購入したのは、「QNAP Turbo NAS TS-231+」 という製品。
最高スペックではありませんが、個人で使うには十分な性能です。
購入時の最安値(送料無料)は、楽天市場で、32,000円ちょいでした。
価格は、その時々により変わるので安い時に購入しましょう。
注文後、1週間ほどでNASが到着しました。
前記事にも書きましたが、HDDはバッファローNASに入っていた貰いものです。
「TS-231+」の最新ファームウェアは、4.2.1バージョンなので、これから導入する方は最新を使った方が良いと思います。
4.2.0から4.2.1にバージョンアップして、機能の幾つかが強化されたようです。
バージョンが違っても設定方法は変わっていませんので、参考になるかと思います。
詳しくは、公式ページでファームの更新ログ(英語しかありませんが)を見てください。
私が購入した時は、4.2が最新だったので、ここではQTS4.2で説明を進めて行きます。
バージョンにより一部の表示は、変更されている可能性があります。
QTSというのは、QNAP専用OSでNAS設定するのに必ず必要なものです。
どんなものかを知りたい場合は、公式ページで見てみてください。
マニュアルの確認
先ずはマニュアルを確認します。
海外製NASには、紙のマニュアルが付いてきませんので、電子マニュアルで操作方法などを確認しなければなりません。
「TS-231+」は、QTS4.2対応なので、同じバージョンのマニュアルを確認します。
マニュアルをダウンロードするには、QNAP(公式)サイト の画面上にあるメニューから【サポートとダウンロード】→【ダウンロードセンター】をクリックします。
「サポートとダウンロードする製品を選んでください」という画面が表示されますので、ドライブ数と購入したモデルをプルダウンから選びます。
すると、使用モデルで使えるファイルへのリンクボタンが表示されますので【マニュアル】を選びます。
[NASユーザーマニュアル]画面が表示されます。
少し下にスクロールして【QTS4.2】という項目の中から、Languageの「日本語」という場所を見つけます。
「View」という虫めがねをクリックすると、オンラインでユーザーマニュアルが見れるページに飛びます。
一応、マニュアルページへのリンクも貼っておきます。
「Download」という項目の(About 5MB)をクリックすれば、マニュアルがダウンロードできます。
ネット環境にトラブルがあると、オンラインマニュアルが見れなくなるので、ダウンロードしておきましょう。
このマニュアルのアドレス探すの結構大変でした。
QNAPの公式サイトは、説明や紹介ページが多過ぎて、慣れてない私には場所が良く解りませんでした。
紹介とユーザーが使用するページを分けて欲しいなぁ。
チュートリアルの確認
マニュアルの他にチュートリアルがあります。
これまた解りづらいのですが、問題が起きた際に観ると解決方法が見つかるかもしれません。
このチュートリアルは、始めからの手順を順番に解説しているモノでは無く、全てがFAQのような選択形式なので、目的の情報がどこにあるか探しづらいです。
QNAP(公式)サイトの画面上にあるメニューから【サポートとダウンロード】→【FAQとチュートリアル】をクリックします。
[QNAP School]画面が表示されます。
【チュートリアル】をクリックして、知りたい項目を選択すると手順説明が見れます。
【動画チュートリアル】は、「TS-231+」を使う上で参考になるものはありません。
【FAQ】も【チュートリアル】と同じく、クリックして知りたい項目を選択すると不親切な手順ページが見れます。
私は必要なチュートリアルしか見ていません。
やっと見つけて開いてみたら、マニュアルと同じ内容だったりして「意味ねーなぁ〜」って事もあります。
チュートリアルなら、先頭にセットアップ関連の内容があるべきですが、それがどこにあるのかすら解りません。
チュートリアルのチュートリアルが必要じゃないか?と思えてきます。
チュートリアルは最初に読んで手順を勉強するのもと思いがちですが、最初は読んでもサッパリ解らないと思います。
このチュートリアルは、インストールが終わり詳細を設定する段階で、どうやるか解らない時に見るのが良いと思います。
セットアップ開始
NASを箱から取り出し、付属品などに欠品が無いか確認してください。
問題無ければ、セッティングを始めます。
作業前にマニュアルの「始めましょう」の項目を一通り読んで置くと良いと思います。
こちらの方が、よっぽどチュートリアルっぽいです。
読むのが面倒な方は、「今すぐスタート」ページをブラウザで開き必要事項を入力していくと簡単にセッティング出来ます。
ドライブベイと機種名をドロップダウンから選んだら「今すぐスタート」をクリックします。
画面がスクロールしますので「1.ハードウェアの準備をする」をクリックします。
画像を参考にHDDをNASにセット、ケーブルの接続をして電源を入れます。
電源を入れて少し待っていると、ビープ音が鳴るはずです。
続いて、ファームウェアのインストールです。
【クラウドインストール】【Qfinder Proユーティリティのインストール】【ローカルインストール】の3種類があります。
一番簡単なのは、【クラウドインストール】です。
ですが・・・ネットのレビューを見ていると、このクラウドインストールでコケる方が結構居るようです。
安全にインストールしたい場合は、【Qfinder Proユーティリティのインストール】を選び手動でインストールした方が無難です。
使っているパソコンのOSを選んで、好きな場所にダウンロードします。
ここでダウンロードした「Qfinder」という専用ツールをインストールすると、NASの操作が出来るようになります。
ダウンロードしたら、ダブルクリックしてPCにインストールします。
インストールが終わったら「Qfinder」を起動します。
最初に「Qfinder」を立ちあげると「クイック設定ウィザード」が自動で立ちあがりますので【はい】を選択します。
ファームウェアのインストール画面になるので【OK】します。
表示された画面で、ファームウェアを選択するために【ファイルを選択】をクリックします。
ファームウェアの指定方法は、QTSバージョンの違いにより、微妙に画面が違うようです。
もし、【ファイル選択】ボタンが出ない場合は、【手動インストール】という文字をクリックします。
その場合、ファームウェアをダウンロードしておいて、ファイルを指定してやる必要があります。
ファームウェアの選択画面が表示されますので、最新の日付のファームウェアを選びます。
USA、 Europe、 Global、どこでも構わないと思いますが、私はUSAを選びました。
ダウンロードすると「TS-X31+・・・.zip」という圧縮ファイルが手に入ります。
このファイルが、ファームウェアなので、解凍しておきましょう。
ファームウェアの指定が出来たらインストールを開始します。
インストールは、少し時間がかかりますので、表示を見ながら待ちましょう。
ファームウェアのインストールが終わると、ようこそ画面が表示されます。
【クイックセットアップ】を選びます。
QTSのバージョンによっては【クイックインストールガイド】という表示かも知れません。
必要であればここでサーバ名、管理者パスワードなどを変更します。
後でも変更できるので、ここで絶対変更しなければならない訳ではありませんが、初期設定のままにしておいて見知らぬ人から侵入され、NAS設定を変更されてしまった方も居ます。
ログイン出来なくなって大変だったという方のブログを見ました。
初期設定のままは、セキュリティー的に非常にヤバイので、運用を開始後なるべく早く独自パスワードに変えましょう。
初期設定は、ユーザ名「admin」、パスワード「admin」です。
変更しない方は、初期設定終了後にこちらの情報で「Qfinder」にログインする事になります。
途中「HDDを消去して良い?」という警告が出ますので【確認】ボタンを押して進めます。
このセットアップ時点で、ディスクボリュームの暗号化設定をしておいた方が良いです。
後からでも暗号化する事は出来ますが、暗号化設定変更の際に必ずディスクボリュームが初期化されます。
NASの中にデータを入れた後だと、ディスク初期化で中身が消えるので注意しましょう。
この後、「このウェブページにアクセスできません」と表示される場合があります。
その場合は、慌てず再度「Qfinder」からログインすれば、再表示されるはずです。
これでファームウェアのインストールと「Qfinder」の初期設定は終わりです。
今後は「Qfinder」を立ち上げれば、いつでも設定の変更が出来ます。
初期設定時の注意点!
新規で購入したHDDなら問題は起こりませんが、私は貰いもの中古HDDを組み込みました。
HDDを組み込み、セットアップしようとしても「Qfinder」がNASを認識しません!
認識してくれないので、ファームウェアのインストールすら出来ません。
接続し直してみたり本体のリセットボタンを押してみたり・・・何をやっても認識してくれません。
マニュアルやチュートリアルを見ても書いてありません。
仕方なく、サポートのお世話になりました。
電話対応してくれた兄ちゃんは、とても親身になって症状を聞いてくれて、好印象です。
「本社に確認して原因を調べるから時間を下さい」という話になり、折り返し連絡を貰える事になりました。
暫くして連絡が入り、「同じ症状は出ていないので、やはり初期不良が疑われる」との事。
初期不良対応するために上の人間と話すという事で、再度折り返し電話をもらえる事になりました。
また悪い方向での引きの強さが出ちゃったか〜とガックリです。
何か方法無いかな〜と思い、試しにHDDをパソコンに直接つないでフォーマットしてからNASに組み込んでみました。
すると、問題無く認識!!
何でやねん!って感じですが、順調にファームインストールされHDDのフォーマットが始まりました。
そんな事をやっていたら、折り返しの電話がサポートからありました。
「返品もしくは交換対応のOKが取れました」って。
PCでHDDをフォーマットしたら動いたよ〜と伝えると「あっ!」と叫ぶサポート兄ちゃん。
何かを思い出したようでした。
既にパーテーション切りしてあるHDDは、認識がうまく出来ない事があるらしいです。
それをサポートの兄ちゃんは、すっかり忘れていたらしく原因を初期不良と判断してしまったそうです。
最初の電話の際に少し古い中古HDD使っているのがマズイのか聞きましたが、古いHDDで互換リストの推奨HDDでなくとも問題無く動くはずと返答を貰っていました。
そこで気が付けていれば、手間取らなくて済みました。
HDDは、NASの初期設定でフォーマットされるから、HDDの中にデータが入っていても問題ありません。
ただ1つだけ注意しなければならないのが、パーテーションが切ってある場合だそうで。
これ、マニュアルにもチュートリアルにも一切書いてないんですよ!
必死に読んだのに・・・
サポートの兄ちゃんから丁寧な謝罪を受け、解決したことのお礼を言って電話を切りました。
よかったよかった。
今回対応してくれたサポート兄ちゃんの対応は、言葉使いの丁寧さや問題解決のため努力する姿勢、臨機応変に対応しようという心遣い、どれも非常に良かったと思います。
まぁ〜、偶然自分で解決してしまいましたが、その後のアドバイスなどは参考になりました。
QNAP製品は、幾つかの代理店で販売しており、箱又は本体に書いてあるシリアル番号を言うと、その代理店で売った商品かどうかが解ります。
私が購入したものは、株式会社フォースメディアという代理店から出荷されたものでした。
今回の対応してくれた話は、全部フォースメディアサポートさんとのやりとりです。
フォースメディア販売のものは、箱の中に社名入りの注意事項用紙が入ってますので、代理店のサポートに連絡しましょう。
フォースメディアサポート対応、良いすよ。
実は最初、気がつかなくて他の代理店に連絡してしまいました。
シリアル番号を伝えると「うちで出荷したものではない」と言われ、質問も受け付けてくれませんでした。
間違った私が100%悪いんですけどね。
ファームウェアの更新を試した際に、ファームウェアに関して注意点を教えてもらいました。
ファームを入れて問題無く動いたら、何か大きな問題が起きない限り、ファームウェアのバージョンアップはしない方が良いそうです。
ファームウェア自体の不具合発見が遅れる場合があり、ファームウェアの更新でトラブルが起こる可能性があるそうです。
ファームに問題が無くとも、クラウドインストール中に通信状態が不安定になると、極稀にインストールの失敗が起こります。
ファームウェアが上手く上書きされないまま、対処を誤ると最悪NASが反応しなくなる事もあるとか。
そうなるとNAS本体を台湾のQNAP本社に送って直すしか手がないので、時間が掛かります。
昔のパソコンのBIOSバージョンアップみたいですね。
最近のマザーボードはBIOSが壊れても復旧できるものが多いですが、昔はパソコンが動かなくなる覚悟が無いとBIOSのバージョンアップは出来ませんでした。
ファームウェアは、出荷時からNASに入っていますが、古いファームウェアが入っている場合が多いので、ユーザー側でバージョンアップする必要があります。
安全にバージョンアップされれば良いのですが、中途半端に書き換えられてしまうと取り返しがつかなくなります。
ファームウェアのバージョンアップは、最悪の事態を考え万全な状態で行いましょう!
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