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2016年08月12日

(水槽フタ2)自作水槽クーラー設置の工夫と注意点

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今回は、水槽クーラー取り付け時のちょっとしたネタです。
記事の最後に注意点などもあるので、ご一読ください。

前回も書きましたが、うちで使っている水槽は、コトブキ工芸のクリスタル水槽「KC-600S」というものです。


この水槽はプラスチック製の枠が付いている水槽で、上部の枠に5cm×3cmくらいの四角い穴が2つ空いています。
フタに取り付けたファンが吸った空気の排気口として、この2つの穴を利用しています。
水槽「KC-600S」イラスト

ファンが回っている時は空気が排気されているので良いのですが、ファンが回っていない時は、その穴からホコリなどのゴミが入り込みます。

穴に合うフタを作ろうと思いましたが、ファンのオンオフ制御は逆サーモで管理しているため、いつファンが動くか止まるか判りません。
1日中水槽近くに居るわけではないので、逆サーモの動作に合わせて、手動でフタの開閉をするのは不可能です。

そこで、自動で開閉するフタが作れないか考えました。

ファンに連動する排気口の自動開閉装置を作成!


自動開閉装置と言うと、何だか凄い機能の装置みたいですが、何てことのない仕掛けです。
お金もほとんど掛かりません。

穴より大きい2枚の鉢底ネットを用意します。
鉢底ネットは、100均ので良いです。

穴をサンドして2枚の鉢底ネットを、結束バンドで繋ぎます。
水槽穴に鉢底ネットを付ける方法
すると、スライドできる網のフタが出来ます。
そこにCDやDVDなどのメディア収納時に良く使う、不織布を長方形に切ったものを、2つ折りにして挟みます。
水槽穴に不織布を付ける図
ファンが空気を吸って排気口から風が出ている時は、不織布が押し上げられます。
風が出ていない時は、不織布が穴のフタのように覆いかぶさります。

しょぼっ!と言う突っ込みが聞こえてきそうですが、全自動のフタです(笑)

不織布は軽くて柔軟性があり、排気を阻害しません。
ケースファンは、とても静かなのでファンの音は耳を近付けないと判らないほどです。
この不織布が起きているかどうかで、離れた所からファンが作動しているか確認できます。

不織布のメディア袋は、どこの家にも1枚くらい余ってるはずです。
5センチ×3センチくらいしか使わないので、袋が1枚あれば十分です。
100均でも売ってます。


この開閉装置の良いところは、鉢底ネットがスライドできるところです。

スライドできるので、必要な時にスライドして位置が変えられます。
サーモスタットの水温計コードを挟む時など、必要に応じて開く幅を調整できます。
鉢底ネットは網なので、そのまま餌をあげる事もできます。

夏用と冬用のフタ


前回、ファン付きのフタを作りましたが、あれは夏限定のフタです。
夏用フタは、水温が上がる季節だけ使用します。

メンテナンス時にフタを開ける時は、ファンを取手代わりに掴んで開閉しています。

寒い季節はファンが必要ないので、冬用にファンがないフタを別にもう1枚用意しています。
冬はヒーターを使うので、熱を逃がさないためのフタです。

冬用フタは、塩ビ板を水槽サイズに切っただけのタダの板です。
ファンを付けないので、フタを開ける手掛かりがありません。
水槽のフタに手掛かりが無くて開けづらいと思っている方も多いのではないでしょうか?

冬用のフタには、中央手前に家具用の取手を付けています。


サイズが幾つかあるので、フタの大きさで選んでください。

取手があると、フタの開閉が楽になります。
シンプルなので見た目も良いです。

こういった加工が出来るのも樹脂素材ならではです。

フタなしでファンだけを付けたい方は


水槽にフタをするメリットは多いですが、フタをしない派の方も居ると思います。
そういった場合にどうするか?


良くやらているのが、こういった目玉クリップを利用するものです。
目玉クリップの穴を利用して、ファンのネジ穴2か所にネジ止めします。
クリップを水槽のフチに挟んで、少し曲げて水面に風が当たるようにする方法です。

簡単という意味で悪くないですが、ちょっとカッコ悪いです。


低価格、簡単という意味で「良いね!」と思ったブログがありました。
この方は、クリーニング屋さんでもらう針金ハンガーを、水槽サイズに合わせて曲げて橋渡ししています。

ファンのネジ穴とハンガーを、結束バンドで止めて固定するというお手軽さ。
見た目も悪くないですし、安く簡単に出来る素晴らしいアイデアです。



水槽上面を塞がない方法として、網を使う方法もあります。
樹脂フタは、完全に水槽上面を覆って空気を遮断しますが、網を使えば空気が流れます。

常にエアコンをつけている部屋に水槽を置いている場合は、空気を遮断しない方が熱を逃がしやすいです。

網をフタ代わりに使います。
網はある程度の強度があれば、どんなものでも構いません。


100均やニトリなどにも同じようなものがあります。

網の上にクーラーファンを乗せて、ネジ穴を利用して結束バンドで締めれば空気の流れを阻害しない網フタが出来ます。
全面を網で覆わなくても、一部分だけ橋渡し出来れば良いので、水槽に合うサイズの網を探してください。

ファンにスイッチを付ける


ファンとACアダプタの間にスイッチを付けてやれば、手元でオンオフができます。

今は使っていませんが、逆サーモ導入前は、朝スイッチでオンにして、夜オフにするといった運用をしていました。


このスイッチは「片切(かたぎり)スイッチ」というタイプで、プラスもしくはマイナスの片方を切って電気が流れないようにするものです。

裏にあるネジを外せばスイッチを分解できます。
内部にある4つのネジを緩めて、それぞれの電線を巻いてやり、ネジで固定します。
スイッチ内の構造
電線の一部がはみ出して、他の端子に接しないよう気を付けてください。
プラス、マイナスは、どちらの端子に付けても構いませんが、仮接続したら一応ファンの回転方向が正しいか電気を流して確認してください。

電線は、ネジ止めなのでハンダ付けする必要はありません。

線が綺麗に接続出来たら、スイッチのフタをして終わりです。
オンオフのスイッチを付けたい方は、参考にしてください。

現在は、水槽関係で使う電気製品は全て、個別スイッチ付きタップで管理しています。
ファンや照明など、水槽機器が幾つかある方は、電源タップでオンオフした方が楽です。


ドボン!に注意


水槽ファンを設置してやってしまうのが、ファンの水没です。

塩ビ板のフタと一体化しても、ドボンしてしまった事があります。
水換えの時に、うっかりフタごと水槽内に落としてしまいました。

1秒くらい水没しましたが、直ぐに取り出し電源を切りました。
直ぐに取り出したのが良かったのか、ファンのモーター部分をドライヤーで乾かしたら問題無く動きました。
金魚も感電することなく無事でした。

フタが大きく水槽のフチに引っかかり、深くまで沈まなかったのが良かったのかもです。

この時は運良くショートしないで済みましたが、大きいフタにファンを固定してもやったくらいなので、クリップ固定だったら底まで沈んでいた事でしょう。
私のようなアホは少ないと思いますが、ドボンにはくれぐれも気をつけましょう。

水槽に使う電気機器の注意点


水槽には水を使いますので、電気機器およびコンセントに、絶対水が掛からないよう注意してください。
コンセントや接続部分に少しでも水が侵入すると、ショートします。

機器が壊れるならまだ良いですが、水のかかり方によっては発火します。

水によるものではありませんが、水槽ヒーターは、東京消防庁から注意喚起が出るほど多くの火事が起きています。

夏場にヒーターは使わないと思いますが、覚えておきましょう。
私も冬場に空焚きヒーターに直接触って火傷した事があります・・・あれは痛かった。

それ以来、メンテナンス時は全ての機器の電気を切るようにしています。
これも電源タップをおすすめする理由で、ボタン1つで全ての機器をオフに出来ます。

ヒーター以外にも注意すべき点があります。

水槽周りは、湿度が高くホコリが溜まりやすい環境です。
ホコリが溜まっているコンセントに湿気が加わると、火花放電が繰り返されるトラッキング現象が起こります。

火花による熱がコンセントの絶縁部を熱すると、徐々に絶縁状態が悪くなり、電源プラグの刃に「トラック」という電気の通り道が出来ます。
絶縁部が焼けて、絶縁不良まで至ると大きな火花が出て発火します。

火花は、予想より遠くまで飛ぶので、周りの燃えやすいものに移って火事になります。
周りに何も無くても、コンセント自体が燃える事もあります。

水槽掃除や水換えのついでに、さっとホコリを拭くだけで火事が防げます。


コンセントや電気機器に、直接水が掛からなくても、コードを伝って水が侵入する事も考えられます。
電源タップは水槽から離し、水槽より高い位置に置くようにしましょう。

ファンからのコードを長くして一旦水槽下に垂らしてから、水槽より上に設置した電源タップに繋ぐようにするのも手です。
危なそうだなと思ったら、配置を見直すなど、何かしらの対策をした方が良いです。

ファンの自作や改造は、家電と違い「電気用品安全法」「消費生活用製品安全法」の適用を受けられません。

自作水槽ファン稼働後、時々で良いので接合部などに焦げ溶けが無いか、異常な熱を持っていないか確認してください。

コードの接続部が熱を持っていたり、溶けたような跡がある場合は、直ぐに使用を止めて、皮膜を剥がして接続部を確認してください。
コードが引っ張られてギリギリ接続している状態になると、このような事が起こります。

全て自己責任なので、安全対策を万全にしてください。


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posted by ユージュー at 14:41 | Comment(0) | アクアリウム 水槽のフタ
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