の室外機なら我慢もできますが、大体は他人の室外機がうるさいパターンですからね。

メンテナンスでは、どうしようもない場合もあると思います。
ある程度は改善できるとしても、根本的にうるさい室外機が驚くほど静かにはなりません。

音が申し訳ないと室外機の周りを木のカバーなどで囲っている方が居ます。
実はこれ、1番やってはいけない事です。

熱排出ができないため、室外機が頑張って動くことになり通常以上の騒音が出ます。
室外機の劣化も早くしてしまいます。


カコンカコン、ガタン、バン、カチン、などの音


室外機の中で何かを叩いているような音です。
これは、電磁弁の開閉音です。

室外機の電磁弁は、冷媒の通過遮断を管理しています。
少し前の室外機は、豪快な音がするものもありました。

構造的なものなので、音を消すのは難しいです。


ブシュ〜〜〜という音


室外機は、霜が付くと上手く熱交換が出来なくなります。
そこで、自動的に霜取りモードになりますが、霜取りを行う際に音が出るものがあります。

シャ―シューブシュゥ〜など、大音量で霜取りに入る室外機がたまに存在します。
今時のものは、ウィーンとかシュ―という小さい音が出る程度だと思います。


パタパタ音


雑草などが室外機に入りこんでいる事が良くあります。
室外機のプロペラに草が当たって音が発生します。

室外機周辺は、除草するようにしましょう。
草の成長力を侮ることなかれ!

草が多い場所に室外機を設置している場合は、室外機の裏も確認してください。
プロペラが回って風を出す方向の裏側です。
裏側は、空気を取り込む部分なので、枯れ草や木の葉など意外と色んなものが付いている事があります。

室内機の熱交換器と同じでフィンを潰さないよう、そっと異物を取るようにして下さい。
室外機の熱交換器は、屋外使用が想定されているので、多少汚れていても問題ありません。
綺麗にしておくと騒音が少し減るかも知れません。


ガラガラうるさい音


古い室外機がガラガラ音を立てているのを見た事がある人は多いと思います。
飲食店などの室外機に良くありますよね。
業務用空調は、室外機も高いので、冷暖房が効いていればそのまま使っている方が多いです。

家庭用エアコンの場合は、ガラガラ鳴ったら修理しかありません。

室外機には、プロペラが付いていて回転しています。
プロペラの軸に付いているベアリングが削れてしまっていたり、オイルが足りなくなると異音が発生します。
酷い場合は、羽根が割れている場合もあります。

コンプレッサーが、ガラガラ音を出している場合もあります。
コンプレッサーで良くあるのは、ブーンという異音だと思いますが、回転している部品が欠けたりすると大きな音が出ます。
この手のヤバイ音に関しては、早目に対応された方が良いと思います。


エアコンからの異音はエアコンの状態を知るバロメーター


エアコンの調子が悪い時には、音が出る事がほとんどです。

異音が出ずに不調になるのは、冷媒不足や基盤トラブルが多いです。
基盤トラブルがある時は、リモコンが効かなくなったりスイッチが入らなくなったりします。

冷たい風が出てこない場合も音が無く、こっそり壊れている事があります。
壊れていると言うより、機能低下です。

昔使っていたコロナのエアコンは、取り付け業者が正しい取り付け工事をしなかったせいで、数年でガス抜けして送風機と化しました。
ぬるい風しか出ないけど、全く異音はありませんでした。
今の知識があれば設置工事中に突っ込めましたが、当時は何も知らないので疑問を持つ頭がありませんでした。
お陰で、詳しくなりましたが・・・。

最近のエアコンは、自己診断してリモコンにエラーコードを表示してくれるものもあります。
室外機に不具合があるとエラー表示してくれるとか、致命的な不具合には何かしらのサインが出るようになってきています。

おかしいな?と思ったら取扱説明書を見てみましょう。
症状別に対処方法が書いてあります。

ただ、複合的にトラブルが起きている事もあるので、解決しない事も多いと思います。
その時にどういった異音が出ているかが参考になります。
修理をお願いする時に、サービスにどんな音がするかを伝えると、原因がすぐ判明する事が多いです。

電話オペレーターは修理を熟知しておらず、症状を聞いてサービスに伝えるだけです。
経験豊富なオペレーターでなければ当てにならないので、メーカーサービスマンや技術に詳しい人に繋いでもらう方が早いです。

音は文字に起こす人によって書き方が変わってきますので、本記事での擬音は正確な表現になっていない可能性があります。
申し訳ないです。

エアコンの異音を検索すると非常に多くヒットします。
それだけ困っている方が多いのだと思います。
YouTubeにもエアコンの異音映像が多数アップされていますが、音が出ているのを撮っただけで、対処法がさっぱり判りませんので解る範囲で記事にしました。

サービスを呼ぶにしても、自分で何とかするとしても、音はエアコンの調子を計るバロメーターになりますので参考にして下さい。


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posted by ユージュー at 16:34 | Comment(6) | 家電 エアコン
この記事へのコメント
エアコンのポコポコという内部の異音で寝れなかったんですが、窓開けたら直りました…この記事に辿り着いて本当に良かったです、ありがとうございました。
Posted by 寝不足 at 2017年06月28日 02:28
コメント有難うございます。
お役に立てたようで良かったです。
機密性の高いお住まい、羨ましい限りです。
Posted by ユージュー at 2017年06月28日 05:46
室内機のシロッコファンからギュルギュルと大音量の異音が今シーズン初運転で発生してびっくり仰天しました。針金で輪を作り、シロッコファンの裏に差し入れて探っていると遂に異音の正体が姿を現しました。片面接着剤の幅1センチ長さ15センチ厚さ1ミリほどの粘着テープが切れて垂れ下って見えたのです。シロッコファンのケーシンク内面に貼られたものが10年程の経過により、接着力が劣化したものでしょう。垂れ下った部分を持って引っ張りちぎって取り除いて運転したところ異音はすっかり解消しました。あーだこーだトライし2時間ほどかかりました。
Posted by at 2018年05月19日 10:13
ケーシングの粘着テープですか、珍しいトラブルですね。
原因が特定できたようで良かったですね。
テープによって接着されていたところが外れないよう折を見て何かで補修してはいかがでしょう?
硬い部品が脱落してファンが折れると修理代がバカになりません。
10年だとそろそろ買い替えタイミングかも知れませんね。

Posted by ユージュー at 2018年05月20日 23:30
パナソニックのエアコンで買った次の年から毎年毎年、
クロスフローファンのベアリングが油切れで「キーキー」音が出て五月蠅い・・・
よくこんな不良品を合格出荷したもんだ。
最初は知らずに販売店からメーカーに頼んで修理してもらったものの、
きっかり一年で同じ症状が出たのでこれは・・・と思い自分で確認した所、
ベアリングが普通のボールでもコロでも無くジルコンっぽいスリーブベアリングだった。
・・・ケチった構造だなと思いつつとりあえずベアリンググリス差して様子見して、
また鳴るならボールベアに交換しようと思う。
品質劣化もそうだが技術劣化もかなりひどくもう買う事は無いと思う。
Posted by at 2018年11月15日 01:28
エアコンに限らず、家電に使われている部品の品質は下がるばかりですね。
白物家電は価格競争になっているので仕方ないとは思いますが、大事なところはケチってほしくないものです。
ベアリングをチープにしてどれだけの利益が出るのか?
セコイなぁ。

ボールベアリングに交換できるほどメカに詳しい方は良いですが、普通の方は分解できない方が多いと思います。
買ってよかったと思える商品であれば次もお客になるのにねぇ。
Posted by at 2018年11月15日 06:04
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